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エシュロンやプリズムから逃れる方法を妄想してみた

第三者に見られている 

2021年5月、妄想をボクは抱いていた。

ボクが国家を揺るがす秘密を手にしていて、それを公表されたくない組織がボクの携帯電話を盗聴するというものだ。

現実には、ボクはそんな大それた秘密を知っていたわけじゃない。

だけど、当時のボクは携帯電話の盗聴を疑っていた。

誰が盗聴するか

ボクがアメリカのマーケット操作で世界恐慌が近日中に起こされると予測し、それが、国家の機密事項だとして盗聴されたと考えた。
精神を病んでいたボクは、アメリカ軍によって監視されていると妄想していた。だけど、監視される発端がわからなかった。
まず、思いついたのはエシュロンだ。

エシュロン(Echelon)は、アメリカ合衆国を中心に構築された軍事目的の通信傍受(シギント)システムで、同国国家安全保障局(NSA)主体で運営されていると欧州連合などにより指摘されているものである。ただしその存在がアメリカ合衆国自身によって認められたことはない。

簡単に言えば、インターネットや電話など世界のあらゆる通信を傍受する巨大なシステムである。英米同盟(UKUSA協定)で世界に点在しているこの巨大なネットワーク網の維持管理は、米国と英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国によって行われているという。

だけど、エシュロンが実際に日本で運用されていたとしても、ボクのような盗聴価値の低い人間を調べても無意味なはずだ。だから、国家機密を知っていても、エシュロンがボクを傍受することはないと考えた。

青森県の三沢基地にエシュロン傍受施設が設置されています。 日本政府、日本企業も監視の対象で、無線、短波無線、携帯電話、インターネット回線など、日本国内の通信が常に傍受され、データがニュージランドのワイホパイ基地の通信所に送られ、エシュロンに蓄積されています。
日本に関する情報収集の主な対象は、経済分野で、経済活動をアメリカ政財界に有利にするためのトップの意思決定の情報収集を重点的に行っています。
三沢基地のエシュロンは、日本以外の極東ロシア、東アジアも担当しています。

そこで、もしかしたら、新しい監視システムがアメリカで開発されたんじゃないかと考えた。そして、辿り着いたのが、プリズム監視プログラムだ。ボクのiPhoneはiCloudでMacやiPadに同期されている。その情報がキーワードから傍受されたと考えた。

このプリズム監視プログラムが スノーデンの告発で明るみになります。
具体的にどんな内容だったのかというと、 アメリカのすべての電話会社が NSAに国民の電話記録を流していました。
アメリカだけではなく、 他国の電話会社も協力していました。
電話記録だけではありません。
* メジャーなSNS
* サーチエンジンの利用履歴
* 通信
* 通話
* 写真
これらのデータも収集して 記録していたそうです。
インターネット通信は、 光ファイバーを通じて アメリカがデータ収集していたようです。
これがプリズム監視プログラムです。
当然、一般人の情報だけではなく、 NSAは他国の政府の情報も収集しています。
少なくとも122人の国のリーダーや 要人の情報をスパイしていたそうです。
ドイツのメルケル首相や、 もちろん日本も含まれています。
都市伝説として有名な盗聴システムの エシュロンとの違いですが、 プリズムはエシュロンの進化版と言えます。

プリズム監視プログラムは、インターネット大手6社の協力でユーザー登録情報やメールなどのデータを提供しているというんだ。そこで、過去のボクのSNSや5ちゃんねるからの発言も記録していたかもしれないと妄想した。

2013年、スノーデンは、NSA(アメリカ国家安全保障局)がPRISMにより盗聴を行っていた事実を告発します。
PRISM(プリズム)とは米国が極秘に行っていた監視プログラムです。
NSAはこのPRISMにより電話回線傍受とインターネット傍受を行い情報を収集していました。
電話回線の傍受は大手通信事業者の協力で行われており、インターネット傍受はMicrosoftのSo.cl、Google、Yahoo!、Facebook、Apple、AOL、Skype、YouTube、PalTalk、大手9社のウェブサービスが協力していたことが、スノーデンの資料により一部明かとなります。
NSAが収集していた情報は、ユーザーの登録情報や電子メール、文書、写真、利用記録、通話などとあらゆるメタ情報です。

