驚くべき寛容さ
今月は、仕事が大量にやって来るのですが…。
ボスがまたしても、新しいお客さんの仕事を引き受けようとします。
(もう、キャパオーバーなのでは…?)
しかも、他よりもかなり安い値段を提示しているようなのです。
我々の職場は、この業界では珍しく、全ての仕事をダブルチェックしています。
この人件費も考えると、赤字。
仕事のチェックだけで、深夜まで残業することもあるのです。
特に、職種経験の浅い従業員の行った仕事のチェックには、かなりの時間を要します。
自信が無いまま仕事をしているので、余計にミスが重なって、本人も意気消沈気味。
あまりキツい事を言って、やる気を無くされても困るので、ここは、じっと我慢。
淡々と事実だけを伝えます。
それにしても…。
この職場のチームリーダーは、一体何を考えているのか…。
とにかく、人の気持ちに鈍感なのか、わざと気を配らないようにしているのか?
必要最低限の事だけやって、それで終わり。
普段は明確に言葉を発しないため、皆が首を傾げます。
「なんか、良く聞こえないんだけど…」
日頃から、ヤンキー的な様相を呈している彼女に新人が質問をするには、ちょっとした勇気が必要。
口癖は、「ふざけんな!」。
毎日、ユル~いトレーナーを着て出勤。
ある日、部下が失敗して、大慌て。
「こんな格好で、(お客さんに)謝りに行けねーじゃねーか!」
「たくっ!」
日頃の言葉遣いも、超自由(笑)。
社交性は、ゼロ。
気に入らない事があると、ボスに対しても、しかめっ面で、「面倒くせーな~!」と捨て台詞。
ボス曰く。
「色んなキャラクターが居ていいんだ!」
(あっ、そう…)
彼の寛容さには、驚かされるのでした(笑)。
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