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私の悲願

今の職場に移籍してきて、3か月程。

ずっと、ボスの直下で仕事をしてきました。

彼の指導は、非常にマズく、ずっとドブ川に突き落とされた気分。

彼の言う通りに仕事をしていると、お客様から苦情が来る始末。

この職場には、本当に仕事が出来る人物が1人います。

心優しき男性従業員。彼の直下で仕事をしている同僚が、羨ましくてなりませんでした・・・。

彼はかなりの仕事量を抱えており、席も遠いため、なかなか教えを乞う事ができませんでした。まあ、ボスへの遠慮もありましたが・・・。

しかし、チャンス到来! 

ボスが、流行り病にかかり、しばらく出て来れなくなってしまいました。

「○○さん、私の仕事をチェックしてもらえませんか!」と私。

すると、彼が言いました。

「ボスの許可を取りなさい。でも、今は弱っているからチャンスですよ!」

ボスは、病気になっても、私にメールで業務命令を出し続けていました。

それから程なくして、私に電話をかけてきたボス。

早速、「私の仕事を、○○さんに見てもらってもいいですか?」と尋ねてみます。

しかし、・・・。

病気にも関わらず、意外と粘るボス。

何故か、私の願いをなかなか聞き入れてくれません。

病人相手に、攻防が続きます。負ける訳にはいかない勝負です(笑)。

(素晴らしい指導を受けて、安眠を手に入れるのだ!)

「わ~、わ~」と5分ほど騒いでみたところ、ようやくボスが、彼から仕事を教わる許可を出しました。

念願叶って、やっと、本物(?)の指導者に仕事を見てもらう事ができました。感謝、感激です!

彼のありがたい教えを胸に、明日から仕事を頑張ることが出来そうです。

しかし同時に、仕事の出来る彼からは、もっと勉強するように課題を与えられてしまいました。

さすが、仕事が出来る人は、知識が深い・・・。

静かな感動が、再び私を突き動かそうとしているのでした(笑)。

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