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パンチャカルマ解説②【アーユルヴェーダで若返り】

前回は、パンチャカルマの内容についてお話ししました。
どういう理論にもとづいて、どんなやり方で、毒素を外に出すのか。
どんな注意が必要かについても書きましたね。

今回は、どうやって受けるか、と言う手段についてのお話をしたいと思います。

前回の記事で、パンチャカルマを受ける時に医師の力や技量がかなり大切である、と言うのは分かってもらえたかと思います。

それも踏まえて、今回の記事を読んでくださいね。

パンチャカルマはどこで受けられる?

まず前提として…

私はインドに特別詳しいわけでもなく(もっとプロの人はたくさんいますw)、インドに知り合いや仲良しがいるわけでもないので、自分が調べた範囲、知り合いや友人から聞いたり、教えてもらったりした体験などを元にお話ししますので、違うなあと思う方もいるかと思いますが、そこは観点の違いと言うことでご容赦ください。

私の中では、パンチャカルマの受け方は大きく分けて3パターンなのかなと思っています。

①リゾートホテル的設備のある高級施設
②インド人が普通に行くような一般病院
③パンチャカルマ専門施設

と言うわけで、それぞれについて、私の知っていることや調べたことを元に具体的な施設も紹介しながら所見を述べていきます。

①リゾートホテルのような高級施設

これは、アーユルヴェーダがさかんなケララ州で多いと思うのですが、ちゃんとしたリゾートホテルに、ドクターがいて施術ルームがあって、トリートメントが受けられる、と言うデラックスな施設があります。

部屋はヴィラのように個別に建ってたり、海が見える景色や広大なお庭やプールなどもあったりする、リゾートホテルスタイルなので、インド怖い!みたいな外国人にはベターですよね。

有名なのは、ソマティーラムグループ。

  • ソマティーラム・アーユルヴェーダ・ヴィレッジ(Somatheeram Ayurveda Village)

  • ソマ・マナルティーラム(Manaltheeram Ayurveda Beach Village)

  • ソマ・パームショア(Soma Palm shore)

  • アーユル・ソマ(Ayur Soma)

  • ソマ・バーズラグーン(Soma Birds Lagoon)

  • ソマ・ハウスボート(Soma Houseboarts)

5つの高級アーユルヴェーダ・リゾート施設と、ケララの川をクルーズする伝統的なハウスボートのサービスをやってる、巨大企業です。

実は、このパンチャカルマの最初の画像につかった下記の写真は、マナルティーラムを見学に行ったときの写真なのです。

右奥の部屋では外国人の方がカウンセリングを受けていますね。
アーユルヴェーダの治療棟にある受付兼、カウンセリングルームだったような。まずはここで医師と話して、どんなトリートメントを受けるか相談するわけですね。

アーユルヴェーダ治療棟

敷地内にはヴィラが並んでいて、お部屋の一つはこんな感じ。

憧れの天蓋ベッド

売店や、アーユルヴェーダの薬局もあります。

庭にはたくさんの薬草が並んでて、当時、まだたくさんの薬草を知らなかった私は、後で調べてみようと写真だけいっぱい撮ってました。

海も見えます。

たいへん素晴らしい施設なんですけれど、もちろんお値段もそれなり。
今、2022年9月末にAGODAで出てきたパッケージ価格はこちら。

お!安い!!と思ってしまってはいけません。
最初に出てくるのは、宿泊費のみ。
アーユルヴェーダトリートメント付きのプランは、ホテルのページに入ってみないと分かりませんよ。
で、中を見てみると、いくつかのプランがある中で一般的な「若返り」コースでこちら。

1泊の価格です!!!!ひょえー
ちなみに、ソマティーラムもだいたい同じ。

この価格で、3週間とかのトリートメントを受けるとなると、潤沢な資金がなかったら無理…!!笑

私的には、こういった高級施設は「パンチャカルマ」とは書いていますが、1泊からでも泊まれるわけで、厳密なパンチャカルマではなく、ゆるめの改善トリートメントととらえたら良いと考えます。

ドクターはいるので一応、健康相談もできますが、価格的にも内容的にも本格的に受けたい人向けではないかなと。

その理由として、パンチャカルマにとって食事は治療の一部で、とても大事なところなんですが、こちらはビュッフェ形式でした。
一応、この料理はこの体質向け、と言うような案内はありますけど、制限されてるわけじゃないので、種類も量も自由に食べられちゃいます。笑

