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2022.1.13

まめに「浄化」をしている。
掃除と浄化の違いは何だろう。呼び方が違うだけで、私にとっては同じ目的だ。埃が舞っていたり、汚れが目に入ると気分が悪い。ツルツルであるはずのモノがザラついていれば、気持ちも悪い。だから掃除をする。するとそこが心地良い場所になる。気分も上がる。つまり浄化である。
物質的に汚れが無くなることを掃除、そして気分が爽快になると浄化という使い分けでいいだろうか。もしくは、浄化という言葉にはまだまだ深い意味があるのだろうか。
毎夜、私はロウソクを灯す。寝る前に部屋の電気をすべて消して、代わりに20分ほどで燃え尽きる、ロウソクのささやかなオレンジ色の火に癒される。
キャンドルというものを使い始めたのは、10年ほど前にフィンランドのガラス雑貨ブランド『Iittala』のキャンドルホルダーとの出会いがきっかけである。雑誌の広告ページに、20色以上はあるガラス製のキャンドルホルダーがずらりと並んだ写真を見て、心を射抜かれた。願わくば、全色コレクションしたいと思ったが、価格が私にとっては優しくなかった。いくら永久的に美しいガラスといっても、全色集めるにはセレブになるしかない、遠い道のりを想像した。ともあれ、そこでキャンドルを灯す時間を知ったのだ。手に入れたキャンドルホルダーに入れた火は美しかった。それまでは、ロウソクというものは、バースデーケーキの上か、仏壇にしか登場しないものだったので、大人の階段を上ったような気分だった。
そして最近、とある有名なスピリチュアルヒーラーが「キャンドルは浄化作用がある」と言ったのを聞いたのだ。なんということ! それを知らずに、私は毎夜心を癒し、部屋の中も浄化していたのだ。
キャンドルを灯せば、当たり前だが埃や汚れがなくなるわけではない。現実的な掃除が必要である。しかし、場のエネルギーをキレイにしてくれるのが浄化といって、キャンドルにそのパワーがあるとのこと。ちなみに、発汗作用があるので風呂に塩を入れていたが、これも体についた不要なエネルギーを落とすという浄化作用があるらしい。
結果、なんだかんだと日々浄化しているので、私の体はもはやガラスのように半透明になっているかもしれない。




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