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だから、あなたは愛されない

母方のじいちゃん。誰からも、愛されていません(笑)。

そんなじいちゃんを哀れむ父に、母と私が猛反発します。

「ちっとも、可哀想やあらへん!」

そもそも、母の一家を不幸にした諸悪の根源です。

さらに悪いことに、じいちゃんは、とても正直過ぎるのです。

「おまえは、お母ちゃんよりも、だいぶ美貌が落ちまっせ!」などと、私に言い放つじいちゃん。

(そんなこと言われんでも、分かっとるわい!)全く傷つかない私(笑)。

それを横で聞いていたばあちゃんが、顔をしかめます。

さらに、「お父さんの血が混じったからやな!」と続けるじいちゃん。

もう、わやくちゃです(笑)。

母のいとこが、母の家にやって来て言いました。当時、中学生。

「滅茶苦茶じじぃのハゲ頭!」

それを聞いて、喜ぶ家族たち。「よくぞ、言ってくれました!」

とりあえず、じいちゃんの人となりを父に知ってもらうために、

「じいちゃんによると、お父さんのせいで、私の顔がまずくなったらしいで!」と報告してみました。

(そんな、いけない子供でした・・・)

それを聞いた父が、笑って、言いました。

「そんなハズは、なかっ!」

妙に、ポジティブな父なのでした(笑)。


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