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『ベトナム芸能事務所の事情』

今でこそ芸能人がネットなどで自分でメディアを持てる時代になりましたが、まだまだ日本は芸能事務所の力が大きいです。
日本ではだいぶ遡るとそもそもがいわゆる興行屋さんから始まっており、その名残りのようなものが未だに根深く残っている芸能事務所が強い、などと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ベトナムの場合は芸能事務所というものはあまりなく、タレントは通常フリーランスで活動しており、契約もフリーでテレビ制作会社やイベント制作の会社と直接するのが基本。
そのためブッキングする際も友達の友達などと近しい関係で繋がっており、タレントが忙しくなり自分でマネージメントをするのが大変になってくると家族や恋人がマネージャーをするようになり、やっと事務所をなのるようになるみたいです。

家族なら理解できますが、恋人となると別れた時に大変そう…と思ったら実際そういったトラブルも少なくないんだとか。
昔は市場などで歌って話題を呼び有名になる人が一般的だったようですが、最近ではFacebookやインスタグラムなどのSNS発信で有名になるのが主だそうで、このあたりは世界的にも同じかな、と感じます。
場合によっては自分が有名になると若手を育てて自分の冠番組などに出演させマージンとったりして、ここでようやく日本の事務所のような流れもできるそうです。

今でこそ日本もYouTuberとして活躍する人も増え、個人で戦える間口が広がったようにも感じますが、それでもまだ日本は大手事務所が幅を利かせているイメージも強いです。

ベトナムの場合、【大手事務所の圧力】のようなことがないぶん、個人にすべて委ねられるのためフリーランスだとトラブルもたびたび発生する模様。
手付け金を払ったのに同日のもっとギャラの良い仕事を選び現場に来ない、なんてこともあるそうで…。

私も日本ではフリーランスで音楽関係や舞台のお仕事などもしていますが、何かあった時に誰のせいにもできない分、自分で信頼を得て次の仕事に繋げることはどこの国でも必要な能力だと言えるでしょう。
もちろん、ギャラ交渉なども自分でしなくてはいけないので誰経由で交渉するかなど横の繋がりがとても重要になってきます。

それにしても社会主義のベトナムは何かと自由という、国民の平均年齢にも関係あるように感じますがつくづく不思議に感じます。
MCVでも近頃はSNSからテレビの世界へ飛び込んだ若手タレントも多いので、ひとつひとつの仕事を大切にしつつ自由にステップアップしていってほしいです。

そんなわけで、MCVのYouTubeチャンネルを見て、一緒に番組作りたい!と言う方いらっしゃったら是非ご一報ください。

事業開発・映画配給担当 (岡本)
Email: yuya.okamoto@mcvnetworks.com
TEL: +84 77 295 1405 (Line/Viber/Skype)

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