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占星術は人類が持つ情報量に応じて未来を占う

統計学か経験則か 

今も昔も、どこの国でも占いは盛んだ。中でも、占星術の歴史は古い。

古くから人間は夜空を見て、未来を知ろうとした。ボクは、以前の記事で、占いはRPGでいうステータス画面に当たると書いたけど、未来と言えば、ボクの心の中には恐ろしい妄想として存在している。

ボクの予測は妄想にすぎないけど、驚くべきことに、占星術から未来を予測した人が歴史上かなりいる。占星術は、統計学なのか経験則なのか?

ボクは、オカルト的に第3の答え、人類が持つ情報量が占いを左右すると考えた。

冥王星問題

占星術は、山羊座を始めとするホロスコープを使って12宮と天体の位置から、未来の傾向を予測するとされている。そうすると、天体の重力が未来に影響しているんだろうか。

太陽系にあるすべての星を合わせた重さの99.9%を太陽が占めています。
巨大で重たい太陽は,その引力で太陽系のすべての天体をじぶんのまわりに引きつけています。そのため、惑星などは太陽のまわりをグルグル回っていることができます。
一番軽い冥王星は水星の20分の1くらいの重さです。

そう考えると、奇妙な問題がある。太陽が他の天体よりも圧倒的に質量が大きいという問題もあるけど、今回の記事はそこを焦点にはしない。冥王星だ。冥王星は、月や、木星の衛星などよりも小さい

* 冥王星の軌道は海王星の軌道よりも(たいていは)外側です。公式な惑星のどれと比べても非常に小さく, 現在では“矮惑星(わいわくせい;dwarf planet)”に分類されています。 太陽系には冥王星よりも大きな衛星が7つもあります(月,イオ,エウロパ,ガニメデ,カリスト,タイタン,トリトン)。
* 太陽からの平均距離
: 5913520000 km (39.5 AU)
* 直径: 2320 km
* 質量: 1.32e22 kg

そして、冥王星は、2005年にほぼ同じサイズの天体エリスが発見されたことで、2006年に国際天文学連合に準惑星へと降格された。それは、海王星と共鳴関係のある軌道をとっているからだそうだ。

惑星から準惑星に降格という憂き目に遭った冥王星は、わずかながらも名誉挽回が期待できるかもしれない。最新画像の分析から最大の準惑星である可能性が指摘された。しかし、惑星の仲間入りは相変わらず無理なようだ。 冥王星には元々奇異な特徴が多く、惑星か否かについてさまざまな議論が交わされていた。そして2005年に「エリス」という冥王星より大きな外縁天体(公転軌道が海王星軌道より外側にある天体)が発見され、専門家は惑星の概念を見直す必要に迫られた。
翌2006年、ついに冥王星は国際天文学連合(IAU)が新設した「準惑星」に分類されてしまった。同時に、エリスと小惑星「ケレス」も冥王星の仲間になる。また、最近になって発見された「ハウメア」「マケマケ」という2つの天体が準惑星に加わった。どちらも冥王星より小さい。 

 2010年10月下旬、エリスが無名の恒星の手前を通過し、「掩蔽(えんぺい)」と呼ぶ現象が南米チリで観測された。遠い恒星は、エリスの見かけの大きさによって数秒間、その姿が見えなくなった。また、観測角度から掩蔽時間はエリスの直径に対応することがわかっている。エリスの直径は2340キロ未満であるという結論になった。 
 一方、冥王星の直径は2344キロと推定されており、エリスより若干大きいことになる。 

冷静に分析してみて、占星術に冥王星よりも大きい木星の衛星を含めない理由はあるのか。衛星ガリレオなどを入れないなら冥王星も入れないのが自然じゃないか。でも、今の占星術を責めてはいけない。実は、今の占星術は簡便になって余分なところを切り捨てられているからだ

