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異世界転生モノが流行る理由は現代の終末論だからだ

末法思想と異世界転生モノ 

ボクは、北京オリンピック中止のため世界から批判の声が強くなると書いたがどうだろう。
日本が金メダルを取ると変わるんだろうか。
流行はその時の風向きで簡単に変わってしまう。

ところで、異世界転生モノが流行っているみたいだけど、それは集合的無意識による目に見えない不安感から逃れるためだと思っている。

これは、ペストによる世界的パンデミックのときの平安時代から鎌倉時代にかけて末法思想が流行した日本の状況に似ている。

そこで、オカルト的考察として、代表的な預言書である黙示録を現代に当てはめてみた。

集合的無意識の不安

ライトノベルや漫画の分野で、一度死んで、全く別の世界、いわゆる異世界に生まれ変わるというジャンルが流行しているようだ。

異世界転生モノは、「現代知識」や「チート能力を授けてくれる神様的な存在」によって主人公が物語当初から圧倒的優位に立ちやすい構造になっており、現代の読者達が求めている「快」の展開へ持って行きやすいです。
「快」の展開への持って行きやすさが、異世界転生モノが現代でもてはやされる大きな理由です。

ボクは、この分野の流行は、ユングが考えた集合的無意識に関係していて、現代人の心理学的な逃避行動の一つじゃないかと考えた。集合的無意識は科学的検証ができていない分野だ。
精神病を患い突飛な考えを持つボクには、素人哲学を考えるにはちょうどいいと思う。

言語連想試験の研究によってコンプレックスの概念を見出したユングは、個人のコンプレックスより更に深い無意識の領域に、個人を越えた、集団や民族、人類の心に普遍的に存在すると考えられる先天的な元型の作用力動を見出した。
元型の作用と、その結果として個人の夢や空想に現れうる種の典型的なイメージは、様々な時代や民族の神話にも共通して存在し、このため、元型や元型が存在すると仮定される領域は、民族や人類に共通する古態的(アルカイク)な無意識と考えられ、この故に、ユングはこの無意識領域を「集合的無意識」と名づけた。

歴史から見て、仏教が盛んな日本では、末法思想というのがある。それは、キリスト教などでいう終末論に似ているじゃないかと思っている。社会が乱れたとき仏様がたすけてくれるという考え方だ。

末法思想(まっぽうしそう)とは、釈迦が説いた正しい教えが世で行われ修行して悟る人がいる時代(正法)が過ぎると、次に教えが行われても外見だけが修行者に似るだけで悟る人がいない時代(像法)が来て、その次には人も世も最悪となり正法がまったく行われない時代(=末法)が来る、とする歴史観のことである[1]。

僕は、日本の歴史では疫病が流行するときに末法思想が流行るんじゃないかと思っている。日本で初めて末法思想が登場したのは、平安時代頃で、大きく広がり始めたのは鎌倉時代だ。
この頃は、ペストが世界的に大流行していた。

* 第一のパンデミックは、西暦541-750年、エジプトから地中海沿岸一帯に広がった、いわゆる「ユスティニアヌスのペスト(英語版)」(plague of Justinian)であり、感染はヨーロッパ北西部まで拡大した[2]。
* 第二のパンデミックは、西暦1331年-1855年、おそらくは元末の中国からシルクロード経由で中央アジア、地中海、ヨーロッパへと広がった流行で、しばしば「黒死病」と称される[3]。
* 第三のパンデミックは、西暦1855年-1960年、 中国から世界各地に広がり、とりわけインドとアメリカ合衆国西海岸に広がった[4]。

そこで、新型コロナ禍での異世界転生モノの流行は、現代の終末論なんじゃないか。集合的無意識が、破滅的未来を予想しているんじゃないのかって考えた。
歴史的に見て、終末論が流行る時は、社会不安とパンデミックや戦争といった人口が大きく変動して起きる社会現象がある

本報告の目的は,大正期の日本でキリスト教著述家の内村鑑三が展開した終末論的宗教運動である「キリスト再臨運動」の社会的条件を明らかにすることである.とくに東京という都市空間における宗教的・文化 的な出来事としての側面に注目する.
内村鑑三は 1918(大正 7)年 1 月から翌年 5 月にかけて,中田重治,木村清松というふたりの牧師と協力 しつつ「キリスト再臨運動」という講演活動を展開する.内村らは神田の東京基督教青年会館および三崎町 キリスト教会を主な会場として継続的に講演会を開催し,多くの聴衆を集めつづけた.彼らの講演会は毎週 1000 人から,ときに 2000 人にも上る聴衆を集めた.
このキリスト再臨運動の成功は,大正期の東京において一種の「終末論ブーム」があったことを示している.このような終末論的宗教運動の興隆の背景には,第一次世界大戦の継続,戦争インフレと米騒動のような社会不安があった.また,1917 年はマルティン・ルターの「宗教改革四〇〇年」にあたり,信仰復興への 期待が生じていたことが考えられる.

