類は友を呼ぶ

かつて、私が働いていた職場。離職率が以上に高い所でした。

お客さんから来るクレームは、決まって次のようなものでした。

「また、担当者が代わったんですか?」

「担当者が代わったのに、挨拶が無いじゃないですか?」

そもそも、1年以内に担当者が何人も代わるような所に仕事を依頼しているお客さんもお客さんです。

仕事の質は、言わずもがなです。料金は格安ですが・・・。

私の後に入社してきた方が、私に言いました。

「あのさ~、この職場も職場だけれども、お客さんも変な所が多いよね!」

「書類の提出期限は守らないし、だらしのない所ばっかりじゃん!」

彼女の指摘は、大変的確でした・・・。

ガラの悪いおっちゃん(一応、会社の社長さんです)が電話に出て、軽薄な感じで「俺、頑張る~♪」などと言うのですが、決して頑張ってくれたりはしません(笑)。

そもそも、頑張るもへったくれもありません。

書類は私が作成しているので、後は、彼が書類に会社印を押印して私に返送するだけなのですが(ちなみに、現在は社会情勢の変化に伴い、押印が廃止されています)。

そもそも、おっちゃんは、私が作成した書類の意味が分かっているのかどうかも定かではないのでした・・・。

おっちゃんが頑張って(?)くれないツケは、私にやって来ます。

「テメー、書類一つまともに集められねえのかー!」

ボスに、激しく叱責されてしまうのでした。

その他にも、精神的に参ってしまっているお客さんから、狂暴な内容のメールが送られてくるなど、頭を抱えることばかりです。

変な職場で働くと、苦労が絶えません・・・。

「お客さんは、ちゃんと選ぼうぜ!」などと思ってみたところで、選べる程の力量もない職場。

「『類は友を呼ぶ』という諺は、本当なんだなぁ~」と、つくづく実感するのでした。

やがて、この職場からは、自分も含め、私の知っている人達すべてが退職していきました。


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