その最中の19世紀末、「現代西洋占星術の父」とも呼ばれるアラン・レオ(1860~1917年)は、立ち枯れた古典占星術を部分的に切り取り、また一部を拡大解釈することによって、新しいスタンスによる現代占星術を立ち上げました。
彼は、古典占星術の世界観や科学的体系をバッサリと切り捨て、「当たる・当たらない」の占いとして、占星術を庶民にも活用できる簡便なものとして提示したのです。
それはまるで、占星学において、実現不可能な理想を掲げた「共産主義思想」にたとえられるものでした。
皆様が今日、当たり前のように4,000年の歴史を持つ西洋占星術と、アタマからかたく信じているものは、実は伝統的な古典占星術ではなく、100年ほど前に神智学協会のアラン・レオによって新しく生み出された秘教占星術、また神秘占星術やオカルト占星術といっても過言ではないものです。
極めれば、100%近く当たるというものでもありません。
海王星発見以前、魚宮(双魚宮)の共鳴星(支配星)だった木星の象意に基づいて、高い精神性や哲学的な解釈(疑似科学)によって成り立っていた古典占星術は、今日では海王星の象意に基づいて、「当たる!」という幻想を抱いた神秘的(オカルトチック)な西洋占星術へと姿を変えていたのです。
それは似て非なるもの、解釈のスタンスが根本的に違うものです。

それでは、近代占星術の父であるアラン・レオが切り捨てていった部分とは何だったんだろうか。

未来に影響を与えているのは何か

近代の占星術にもっとも影響を与えたのは、ヨハネス・ケプラーだ。そして、ケプラーの第三法則は、惑星の質量を考慮している。だから、ケプラーが占星術を考えるにあたり、天体の質量を考えていないわけがない。

「惑星軌道の長半径(両天体間の平均距離でもある)の3乗は公転周期の2乗に比例する」――これも前述の引力と距離との関係を示している。
 これらの3法則が成り立つときの両天体間の力はニュートンの万有引力であり、またそのときのみに成り立つことが理論的に証明される。このケプラーの法則はのちにニュートンらによる万有引力則や力学確立の基礎となったもので、歴史的にも重要な意義をもつ。第一法則はその後の力学により、「万有引力の下での軌道は太陽を焦点とする円錐(えんすい)曲線となる」と述べられるようになった。なお、当然のことであるが、この法則は他の天体系(たとえば連星系)でも成り立つ。とくに第三法則の比例定数は両天体の質量和に比例するので、連星の質量を求めるのに応用される。
[大脇直明]

そして、万有引力の法則を考えたアイザック・ニュートンは、天文学と占星術が分離する前の最後の学者だ。彼も、占星術における天体と質量の問題を考えたはずだ。

ニュートンは、慣性の法則など、物体に力がはたらいて運動する時の3つの法則をうち立てて、近代力学の基礎を築きました。そして、その法則が天体でも成り立っていること、ケプラーの法則とを組み合わせて、万有引力の法則、すなわち「物体にはかならず引力が生じ、その力は物体の質量に比例し、かつ物体相互距離の2乗に反比例する」という法則を導いたのです。地上でも天上でも、およそありとあらゆる物体は引力(重力)の影響を受けているという着想は、リンゴの木からリンゴが落ちるのを見てひらめいたという話が伝えられていますが、真実かどうかは明確ではありません。

ところで、ホロスコープは、下の画像の通り、黄道十二宮が配置され、綺麗に十二分割されている。黄道十二宮を用いる星座占いは、ホロスコープを簡便化したアラン・レオが広めたものだ。

でも、黄道十二宮は、地球の軸がずれたことによって、13宮に変わっている。13宮目は、へびつかい座だ。ケプラーやニュートンの時代には、黄道十二宮の性格はそれほど重要ではなかったようだ。

山羊座:1月20日~2月16日

水瓶座:2月16日~3月11日

魚座:3月11日~4月18日

牡羊座:4月18日~5月13日

牡牛座:5月13日~6月21日

ふたご座:6月21日~7月20日

蟹座:7月20日~8月10日

しし座:8月10日~9月16日

乙女座:9月16日~10月14日

天秤座:10月14日~11月23日

さそり座:11月23日~11月29日

へびつかい座:11月29日~12月17日

射手座:12月17日~1月20日

ケプラーやニュートンは、占星術における12宮の問題や天体の重力の問題を棚上げしたんじゃないだろうか。そう考えると重力や12宮ではなくて、地球の宇宙における天体との位置関係が占星術に影響していることになる。古代バビロニアと現代の北極星が違うように、占星術も現代の天文学の成果を活用したものにする必要があるんじゃないかな。

