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娘には、男、女、関係なく自分の力を発揮して生きて行ってほしい(その2)

の続き。

もうその頃、私は心の中で「このままではアカン、結局就職の時もこの家を出られなかった。もし職場結婚なんてしたらまたこの両親の近くで住むことになり、ずっと見張られた様な生活になる。結婚しか出ていく術がないんだったら、すぐ結婚しよう、そして遠い所に行こう!」とか考えており(追い詰められてましたね~。)、大学生の頃から知っていたアメリカ人男性(今の夫)と結婚しよう、あの人が一番いい、と思って1年以内に結婚をしたのです。

勿論両親は大反対してましたが、丁度その頃私の少し上の従妹が付き合っていた男性がいたんだけど、「大学名がしょーもないからアカン、もっとエエとこの大学を出ている人でないとアカン!」と言うだけの理由で叔父&叔母に結婚を反対され、そのまましばらく独身だったので、それを見ていた私の両親は「それでも女の独身は一番アカン、しかももうアメリカ人と付き合ってたとかなったら。。。」とか変な事を言い出し、渋々、もう本当に仕方なく結婚を認めるのです。小さい頃から「結婚するまでは一人暮らしはアカン!」と言っていた両親ですが、まさかアメリカ人と結婚し、アメリカに行くとは想像していなかったと思います。私も想像していませんでした。しかし、その頃の私は「関西の男の人と結婚したら結婚後もずっと父親が今までの様に細かく介入してくるはずだ。遠い所に行かねば。。。」と半ば追い詰められていたのかも知れません。(東京の男性と結婚したい!とか思っていたこともあります、理由はただ単に「実家から遠いから。」です💦)

そんな私は今でもついつい「女だから無理。。。」と無意識に思ってしまう事があります。で、それに自分で気が付いて「いや、そんなことはない、女でも男でも適性とマッチしていたら仕事でも何でも上手く出来る❣」と自分に言い聞かせて生きて来ました。

娘と息子を育てて来ましたが、二人には私が私と弟にされてきた違う教育(弟には「男だったら荒波に飲まれても頑張らなアカン、東京の大学に行け!」と父は発破をかけていました。しかし関西が好きな、そして母が何でもしてくれる実家が好きな弟は家から通える大学に進学します。しかし、父親が「男が下宿もしないなんてアカン、下宿して、色んな人と交流せよ。」と言って家を追い出し、大学の近くに下宿をさせたのです。ホントにすごい違いです。。。)はしたくない、と思って同じ様に育てて来ました。

二人の子供にはいつも「もし遠い場所の大学に行きたかったらどんどん行け、挑戦しろ、好きな仕事が見つかったら、周りの評価とか気にせずに、その仕事に向かって頑張れ、自分の人生なんだから、自分で選べ、そして自分で決定していけ、親は見守るだけ。手伝いが欲しかったらいつでも手伝うから大変な時は伝えろ、心配するな。お前を信じている。」と言う様な話をして来ました。勿論自分が鉄拳制裁を受けて来て、本当に嫌な思い出しかないので、子供に手を出したことは一度もありません。

娘は私の高校生の頃以上に優秀で、夢も大きく、私はその夢が実現しなくても絶対に否定しないで「お前だったら出来る!」と応援して育てて来ました。結局娘がアメリカ東海岸の我が家からはかなり遠いシカゴの大学に進学をしたい、と言った時も二つ返事でOK!でした。その点、夫も私と似た価値観の持ち主だったので良かったです。そして勿論門限なんかもありません。しかし娘は大学でも好成績で頑張っているし、コロナ前はたまにパーティに行ったりして「夜中2時に帰って来た。」とかいう話を聞いても「ええやん!ママはそういう事一度も出来なかったから、お前が今楽しめて嬉しいよ~。年取ったら12時過ぎたらしんどくなってどうせ寝てしまうんだから、今のうちに青春も満喫して!」と言っています。

たまにパーティで2時まで遊んでも、急に悪い子になるようなヤワな育児を私はして来なかったという自負もあるし、物事の良い悪いについては子供の頃から懇々と繰り返して来たし、もうそれで娘が理解できなくて、変になっても逆に仕方ない、そうなったらやはり監視しながら育てて来た私の両親が正しかった、と認めるしかない、とか開き直れる状態にいます。しかし、今の所、娘は本当にいい子で勤勉且つ健康的に大学生活、青春を謳歌しています。つまりこれは私にとってもある意味実験でもあるのです。(勿論おじいちゃんになって、昔よりも弱っている私の父親ですが、いつも里帰りをすると私の育児方針にも口を出してきます。しかしもうこちらには経済的なことなどで不利益を被る事も全くないので思いっきり聞き流しています。)

長くなったけど、そして今の若い人にとっては当たり前のことかも知れないけど、男でも女でもそれぞれの才能ってあるし、それを上手く見極め、使いながら社会で活躍するっていうのが健全且つ公平な世の中だ、って思ってます。今でも障壁はあるとは思うけど、私が大学生だった30年前よりは絶対に少ないし、人々の意識も違う。

だから、この夏休みのインターンが決まった娘にはしっかり頑張って、夢に向かって努力を続けてほしいって思ってます。女だから出来ない、なんて私は絶対に死ぬまで娘には言いたくないし、言いません❣人生やったもん勝ち❣自分を信じられるもん勝ち❣✌