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持続可能な世界への責任①〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs01(貧困をなくそう)

どうもどうも、吉良です。

久しぶりの投稿になりました。
2月は採点の月、学生たちの1年間の集大成である試験に向き合う月でもあります。

大阪芸術大学で5コマ、日本女子大で1コマ教えていると、計6教科の試験、500枚近い答案用紙に全集中することになります。まさに僕の座右の銘「教学相長也」の如く、たくさんの教えを学生からいただきます。

それが終わると即、来期4月からの講義のシラバス制作、通年・前期・後期と両大学で10講義のシラバスを書きました。これを見て学生たちが講義を選択するわけですから責任は重大です。

発想力・創造力・コミュニケーション力をベースに世の中の今にカスタマイズした2024年型のテーマ(視点)を加えていきます。

創造力系では「なんでだろう」「喝と天晴」「喜怒哀楽」が三本柱。クリエイティブ系では「47都道府県の文化芸術」「日本の歴史」「持続可能な世界」が三本柱になります。

2025年に大阪芸術大学の地元で開催される大阪関西万国博覧会を意識し、「サステナビリティ・ソリューション」と「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現できるように誘っていくことも、時代性に応じた教える側の責任と感じています。

そのサイドテキストとして、このnoteの果たす役割はとても重要です。今年は新しいシリーズとして「〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs」「47都道府県の文化芸術」をスタートさせ、歴史シリーズもスタート予定です。

未来社会は写真では撮れません。つまり描くしかないのです。だからこそマンガデザインによる未来社会のデザインは極めて重要で、未来社会に対する広い視野も同等です。

今回からスタートする「〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs」は学生たちが自ら調べた日本の企業の未来社会のデザインをマンガデザインで表現していきます。

過去のシリーズで1〜17をわかりやすくマンガデザインしていますので、まずそれぞれの目標を理解したうえで、企業の持続可能な責任をより深く感じていただくつもりです。

本企画に際して、企業サイドとは話し合っていないので、企業側のホームページがどこまで伝えられているのか、学生側がどこまで理解できているのかが、俯瞰できるので興味深い企画になると楽しみにしています。

では目標1「貧困をなくそう」からスタートです。

その前に、この2月に見た美しいサステナブルな環境三景をご覧下さい。

虹の始まりから終わりまで
朝6時10分、しずみゆく月
しずみゆく月と富士山

SDGs1・貧困をなくそうについて詳しくはまず前回のシリーズの記事からご覧ください。

いかがでしたか?マンガデザインのわかりやすさを感じていただけましたか?

SDGsの紹介動画を新しく制作しました。SDGs01の紹介はテーマソングにのせて子どもの貧困について伝える内容です。マンガデザイナーズラボ制作のオープニング映像、オープニングソングです。

さて、いよいよSDGsシリーズ第2弾「〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs」のスタートです。今回は4社の「貧困をなくそう」に対する取り組みを紹介します。

まずは日本航空のTable for twoプロジェクトです。日本の各社も実施していますが、僕自身、このマンガデザインで初めてきちんと理解することができ、企業のイメージも上がりました。やっぱりSDGsを学校できちんと学んでいる学生の視点は重要です。

(大阪芸術大学 デザイン学科 坂本佳那恵さん)

【製作意図】
JALの「TABLE FOR TWO社員食堂プログラム」を描きました。
社食を1食頼むと開発途上国の子どもに給食1食分を寄付するプログラムです。無理なく募金できる仕組みに感銘を受け、取り上げさせていただきました。日本とアフリカ、遠く離れた場所でも一緒に食卓を囲んでいるような気持ちにさせる素晴らしい取り組みだと思います。

次にご紹介するのは、GRAMEEN NIPPONのマイクロファイナンス(小口融資)です。

大阪芸術大学で教えていると、学費のことや将来の奨学金の返済を心配して、自分の未来の設計図を思い切って描けない学生たちがたくさんいます。その想いに寄り添ってくれている企業というリスペクトがこの学生の作品には溢れています。

コマ割りマンガのレベルも高く、僕も初めて知ったマイクロファイナンスという金融商品をもっているGRAMEEN NIPPONをしっかり伝えてくれています。学生の夢の実現に向けて「貧困をなくそう」に向き合っている企業が伝わってきますね。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 斉藤ももさん)
※最後のコマの「無利子」は正しくは「低利子」でした。

【製作意図】
GRAMEEN NIPPONのマイクロファイナンス(小口融資)を描きました。
SDGsについて調べていると、生活が苦しい方に向けて低利・無担保で少額の融資を行い、起業や就労を後押しし、貧困からの自立を支援する活動を知りました。この活動により、働くことへの意欲が無駄にならないことが素敵だと思い制作しました。

次に、ジモティーのひとり親家庭応援キャンペーンです。

「貧困をなくそう」という目標をしっかり調べてマンガデザインしている素晴らしい作品です。ひとり親応援キャンペーンという企業サイドの視点が良いですね。

それに学生が気づきマンガデザインしてくれる、本当に学生から教わることばかりです。「地元の掲示板ジモティー」という広告を聞いたことがきっかけというのも企業のクリエイティブ効果を感じます。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 枡田紡さん)

【製作意図】
株式会社ジモティーのひとり親家庭応援キャンペーンを描きました。
「地元の掲示板 ジモティー」のリズムで有名な株式会社ジモティー。具体的にどのような取り組みを行っているのか、キャンペーンに着目し制作しました。必要なものを今必要としている人へ譲り合え、また買いすぎてしまった人にもありがたいこの取り組みがより多くの人に届くようにと思いました。

最後に三井不動産の難民や被災者へ衣料品を寄贈する活動のご紹介です。

僕は「答えはいつも自分のすぐそばにある、だから日常生活を充実させよう」と社員や学生たちに言っています。「自分のすぐそば」には、情報や報道も含まれます。

今まで企業のSDGsを書いた学生たちは実生活に即した内容を選択していましたが、この学生は日常生活で感じた「貧困」についての企業の取り組みをわかりやすいマンガデザインで描いています。

三井不動産が実施する「&EARTH衣料支援プロジェクト〜あなたの服で世界に笑顔を〜」しっかり学生に届いていますね。この話が広がってゆくことが「作為なき拡散」、一番効果的な企業戦略になりますね。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 濱川毅さん)

【製作意図】
三井不動産の難民や被災者へ衣料品を寄贈する活動を描きました。
私が知る日本の会社を選びました。団体は個人に出せない力を出せます。余ったものを必要な人々に渡していくほうが良いと思います。

最後にSDGsと大阪・関西万博を絡めた作品をご覧ください。

(大阪芸術大学 デザイン学科 冨士七瀬さん)

新シリーズの『持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs』いかがでしたでしょうか?

SDGsをただ暗記することにはあまり意味を感じませんが、日本を支える企業のSDGsへの取り組みはとてもためになります。学生たちの立場では就職先を考えるうえでも重要な要素になりますね。

次回も楽しみにしてください。
楽しいマンガデザインで企業のSDGsを学びましょう!

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