どうすれば傍受されないか

監視されていると思ったボクは、携帯電話に登録されたメタデータが入ったものは全て削除した。そして、iCloudの同期をやめ、別の機器に共有されないようにした。

まず初めに紹介するのはiPhone・iPadのカメラで撮影するとき最初から位置情報を写真や動画に埋め込まないように設定する方法です。

位置情報をオフしたあとの写真は位置情報が保存されません。

さらに、監視システムから逃れるために、ボクはSNSなどの情報をすべて削除した。皮肉なことにSNS断ちしたからか、妄想は和らいできたが…。
これで、SNSのボクの情報は検索されなくなる。いくつかは検索結果として残るけど、3か月もすればほとんどが検索できない。
メタデータやwebの情報から消えてしまえば、ボクを知ることのできる情報は少なくなる。

方法は3つあります。
1つはページのHTMLをサーバー上から削除し、sitemap.xmlの再送信する方法です。
ページのHTMLデータをサーバーから削除することで、検索結果から消すことができます。
ただ次回のクロールまでこれが反映されないため、すぐに検索結果から消えるというわけではありません。この処理に加え、サーチコンソールからsitemap.xmlの再送信を行いましょう。
2つ目の方法は、削除したいページへnoindexタグを設置し、sitemap.xmlの再送信を行う方法です。
サーバーからHTMLを削除するのではなく、noindexタグを削除したいページのHTMLファイル内に記述します。
こうすることで、検索エンジンのクロールは行われますが、インデックスはされなくなります。インデックスされなければ検索結果には表示されないので、この方法が有効となるわけです。
ただしサーバー上から削除するのと同じく、次回のクロールまで反映されないため、すぐに検索結果から消えるというわけではありません。
3つ目の方法は、GoogleへURL削除リクエストを送信するというものです。
Googleサーチコンソールへログインし、専用のフォームから削除したいURLを入力、送信することで削除申請が可能です。

そして、メール送信方法を変える。メールを相手に送信することは、エシュロンやプリズムで傍受される可能性があるからだ。ペンネームの中島充でプロパイダメールを一つ作り、下書きをメモ帳に使った。

Gmailのヘッダー部分に表示される「解錠された鍵」の形をした赤いアイコンは、「そのメールが、途中のメールプロバイダで暗号化されていない」ことを示すもので、2016年2月から開始された。これまでは、メールが暗号化されているか否かについては、個別に調べるなどしない限り、ユーザー側には分からなかったし、あまり気にもならなかった。
 つまり、メールが送信者から自分の手元に届くまでの間に、内容が暗号化されていない「平文」でやり取りされる区間があり、そこでは悪意を持った第三者によって中身を盗み見られる恐れがある。もし、メールに個人情報や取引先情報など機微な情報が含まれていれば、その情報が誰かの手に渡って、悪用されてしまう危険がある。

盗聴を防ぐ一番簡単な方法は、電話やメールを送信しないことだ。そして、一つのメールを全員が共有して使い、下書き用にメールを保存して、みんなが閲覧する方法をテロリストは使っていた。エシュロンは送受信したメールは検閲するけど、下書き保存されたメールをチェックしないようだ。
これで、監視プログラムから逃れられる。

アルカイダがメールの下書きフォルダを仲間との連絡に使っていた。というシーンを複数の海外ドラマで見かけた。
簡単かつ身近な例で言うと、1つのiCloudアカウントを複数人で使い回し、icloudメールの下書きフォルダに何か保存すると全員の端末に反映されるカンジ。
が、政府や諜報機関、そしてソレらを番組化するテレビ局が感じている程アルカイダが進んでいるわけではなく、恐らくは女子高生に聞けば「あ〜あれね」とすぐに解説してくれるだろう一般的な手法だ。
iモードが始まった頃(1999年)、忙しい人達は出先で思いついたことなどを忘れないように、自分の会社のメールアドレス宛にiモードメールを送っていた。

だけど、国家を揺るがすほどの秘密を握る人は少ない。だから、一般人は悪いことをしなければ心配いらない。ボクは、当然、家族との連絡にLINEを使っている。今から考えるとボクにはLINEに送るような機密情報を持っていないからだ

一連の問題のきっかけとなったのは、LINE利用者の個人情報などが、中国の関連会社からアクセス可能な状態になっていたという報道だった。

これ受けてLINEは17日、不正アクセスや情報漏えいはないとし、合わせてLINEのタイムラインや画像・動画、そしてLINE Payの利用者の取引情報は韓国のサーバーで保管していると公表した。

ボクも含めて一般の人たちは、監視プログラムの対象ではないと思う。だって、監視する価値もないはずだから。
でも、重要な情報を持った人にはこの妄想が役に立つかもしれない。もっとも、この、方法で監視プログラムから完全に逃れられる保障はないけど。

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