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ナギ
2014年6月29日 14:35
狂ったような夏が来て僕を飲み込んでく白昼夢爪の先から落ちていく感覚少しだけ唄ったら世界が動き出して僕だけ残して加速していく伸ばした指先が空を切ったら、どこまでも沈んでいけるかな。なんて夢想色とりどりの光が尾を引いて流れていく僕を置きざりにして走っていく全てが遠くなるから、ぼんやり笑って手を伸ばした(そしてやがて夢から醒める)
2014年6月28日 22:25
小さなゆりかごのなかで君と手をつないで眠るなんかい好きって云ったってなんにもとどかないでとける温度心地よくて目をとじたひかりなんてなかったけれどそこはたしかに楽園で体をよせあって眠る その指先からとけてまざりあう小さなゆりかごの小さなせかいで
2014年6月27日 21:29
さよならだけがすべての世界で膝を抱えて優しい夢を見るよ涙をなくした僕の上に夜空だけをちりばめて目が覚めたら君にまたあえるといいななんてたぶん僕はまだ幻想の底で
2014年6月26日 20:06
雑踏の中の雑音言葉にならない視線夢に出てくるあの人の言葉皆が皆僕を責めたてる僕の周りの人が歪んでいくのは僕が馬鹿で弱くて卑怯で不真面目だかららしいですちゃんとしろよちゃんとしろよちゃんとしろようるさいうるさいうるさいなによりも絶望しているのは僕自身だっていうのに僕なんて死ね
2014年6月25日 22:13
螺旋階段駆け上がって青い空まで一直線鳥みたいに上手くは飛べないから今度は地面へ一直線世界はモノクロ青と白かみさま、僕は泣きません
2014年6月24日 20:25
密やかに密やかに剥離していく感情僕は鍵盤に手を置いたまま、無駄な思考を繰り返す硝子越しに君の横顔声も出せない僕は視線だけで輪郭をなぞる冷たい鍵盤ピアノの音は鳴らない怖いことがたくさんあった気がした今はただ、空洞ばかりだ
2014年6月23日 20:17
いつだってひとり、輝きながらとんでいくよ加速して 加速して あざやかすぎる黒のなか泣きながら、いつか消えてなくなってしまうまでほら 抱えた君の声がながくながく尾をひいていくねぇ、君のばしょから僕のことが見えたらいいのに
2014年6月22日 22:03
部屋を飾ろう水銀灯を吊るしてさきっと終焉は華やかだ鉄とガラスと石の街から望遠鏡で君を探すの逆さまの月希望を喰べて笑ってた冷たい汽笛 最終列車空へ向かって走っていくポケットは空のままだから 汽笛に向かって手を振った列車は群青に溶けていく君はきっと乗っていたんだろう望遠鏡じゃ見えないとこへ行くんでしょう僕を忘れて 全部忘れてだから さあ 部屋を飾ろう水銀灯はゆらゆら
2014年6月21日 21:25
夏の夕暮れピアノの音が流れてくる僕はひとりここに立って少しずつ、少しずつ言葉を紡いでいる温い空気がまとわりつく君の姿を探すけど宵闇にまぎれて見つけられないピアノの音は止んだここには誰もいない体に闇が忍び込んでくる紡いだ言葉たちも何処かへ消えたころころと君の笑い声ねえ、どこにいるのころころといつまでもいつまでも響く僕はひとりずっと、ひとり
2014年6月21日 14:02
遠くで蝉の声が響きわたる部屋の底に沈んでねむるなにもわかりたくなんてないぼんやり君の夢をみてたここはうすぐらい外には炭酸のひかり窓をあけたらきっと窒息してしまう天井で影がゆらゆらとゆれる羽化することのなかった虫地面の底で夢を見る外ではみんなが死んでいく悲鳴みたいなうたがきこえる僕はまた目を閉じる
2014年6月19日 20:19
僕を突き刺す午前の雨まっしろい太陽はまだのぼらないどこまでも異端それが僕の烙印でした異質なものは排除するそれが世界のルールでした歪んでいるのは世界じゃなくて僕だったって気づくのが遅すぎたかなぁ空が少しずつ明るくなってもうすぐ優しい雨があがるから焼けつくような太陽がのぼるからさよならって、手を振って。
2014年6月14日 23:25
きれいなものだけ君に見せたくてきれいなものだけかきあつめようとしましたきれいなものだけ君にあげたくてああ、じゃあきたない僕はいらないじゃないかって気づいた日のことあたりにはかきあつめたきれいなものが散らばっていて僕だけがただきたなくてそこは僕がいなくなることで完成するせかいでしたなみだなんてでなくってあげられるようなことばもなくてしかたないからただわらいましたそして僕は
2014年6月10日 21:39
あの頃はまだ世界は僕そのものだと思っていた楽園シンドロームゆりかごで夢みるこどものようにいつのひかかみさまはいなくなったきらきらとひかる視界くずれる世界は美しいと思ったそして自由を手にした僕は立ちつくす
2014年6月8日 23:21
広場の真ん中上を見上げて雲をなぞるどこまでも透明な空僕たちはどうしようもないくらい非日常を探しているゆらゆらと揺れる灯り手探りで見つけたらすぐに隠そう薄ぼんやりとした灯は僕を不安にさせるから誰にも見つからないように恐怖は無機質な仮面を被って少しずつ、少しずつ神経を齧っていく僕は君の手をつかんで深く深く潜っていく一番底まで辿り着いた僕たちは空を見上げてああ、神様、