スープの下に「ヴァータ・ピッタ・カパ」とあり
これは「3つの体質どのひとでもOK」という意味
あったら食べちゃうよねw

なので、高級リゾート施設は
「数日間のお休みでリゾートも癒しも両方体験できる!」
と言うのがメリットであり、そういう目的で使うのが良いのではないかと思います。

また、外国人に慣れているので、日本人にも過不足ないサービスが受けられる安心感はありますね。
インドやアーユルヴェーダに慣れてない人は、まずこういう施設で体験してみるのはいいんじゃないかと。

②インド人が行くような一般病院

これは私も話にしか聞いたことはないので、あまり正確性はないのですが、ざっくり言えば「普通の日本人にはお勧めしない」であってるんじゃないかと思います。笑

アーユルヴェーダはインドでは医学ですから病院があります。
アーユルヴェーダの病院と西洋医学の病院があるんですね。
私たちが病院に行くときのように、ここが悪い、じゃあ病院に行こう!となった時に、症状に合わせて、どちらかの病院を選んでいくのだと思います。

西洋医学はすぐに効くので、緊急を要するものや、今つらい症状を治したい時、外科的処置が必要な時。
アーユルヴェーダの病院は、(西洋医学的に)原因不明、難治、治療不可などの症状や、自然療法を望む人たちが選んでるような気がします。

都会では西洋医学の方が人気なのかな?と思いきや、デリーでアーユルヴェーダの薬局を探しに探して、ようやくたどり着いたら、けっこう人がいてビックリしたし、薬局には医師もいて症状を話すと薬を選んでくれたりと、それなりに生活に根付いているのかな~と感じたこともありました。

そんな、インドの人たちが普段行くような病院でも、パンチャカルマを受けることはできます。(そこも、ちゃんと話したり交渉したりする語学力がないと無理そうだけど…)
で、受けた方から聞いた感想が「日本人にはすすめない」でした。
あまりにもローカルすぎて文化的にも衛生的にも、外国人には理解しがたい部分が多くてストレスがすごい!と。

それが、ものすごく想像がつくので、私的にも無理だなーと思い、最初からあまり入らなかった選択肢です。笑

ただ、そういうのが平気!と言うインドマスターなら、価格も抑えめなようなので、とてもお安くトリートメントが受けられると思います。

唯一考えた師の病院

でも一つ迷ったのが、私が勝手に尊敬しているインドの先生の病院です。

私は、何回かアーユルヴェーダを勉強し直しているのですが、3回目の学びがインドのドクターが先生で、もうそれが本当に素晴らしい学びだったんです。それまでの気になってた点と点が線につながった!と言う体験でした。

それが、ヨーガニケタン(日本ヨーガ療法学会)と言う、ヨーガ療法の実践と研究をされている機関で行われた講座。
ヨーガ療法のさわりと理論を学ぶためニケタンの講座を受けた縁で、ヨーガ療法士向けに開催されるインドのビーマ・バット先生の講座に参加することができたんですね。

バット先生は、インドの大統領の顧問医をされていたり、政府のお仕事にも関わっていたりする、インドの名医のお一人。
日本にも何十年と来て教えているため、とても分かりやすく、質問にも的確に答えてくれ、その人柄や考え方も素晴らしく、本当に最高の時間でした。

ただ、個人的に経済的な事情もあり、この講座への参加は初級(1年目・沖縄で8日間)と中級(2年目・関西で8日間)までで中断してしまったのですが、それでも私の中ではバット先生から学んだことは本当に大きく、もう勝手に心の師匠と思ってたんです。

バット先生顔ちっさ!!!

そんなバット先生は、講座生全員に名刺を配り個人のメールアドレスを教えて、「いつでもメールしなさい」と言ってくださいました。
バット先生は日本だけでなく世界中を飛び回っていて、かつインドにあるご自身の病院でも診察されていて、スーパー忙しい方なんです。
そんな方が、こんな遠い日本のただの講座生にまで、気持ちを寄せてくれることがありがたすぎます。

実際、私は恐る恐るメールで質問したこともあるんですが、ちゃんとお返事いただいて、これまたビックリ!!
こういう人格者こそが医師という立場にふさわしいよなあと、しみじみ思いました。

そんなバット先生の病院は、北インドのデリーにあります。
HOLY FAMILY HOSPITAL(ホーリー・ファミリー・ホスピタル)

バット先生の病院で治療を受けた人の体験談も読んでみると、病院なので必要以上のホスピタリティーはなくとも、とりあえず安心して行けそう!という印象。
そして、私は何よりバット先生に会いたい!!と思ったんですが…

うーん、デリーと言う場所が引っかかりまして。

私は最初に行ったインドが、南インドのケララだったこともあり、やっぱりインドに行くなら自然豊かな環境に身を置きたい…と思っちゃうんですよね。
デリーは便利だけれど、外に出れば喧騒と排気ガスの多い都会です。
やっぱり南インドに行きたい、その思いが勝ってしまい、バット先生の病院はやめることに。

