![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57149827/rectangle_large_type_2_df0dd600353a956bb09cd711acd0a3d5.jpeg?width=800)
Photo by
nekonekomu
正攻法が通用しない・・・
以前、私が働いていた職場。入社して2か月で、私が1番の古株になってしまうという、大変恐ろしい所でした(笑)。次々と人が辞めていきました。
そんな私も、あと1か月程で退職が決まっていました。
ボスが、私に言います。
「てめえ、今自分が受け持っている仕事は、全部やっていくんだぞ!」
この仕事、複雑な書類を作成して、その書類にお客さんの押印を貰わねばなりませんでした。1件で8万円ほどの報酬が入るため、ボスも必死です。
この時点で、20件以上は書類をかき集めなければなりませんでした。
円満に退職しなければ、退職時に必要な書類を出して貰えない可能性もある、ブラックな職場。とても、焦りました・・・。
お客さんによっては、大変のんびりしていて、なかなか押印を貰うことができません。
一体、どうしたものか・・・?
そこで、ふと、ある作戦が閃きました💡
お客さんに電話をかけて、書類の催促を始める私。
「この間、送付いたしました書類の提出をお願いできますか?」
「私、もうすぐ、退職いたしますので!」
効果は、てきめんでした(笑)。
「ええっ!」悲鳴を上げるお客さん。
「至急、送付いたします!」急にお尻に火が付いたお客さん。
もの凄い勢いで、書類の回収が進みました。
回収できた書類を前に、ニンマリする私を不思議そうに眺めるボス。
「お前、一体、どうしたんだ?」とボス。
まさか、本当のことを言う訳にもいかず「さあ、どうしたんでしょうね?」などと、とぼけてみる私。
この作戦、滅多に使えるものではありません。
悲しいかな、変な職場で働くには、それなりの奇策が必要なのでした(笑)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?