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年末にどっと出た疲れ

数日前、来年から働く予定の職場の忘年会に出席したところ、目の前には弁護士の先生が座っていました。

先生は、新しい職場の提携先です。

ゲストとして忘年会に呼ばれているのに、大皿からサラダを取り分けてくれたりして、とても恐縮する私。

どうやら、腰の低い人物の様です。

せっかく弁護士の先生が居るので、今まで私が働いて来たブラックな職場の話をしてみます。

「私、1年以内離職率100%の職場で働いていたことがあるんです…」

「入社して2ヶ月で、1番の古株になりました!」

すると、先生はのけ反ってしまいました…。

「ボスに、『お前ら、丁稚だ!』って叫ばれて…」

「『お前らは、俺達(夫婦)が気持ち良く働けるために居るんだから、俺が機嫌悪くなったら当たられても当然だろー!』って怒鳴られたんです…」

「その他にも、セクハラボスの居る所でも働いていました…」

「女性従業員にセクシーなドレスをプレゼントして、『これを着て、俺とデートしろ!』って命令したんです…」

「彼女は、ボスからベタベタ触られたりして…」

「『俺の女になれ!』と関係を迫られて、困っていました…」

「彼女は、退職後、このボスに損害賠償として300万円を支払わせました…」

弁護士先生の横に座っていた私の同業者の方が言いました。

この人も、提携先の方です。

「私もブラックな所に居ましたが、こんなに酷い話は、初めて聞きました!」

弁護士の先生は、「300万円も取ったのは、凄いですよ!」と驚いていました。

「普通、もっと安いものです!」と彼。

私の新しいボスが、尋ねました。

「その人、何歳なの?」

私が答えます。

「妻子持ちの61歳です…」

すると、ボスは絶句。

「私は、自分の職業を人に言うのが恥ずかしいのです…」

そう、私が言ったところ…。

弁護士の先生が、言いました。

「何を言っているんですか!」

「あなた達の様な(職業の)方々が居てくれるから、私はとても助かっているのですよ!」

「ほら、○○社長(ボス)を見て見なさい!」

「とても、立派な人じゃないですかー」

(そうなのか…?)

お酒が入って、ヤケクソ気味の私。

「もう、こちらでも失敗だったら、この職業、引退しますっ!」

弁護士先生に慰められながらも、過去のおぞましい記憶が走馬灯の様に頭を駆け巡ります。

すると、女性従業員の人達が、言いました。

「ウチは女が強いから、花甘露さん、何かあった私達に言いなさい!」

「社長なんか、しばいてやるから!」

どうやら、今までとは全く違う雰囲気の職場の様です。

私は、ただ普通に働ければ、それで御の字なのでした(笑)。

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