行ってみたい本格的アーユルヴェーダ施設

また、リゾートホテルではないけれど、洗練されたおしゃれ空間を持つ本格的治療施設もありました。

それが、JIVAGRAM。

JIVA AYURVEDAの施設です。
日本でも、JIVA JAPANとして提携してスクールをされているので、日本人でも安心して行けますし、ドクターであるパルタップ先生も有名なドクターです。

施設も素晴らしいので、かなり興味津々でしたが、こちらも場所が北インド。デリーから少し離れている自然豊かなところのようです。

また、ホームページで見れたプログラムが4泊5日までのだったので、長期間のプログラムについては問合せないと分かりません。

と言うわけで、JIVAGRAMも、また北インドに行く機会があれば行ってみたい場所に入れました。

③パンチャカルマ施設

最後に触れるのが、①や②のような施設の中間の「中・小規模のアーユルヴェーダ施設」。
ベッドが数十床ぐらいで、医師が一人か二人ぐらいの「パンチャカルマを主にやっている施設」と言うのが、けっこうたくさんあります。

私は前出の通り、南インドが最初のインドで、そのあとも1回北に行った以外はケララ、タミルしか行ってないのですが、ケララにはそういう施設が多い印象です。
以前、アーユルヴェーダの先生に同行させていただき、見学させてもらったのもそういう施設でした。

そこで今回、自分で行く施設を選ぶのに、この規模の施設をメインにリサーチしたんですが、このタイプの施設は日本の個人病院みたいな感じで、ドクターのコンセプトや方針により、治療の傾向が変わるなあという印象をうけました。

施設リサーチ方法

まず、パンチャカルマを受けた人の体験談や、友だちのアドバイスを参考にして、特定の施設を名前でリサーチしてみました。
そうすると、トリップアドバイザーやホテル検索サイトなどで、だいたい同じような施設が出てくるので、それを一つずつ口コミを見たり、ホームページに行ってどんな治療をしているのか、パッケージがあるのかをチェックしていきました。

それで気づいたんですが、中小規模のアーユルヴェーダ施設のホームページってなぜか値段が書いてないんですよね。
大規模なところは、ホテルサイトなどにも出してる都合上なのか、割と表記されてるところが多いんですが、個人病院はパッケージの雰囲気しか書いてなかったりするので問合せしかないなと。

なので、この時点では価格のことはともかく、評判とホームページを見た感じで、いい感じ~と思うところをブックマーク。

場所がどこなのか考えよう!

そこで、評価はもちろんですが、場所も見ないと!です。
インドは広いので、住所で場所もチェックしていきます。

そうすると、昔にはなかった、ある方法に気づきました!
そう、グーグルマップの口コミです。

実は、検索サイトやホテルサイトで出てくるのは、ある程度の規模がある、外国人向けにアピールしている施設のみで、どこみても出てくるのは同じ施設ばかり。思ったより選択肢が狭いなあと感じていたんです。

それが、グーグルマップでアーユルヴェーダ施設を見始めると、今までの捜査線上に出てこなかった施設が表示されるようになり、そういうところにもめっちゃ良い評価の施設があったりすることに気づきました。

ただ、本当にたくさんの施設があったので、だいたいの場所をしぼらないといつまでも悩みそうだぞ…と考え、先に地区だけを決めて考えてみることにしました。

場所は、やはり少しでも土地勘のあるところが安心かな…と
私にとって初めてのインドで、アーユルヴェーダを最初に学んだトリバンドラムと言うケララの都市に。
ここには、地図で見てもたくさんの施設があり、良さげなところもパッと見多かったのと、トリバンドラムは欧米人の観光客も多く、小規模施設でも外国人の対応に慣れているところが多い印象だったからです。

トリバンドラムはインドのほぼ南端になりますね

Googleマップの口コミチェックとホームページ確認

と言うわけで、Googleマップを拡大したり縮小したりしながら、トリバンドラム近辺の評価の良い病院をかたっぱしからチェック。

例えば、パンチャカルマで上位表示される日本人の体験記などに出てくる施設には日本人の口コミもあったりするので安心感があります。
また、いろんな国籍の方のコメントがあると、外国人慣れしてそうだなあと感じたり、インド人の割合が多いと、ローカル相手に高評価というのは信用できそう!と感じたり。

また、口コミの不満点と言うのも大事です。
見てみると、だいたいはアーユルヴェーダを知らないことによる、治療や医師への不信感だったりするので、そういうのは問題になりません。
でも、不衛生とか、セラピストが雑とか、ご飯が美味しくない、とかそういうのは大切な要因。

