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予想外の悲劇?

父は、少々、呑気なところがあり…。

新婚当時、自分の実家(父の両親と2番目の兄夫婦が居住)に母を連れて帰省した父。

夕食後、スッと姿を消してしまうのです…。

行き先は、父お気に入りのラーメン屋さん。

ちなみに、母は、あまりラーメンが好きではありません。

父は、心配していませんでした。

「親戚が大勢集まってるから、妻も誰かとお喋りをして楽しんでくれるだろう!」

父の親戚達は、大概、陽気で社交的。

九州人独特の温かさがあったりします。

しかし…。

運悪く(?)。

どういう訳か、母は、父の1番上の兄嫁と2人、部屋に取り残されることに…。

この兄嫁、自分から人に話しかける様なタイプではありません。

人柄は、とても良いのですが…。

このことは、母も認めています。

兄嫁のだんまり気質が、ちょっとした騒ぎを引き起こすことに…。

ある日、父の2番目の兄嫁が自宅(父の実家)の冷蔵庫を開けたところ…。

見覚えの無い、辛子明太子が沢山入っていました。

「誰ね?」

「この辛子明太子を買って来たのは?」

家族皆が、首を傾げます。

「気持ち悪か…」

そして、結論。

「きっと、○○さん(父の2番目の兄嫁)が黙って(冷蔵庫に)入れて行ったに違いない!」

控え目にも、程があるのでした…。

「お土産持って来てくれたんなら、ちょっと声ばかけてくれればよかとに…」

父の2番目の兄嫁が、嘆きます。

さて、さて、部屋に取り残された兄嫁と母。

なんと、2人して、一言も話さず、じっと押し黙っていたのだとか…。

その時間たるや、2時間以上。

しかも、正座していたそうな。

( ̄▽ ̄;)

まあ、母も過酷な幼少期を過ごしたことが影響してか、本質的には、人間嫌い。

できることなら、他人の前では黙っていたいタイプの人間です。

当時を振り返る母。

当然、怒り。

「あのな~、お父さんは私に黙って、勝手に消えよったんやわ🙎」

「ほんで、○○さんと2人、何も喋らんと部屋におった訳よ!」

「苦痛やったで💢😠💢」

これを聞いた父は、大笑い。

「それは、悪いことをしたと!」

何でもそつなくやってのける父は、だんまり気質の兄嫁ともそれなりに楽しく会話を進行。

こんな惨事(?)が起こるとは、ちっとも予想していなかったのでした(笑)。


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