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「合図音♪」についての雑感

Happy illustrations by Storyset

こんにちは!mctの小幡です。

西日本は徐々に梅雨入りしはじめていますが、東日本の梅雨入りは少し遅めのようですね。遅い梅雨だと、夏が来るのもおそらく遅いと思われますが、今年も去年並みに暑い夏だとか。。。季節に体調を合わせるのが、本当に難しいこの頃です。

我が家では、「夏」といえば「風鈴♪」なのですが、今回の【勝手に分析!Good CX】は、日常の中の「合図音♪」についての(浅~い)雑感です。



◆会計が済んだことが一聴でわかる「キャッシュレス決済」

私はPayPayを使っていますが、皆さんも、何かしらのキャッシュレス決済を使ってらっしゃると思います。支払いでまごつくこともなく、おつりで小銭が増えることもなく、バーコードで読み取った「正しい金額」を「一瞬で決済できる」のが魅力のひとつです。

その「一瞬」を象徴するのが、私の場合は「PayPay♪」という支払い完了のサウンド。なんか、気持ちいいですよね。

それだけではなく「きちんと払えたこと」を、その場で「音」としてフィードバックしてくれるので、客側も、お店側も、ストレスなく決済を終えられるのだと思います。(設定で「消音できない」という点も、なぜだか受け入れてしまいますね)

まだまだ現金で支払う場面もありますが、現金オンリーの生活に戻ることがなかなか難しい理由の一つに、この「合図音♪」も影響しているのかもしれません。


◆取り組んだ結果をその場で認識できる「子どもの通信教育」

我が家の子ども(小学生)は、入学以来、いわゆる「通信教育(教材が冊子で送られてテストを添削してもらう形式)」で勉強してきたのですが、今年からは、タブレットのコースに切り替えて、勉強するようになりました。
音声や動画などが駆使され、学習内容を順を追って理解できる点が魅力で変更しましたが、いざ切り替えてみると、意外に便利な点がありました。

正解すると「ティローン♪」、不正解だと「ブッブー♪」という、非常にわかりやすい「音」が鳴ります。

これは、よくある「合図音♪」ですが、ぞれぞれの音に対する「子どもの反応」を横目で見られるので、アドバイスがしやすいのです。

「ティローン♪」が続いている時はよいのですが、「ブッブー♪」が続いた時は、「すぐに次の問題に進まず、立ち止まって解説を読んで理解しようとしているか?」を判断して、クイズ感覚で先に進んでいるような時は、その場で注意しています。
すべての勉強時間中、横にいるわけではないですが、勉強の仕方の習慣付けを正すには申し分ありません。


◆他にもある日常の中の「合図音♪」

お風呂が沸いた時の音、洗濯が終わった時の音、ご飯が炊けた時の音、ガスコンロの電池が切れたときの音など、数えだすといろいろな「合図音♪」と共に生活をしていることに気づきます。

これらは、それぞれの行動に付きっきりになることなく「何かをしながら過ごすこと(パラレルな行動)」を「音」でサポートしてくれている、とも言えそうです。

パソコンを立ち上げたときの音なども「合図音♪」ですが、これは気持ちの切り替えにも影響してるかもしれません。(その意味では、シャットダウンする時にも「おつかれさまでした♪」的な、心地のよい合図音が鳴ってくれてもよいのになあ、と思います)


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今回は、CX視点の分析というより、CXの中のひとつのUIである「サウンド」についての雑感となりました。

日常の空気を邪魔をすることなく、いろいろなことを知らせてくれる「合図音♪」。

CXの文脈でも語れるし、ブランディングの文脈でも語れる「合図音♪」。

さりげない「音」を通じたフィードバックによって、ユーザーは無意識のうちに「自身の行動変容」や「モチベーションの維持」、「何らかの行動に関するオン/オフの切り替え」など、製品・サービスを使い続けることを支援してもらっている(=継続的なアクション実行をコントロールされている?)のかもしれませんね。

今回のnoteを機会に、「合図音♪」について、いろいろ勉強してみたいと思いました。


※このnoteを書きあげてから見つけた面白いサイトがあったのでご紹介です。

 プロダクトのUIサウンドデザイン入門

 https://uisound-ux.jp/


(執筆者:エクスペリエンスデザイナー 小幡 友)

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