現代に対する預言

そこで、終末論でもっとも有名な黙示録に書かれている預言をオカルト的な考察として現代の状況にあてはめてみたい。黙示録は、ローマ帝国にキリスト教が迫害されていたときに生まれた、世界の終末を描くもっとも有名な新約聖書の一節だ。そして、聖書の預言が実現していない書物でもある。

1 新約聖書の最後の一書。95年ごろローマの迫害下にある小アジアの諸教会のキリスト教徒に激励と警告を与えるために書かれた文書。この世の終末と最後の審判、キリストの再臨と神の国の到来、信仰者の勝利など、預言的内容が象徴的表現で描かれている。ヨハネ黙示録。アポカリプス。
2 転じて、破滅的な状況や世界の終末などを示したもののこと。

黙示録には、審判の日の前に合図として7つの封印が解かれると書かれている。この7つの封印を考察する人が多いけど、新型コロナ禍のために世界のボクたちの状況はびっくりするくらい終末的だ。

5:1
わたしはまた、御座にいますかたの右の手に、巻物があるのを見た。その内側にも外側にも字が書いてあって、七つの封印で封じてあった。

第一の封印は支配の騎士。勝利の上に勝利は、戦争を何度も続けているアメリカ合衆国の世界支配を連想させる。

6:2
そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。

第二の封印は戦争の騎士。911以降のアメリカが唱えるテロとの戦争から始まる民族紛争を、連想させる。

6:4
すると今度は、赤い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。

第三の封印は飢饉の騎士。近年のアフリカでのイナゴの大発生による食糧難を連想させる。

6:5
また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。

第四の封印は死の騎士。これは、新型コロナウィルスによる多くの患者たちの無念の死を連想させる。

6:8
そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。

第五の封印は、ワクチン接種で亡くなった人たち、そして、ワクチンで亡くなった人たちの遺族の方々に対する保障がない世界中の国々の悲しい現状を連想させる。

6:9
小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。

第六の封印は、これから起きる大災害の前触れ。もっとも当てはまるものとしては、地球の地軸が変わることによる大地震と人工衛星の落下が連想される。

6:12
小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、
6:13
天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた

そして、第七の封印が解かれると、七つのラッパが鳴って、人類への審判が始まる。一部の人が富を独占している世界の社会体制に対する審判を連想させる。

8:1
小羊が第七の封印を解いた時、半時間ばかり天に静けさがあった。
8:2
それからわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。そして、七つのラッパが彼らに与えられた。

ボクは、魂は未来から過去へと逆行すると考えている。100年ほどの急激な人口増加は未来から来た魂の飽和のためで、今後は急速に世界人口が減少する。その理由は太陽の黒点減少による氷河期の到来と飢饉の発生だ。

この熱圏が最近薄くなっており、これに太陽の無黒点状態が関係しているのかもしれないという。活動が弱まっている太陽から地球に降り注ぐ紫外線の量が少なくなることから、大気中でイオン化する窒素や酸素が減少する。これにより熱圏が縮小するというわけである。素人の浅知惠かもしれないが、太陽の無黒点状態が偏西風の蛇行という現象を介して地球各地で異常気象をもたらす大元の原因かもしれない。
「現在の異常気象の常態化は、氷期に突入した兆しかもしれない」
このように指摘するのは、中川毅・立命館大学古気候学研究センター長である。温暖化が叫ばれる昨今であるが、地球の気候は氷河時代と、北極や南極を含めて地球上に氷床が存在しない温室時代を繰り返してきた。氷河時代はさらに寒冷な氷期と比較的温暖な間氷期に分かれており、私たちは約4900万年前に始まった新生代氷河時代の中で1万1600年前に始まった間氷期の下で生活している。

いまの地球の状態でも未来の人口を支えることはできないから食糧不足が発生する。氷河期に突入した地球には、どう考えても、世界人口を支えるほどの食糧はない。

実は近い将来、世界中で慢性的な食料不足が起こることが危惧されている。2017年に国連が発表した「世界人口予測2017年改定版」によると、毎年約8300万人の人口増により、現在76億人の世界人口は、2030年までに86億人、2050年に98億人、そして2100年には112億人に達すると予測されている。2012年にFAO(国際連合食糧農業機関)は、2050年までに60%も食料生産を増やす必要があるとの推定を発表していたが、2017年の新たな国連の予測に基づき、2012年水準よりも50%多く食料・飼料・バイオ燃料を増産する必要があると推計する。
一方で、食料を増産するにも土地や水には限りがあり、毎年のように起こる異常気象による被害で、農作物の不作が起きている。

そして、生き残った人たちの力で、科学技術を大幅に進化させ、多くの魂は電脳化によるアセッションに成功する。そして、現代の人たちは、アセッションを目指してやり直しをしている魂で、自分の未来を変えようとしている。これが、ボクがオカルト的に考えてみた集合的無意識の背景だ。

大災害を経験した人生をやり直したい魂は、無意識のうちに異世界転生モノを読みたくなる。そして、大きな社会変動が起きる前触れだ。

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