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読書感想 怒ることを手放したら

久しぶりのnoteの更新です。
休みだが子どもが熱を出す、パートナーも具合が悪くなるなど、3月から家族の誰かしかが体調不良を起こしていて、休みが看病に当てられてしまうという事態に。お互い様なので、支え合って生きていきたいもの。

それにしても、気温の乱高下が激しい。今日も昨日よりも最高気温が5度低いらしい。3日前なんかは、9度下がって、7度上がるといった大きな振り幅を見せている。子どもの体調もよく見ていくのと同時に、大人の私たちの体調も十分留意したい。

さて、今日も読書感想を行っていく。書籍は、「監督が怒ってはいけない大会がやってきた 益子直美・北川美陽子・北川新二 共著」である。

まずは、感想の結論から。
「時代は変わった。怒らないかわりにやるべきことは、『一対一のコミュニケーションだ』」

益子直美さんは、言わずもがな有名な元バレーボール選手である。
輝かしい経歴の裏側には、バレーボールに対する思いを吐露している。

「私は空っぽだ」
そう思っていました。自身がもてず、メンタルが弱い自分が嫌い。バレーボールも大嫌い。早く辞めたい。そう思って引退を目標にバレーをやっていたけれど、それを口にすることもできない。やめたところで、自分にはバレーボールしかないということもわかっていたからです。

監督が怒ってはいけない大会がやってきた

自分の経験から、子どもたちに「スポーツって楽しい!」「バレーボールっておもしろい!」と感じてもらうことがいちばん大切だと語る。

すごいなーと思うことは、それをどうやったら実現できるかを仲間を見つけて、議論し、実行に移す(監督が怒ってはいけない大会の開催をする)ことができることだと思っている。
要するに行動できた点がすんごいことなのだ。

「スポーツの楽しさを感じてもらいたい」
この視点は五万と言われてきた視点である。

益子さんらは、「怒る」ことがスポーツの楽しさを阻害する要因だと考え、怒ることを禁止する大会の開催にたどり着いたのだ。

さらに考えが及んでいるなーと思うのは、「この活動は10年で終わりにしよう」をゴールを決めているところも秀逸だと感じている。

書籍になるくらいなので、この監督が怒ってはいけない大会の開催は、賛否もあるものの、一定数同意を得られて進められていることだと思う。

怒ることを捨てた結果、必要なものが見えた気がする。

それは、「一対一のコミュニケーション」だと思う。

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