数字だけでない、自分が大事だと思うところをちゃんと見ていきます。

それで、いいなと感じたら、さらにホームページへ。
どんな方針で、どんな考え方で、どんな治療が得意そうなのか。
多くのところはパンチャカルマだけでなく、実際は数日のパッケージにも対応していたりしますが、本気の病気治療や半身マヒなどの障害の改善がメインのところもあります。

つまり中小施設の中にも、
・ライトな治療がメイン、あるいは受け入れてるところ
・ほぼ病院的な長期治療がメインのところ
があり、もちろんどちらも受け入れているけれど傾向がある、と言うニュアンスです。

この辺は、ドクターの営業方針によるのだと思うんで、どっちが良いとか悪いとかはないと思います。

どんな治療を望むかを決めよう

最初、私的には本物の治療を得意としているところで、しっかりがっつりやりたい!と思っていたけれど、そういう施設は、人によっては「周りが病人ばかりで気が滅入る」「長期間いるとメンタル的につらい」などと感じるそう。
日本でも、病院に行くと空気が重い…って感じる人は、こういう施設だとダメそうですよね。笑

でも、病気治療もがっちりやってるところは、しっかり「治療」として取り組んでくれる、という良いところも。
たとえば、ご飯は患者さんに合わせて違うものを出してくれたり、
薬剤も市販のだけでなく施設で調合して作ってくれたものを使用したり、
施術の回数なども伝統的な治療手法でやってくれそう。

見学した施設では、毎朝、患者のために薬を作っていた

一方、ライトな健康増進のパンチャカルマを外国人向けに展開しているの施設なら、ゲストハウス感覚で人の出入りも多く、いろんな人に出会えたり、基本健康な人が多いので明るく、元気な雰囲気になるんだと思います。

言ってしまうと、これはもう好みだし、その時にどんな患者さんと一緒になるかは分かりませんから。
あと、基本的にトリートメント以外は自室にいても良いので、必ずしも隣人たちと触れ合うことは必須ではないし、一人でいても全然良いわけです。

自分が何を目的に滞在して、どれぐらいの環境が良いのか、ちゃんと決めておくのは大事かもしれません。

費用はどれくらいかかる?

今まで人に話を聞いた感じでは、相場的に1日1万円前後というのがイメージだったので、21日間で20万円前後の予算で考えていました。

そこで、いくつかいいなあと思った施設をピックアップし、21日間のパンチャカルマ料金についていくつか問い合わせてみることに。

ホームページの問い合わせフォームから送ったところもあれば、Facebookページへメッセージしたところもあります。その結果…

例えば、Aの施設は…

・パンチャカルマ料金 約84000ルピー
 (最低46回のトリートメント・1日2回の診察・ハーブティー)
・お薬代別 5000ルピー~7500ルピー(人による)
・宿泊代 一番安い部屋で2400ルピー/一泊

実は、こういう施設には通いで来る人もいるので、宿泊費を別で計算してるところもあるんですね。
これをざっくり足すと、Maxで141,900ルピー=約25万円と言う感じ。
だいたいイメージ通り、少し高いぐらいの印象ですね。

また、Bの施設は、もっとシンプルでした。

・トリートメント代・宿泊代・食事代込み 5000ルピー/一泊

こちらだと、21日間で105,000ルピー=約18万6000円。
少し安いです。
ただし、こちらは施術の回数や内容について書かれていなかったので、詳しくはさらに聞いてみる必要があるでしょう。

こんな風に、施設によって計算方法もまちまちなので、気になるところには聞いていくのが一番早そうです。
実際、問合せしてレスポンスが返ってこなかった(フォームが機能してない?)ところもあったりしたので、そんな対応の印象も選択するときのポイントになりました。

また、この価格は、季節によって変動するところもありました。

インドの気候は
・4~5月は夏季
・6~9月ぐらいまでがモンスーン(雨季)
・10~3月が乾季

なので、旅行をするなら11月~3月ぐらいがベスト。
南インドは割合、1年を通して気温の変化は少ない方ですが、それでも雨と暑すぎるときは移動がしんどくなると思います。

でも実は、アーユルヴェーダ治療には雨季がベストなんです。
暑くもなく、寒くもなく、治療中はエアコンも使わない方が良いので、本来オフシーズンである雨季が良いのです。

そのせいなのか施設によって、一般的なオンシーズンである乾季の方が高い!ってところもあれば、アーユルヴェーダ的オンシーズンである雨季の方が高い!と言うところもあって謎!と思ったんですが、施設ごとの客層やターゲットによる違いなのか?…と解釈しておきました。

結局、どこに決めたの?

そんな話を記事にするのは、また帰国後に。
Facebookの限定グループではオンタイムで、そこに決めた理由なども含めて、先にお話ししていこうと思ってます。

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