社会人基礎力
『社会人基礎力』ってご存知ですか?私はお恥ずかしながら最近知りました。。。
『社会人基礎力』は、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されていて、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱しました。
『社会人基礎力』は2018年に再定義され、人生100年時代の働き手は【アプリ(業界等の特性に応じた能力)】と【OS(社会人としての基盤能力)】を常に“アップデート”し続けていくことが求められています。どの年代層でも活躍し続けられるような内容へと更新されていて、新たに3つの視点が提唱されました。
学生や新入社員などの若年層だけでなく、中高年などのベテラン層までが対象となったわけですね。
教育を受ける(〜25歳)/ 仕事をする(25〜60歳)/引退して余生を過ごす(60歳〜)・・・という “3ステージ” の人生モデルは過去のもので、100年ライフにおいては “マルチステージ” 。知識やスキルの再取得、キャリアアップ転職や組織に雇われない働き方、社内外での同時活動(仕事・ボランティア・NPO活動)など、個人の状況に応じて柔軟な生き方にシフトしていきます。
そこで必須スキルなのが『社会人基礎力』となるわけです。
この基礎力、全部できたらすごいなぁと思う反面、子どもの頃に “地域コミュニティ” などで当たり前に身につけてきたスキルのようにも感じますが、今では意識しないと学べなくなっていているのですよね。自身も色々強化しないといけないのかと焦ります…
このように基礎力を育む環境が失われたことを問題と考え、経済産業省が主導のもと、課題解決型授業やインターンシップを含めた『社会人基礎力』育成のための授業の普及が始まっています。そして、授業を通じ、どの程度『社会人基礎力』が伸びたかその成長を審査・評価する「社会人基礎力育成グランプリ」が開催されています。2007年度より始まり、エントリー数も年々増えているようです。
2021年度の全国大会の受賞テーマは、
「women’s empowerment「生理の貧困」」「人工知能を用いた障がい者の就労可能性の向上に資する、DX協働基盤の開発と社会実装のための実践研究」「外国人を対象とした防災教育プログラムの開発と実践」「国内大学のモデルとなるオンライン研究室 同窓会の企画と実行」
・・・気が付きましたでしょうか?そうです、SDGsに紐づいているように感じませんか?学びや社会貢献、価値創造といったキーワードなので必然といえばそうなのですが、SDGsに真剣に考え、実際に取り組むことは『社会人基礎力』を上げていくトレーニングになるかもしれません。
2022年度エントリー(応募)の受付もまだやってます。
観覧は、全国決勝大会詳細決定後に、申し込みを受け付けているようです(2023年2月下旬~3月上旬受付開始予定)。
若い世代の取り組みですが、自身のキャリアが活かせるヒントがあるかもしれません。気になる方はぜひ覗いてみてください。
人生100年時代の社会人基礎力育成グランプリ
参考:経済産業省 社会人基礎力
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