私のブラックマンデー

暑い!ベイエリアもなかなか暑くなってきました。7月になりますからね、暑くて普通なのですが。こちらカリフォルニアは、ご存知と思いますが、暑いとは言っても、日本と比べればカラっとしています。日差しは強いですが、日陰に入ると涼しいのです。そこが違うところですね。

さて、自宅勤務開始から3週目の月曜日の朝、上司の上司から珍しく話したいと言われ、いそいで身支度を整え、リビングのソファーからGoogle Hangoutにつなぎました。心の中では、何か普通じゃないなと思いつつ、この時もまだ、まさか自分がレイオフされるなんて全く気づいていません。

さて、カメラの向こうの上司の上司、この人はいっつもムッツリ系で全然笑わない人。相変わらず不機嫌悪そうな顔の彼に挨拶を済ませ、用件はなんですかと会話の口火を切ったところ、非常に事務的な趣でこう言いました。

”この度のコロナウイルスのインパクトにより、自社は非常に苦しい決断をしなくてはならなくなった。コスト削減のために10%の人員をレイオフすることが決まり、君もその対象だ”。

まじで。頭真っ白になりましたね。リビングで聞いていて、スピーカーにしていたので、隣のキッチンにいた夫にも聞こえました。どうしよう、と夫に目で合図をしつつも、目の前の上司の上司と、とりあえず話をつけないと、いや、ちょっと待って、仕事なくなっちゃった?何で私が?金曜日にプロジェクト仕上げてステージングにあげたばっかりだけど、あれどうすんの?もう頭の中はゴチャゴチャです。

が、ゴチャゴチャしつつも、どこかに冷静な自分もいました。もう、こうなっちゃったもんは仕方ない、考え直してくださいなんて頼めないし、決まっちゃったんだからどうしようもない、あーあって。とりあえず目の前の上司の上司は心のこもっていないお決まりのセリフを流すだけ。このレイオフはパフォーマンスベース(仕事ができないから)ではない、会社としても苦しい決断だ、次の仕事が早く見つかるように祈っている、などなど。心が感じられず聞く気も失せたので横目で流しました、元々合わない人だったので。最後はもう適当に会話を終わらせました。でもこの人も、今日この朝をレイオフの通知に使っているのでしょう、嫌な仕事ですよね。そこはちょっと同情しました。

さて、上司の上司との会話を終え、流石に私はショック状態でフラフラです。驚きと、信じられない気持ちと、少しの怒りとで入り乱れた心境です。心配そうにこちらを見ている夫に、どうしよう、仕事なくなっちゃったよ、と言うと夫は”まー仕方ないね、少し休んだら?”と。私の夫もソフトウェアエンジニアなのですが、流石にここシリコンバレーで20年エンジニアしてるのでレイオフなんて慣れっこ。レイオフ自体は全く気にしていない様子で、それよりもショックを受けている私の事を気にかけてくれたのは、ありがたかったです。

…と、ここまで、今回の就活に至るまでの経緯を書いてみました。私の就活は、計画されたキャリアアップではなく、レイオフと言う形で突然やってきたものでした。このような就活は、理想的ではない、ですよね。でも人生そうなかなか、思ったように進まなかったりしますよね。

この就活日記は、シリコンバレーの就職活動トレンドも踏まえつつ、心の持ちようなど、ソフトの部分も書いていきたいな、と思っています。私はここでずいぶん暮らしていますが、やっぱり色々タフじゃないといけない部分があるので。普通レイオフされたら凹むと思いますが、まあ、そうなんですけど、やっぱり転んだってただじゃ起き上がらないくらいの気合がないとね!失敗から学べばいい、前に進んでいけば、いつかはゴールにたどり着くものです。それでは、シリコンバレー就活最前線、書いていきますよ〜。


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