養ってもらいたい男性の叫び
ある男性が、言いました。「私も、3号になりたい!」
周りの人達から、どっと笑いが起こります。
彼の言う「3号」とは、国民年金3号被保険者の事です。
彼は個人事業主であるため、現在国民年金の1号被保険者です。国民年金保険料を納めています。ちなみに、既婚者です。
彼が国民年金の3号被保険者になるには、どうすればよいのでしょうか?
奥様に働いてもらうしかないですね(笑)。しかも、まず奥様が2号被保険者であることが条件です。
2号被保険者とは、会社員や公務員の方で、厚生年金に加入している人の事を指します。
つまり、2号被保険者である配偶者に扶養してもらう必要があるのです。その他にも、様々な要件をクリアする必要があります。
3号被保険者は、国民年金の保険料を納めなくても将来、国民年金の保険料を支払った人と同額の年金を受け取ることができるのです。
よく、専業主婦(夫)が優遇されていて不公平だなどと言われている理由の一つに3号被保険者の制度が挙げられます。
彼が、皆に冷やかされます。「え~、ヒモになりたいの?労働放棄なの?」
「3号って、そんなにいいものなんですかね?」散々な言われようです。
皆から、袋叩きにあって落ち込む彼。不惑の40代(笑)。
多分、彼が女性だったなら、こんなに叩かれなくても済んだ事でしょう。
男性が、専業主夫に憧れてはいけないのでしょうか?
男性も、大変です(笑)。
<年金被保険者のまとめ>
・1号被保険者とは、日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の自営業者、農業・漁業者、学生および無職の方とその配偶者の方です(厚生年金保険に加入しておらず、第3号被保険者でない方)。
・第2号被保険者とは、国民年金の加入者のうち、民間会社員や公務員など厚生年金の加入者の方です。この方たちは、厚生年金の加入者であると同時に、国民年金の加入者にもなります。
・3号被保険者とは、国民年金の加入者のうち、厚生年金に加入している第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者(年収が130万円未満の人)の方です。