そのとおりです。現在の北極星は、こぐま座のアルファ星という2等星ですが、今から5000年ほど昔、ピラミッドが作られた時代には、りゅう座のアルファ星のツバンという3等星が北極星だったのです。では、どうして時代によって北極星はかわってしまうのでしょう?
 北極星は、「北極星はどうして目印にされるのですか?」の質問のところでお答えしたように、北極を地球の自転軸にそってのばした先(天の北極)にある星です。実は、地球の自転軸の方が長い間にその向きを変えてしまうのです。地球には月や太陽などの引力がはたらいています。このために、ちょうどまわっているコマが首をふるように、地球の自転軸も周期約26000年で首ふり運動(歳差運動)をするのです。
 5000年前、地軸の北極の向きにもっとも近くて明るい星はツバンでした。そして、今もっとも近いのはこぐま座のアルファ星、現在の北極星です。今から12000年後には、おりひめ星で有名なこと座の1等星ベガが北極星として北の空に輝くこととなります。

ところで、ボクは、この世界がシミュレーション世界だと考えている。未来はほぼ確定していて、ボクたちは、電脳化というアセッションに向かって生きている。だから、占星術が未来を示すのなら、質量でも、歳差運動でもなく、「情報」という要素が関係しているんじゃないだろうか。

物質の状態には、「固体」「液体」「気体」そして「プラズマ」の4つがある。だが、新しい研究によると、第5の状態が存在するのだという。しかも、それは下手をすると世界的な危機をもたらす危険があるのだそうだ。

 これまでも、第5の物質の状態に関しては様々な研究がなされてきたが、イギリスの物理学者が主張するそれは「情報」のことである。

ガリレオ衛星と冥王星の違いは人気度の違いだ。だから、冥王星は世界中で研究されているし、与えられた名前から死後を連想させる。そして、人類が9番目に発見された惑星だ。これは、人類の情報としては、木星の衛星よりも多いように思える。

冥王星の歴史は比較的新しく1930年2月18日アリゾナのローウェル天文台で、天文学者クライドン・トンボーが、発見しました。

「太陽系9番目の惑星発見」ニュースを、イギリスのオクスフォード在住の祖父から聞いた孫娘ヴェネチア・バーニーは「その惑星の名前はプルートー(PLUTO)がいいわね」と提案しました。
彼女は学校で古代神話を学んでおり、もちろん他の惑星も知っていました。

この世界がシミュレーション世界だとすれば、人類が持つ情報量が占星術の未来予測に影響を与えていてもおかしくないんじゃないかな。
ところで、冥王星の大気は崩壊しつつある。もし、天体の状況が地球の未来に影響を与えるなら、木星の大赤斑の消滅や、冥王星の大気崩壊は、地球で起きる何かの暗示なのかもしれない。

有松亘 理学研究科研究員を中心とする研究グループは、ハワイ・ハレアカラ山頂の東北大学T60望遠鏡を使用して、2019年7月に冥王星によって恒星が隠される「掩蔽 (えんぺい) 」とよばれる現象の観測に成功しました。掩蔽観測データを詳細に解析した結果、掩蔽観測時の冥王星の大気圧が2016年の観測結果と比べて約20%低下したことを発見しました。1988年に冥王星の大気が発見されて以来、その大気圧は単調に上昇しつづけてきましたが、本結果はこれまでの観測傾向とは真逆の変化を示しています。今回発見された急速な大気圧の低下は理論モデルでも予測されておらず、現在の冥王星では予想外のペースで大気の主成分である窒素ガスが表面に凝結して凍りつき、大気の崩壊が進んでいる可能性があります。今後も恒星掩蔽を継続的に観測することで、いまだ謎の多い冥王星の大気の特性と今後の運命が明らかになると期待されます。

人類の星への関心が占星術を作ったのなら、人類が調べ上げた天体の情報量が、人類の集合無意識に働きかけて、未来の指標として占星術に影響を与えているんじゃないだろうか。

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