自分で選択する自分の人生
私がMCをつとめ、インドの伝統医学アーユルヴェーダの知恵でゲストの現状や本質をつまびらかにするライブ配信番組「生き方向上委員会」。
先日配信した第5回目を振り返って、私がメッセージとして浮かんだのが「自分の人生は自分で選択している」である。
関係ないが最近、つまびらかと言う言葉が気に入っている。
明らかに、とか、暴く、とか、似たような表現の中でインパクトの強い単語を選ぶとフックにはなるのだが、ちょっと品がなく、アーユルヴェーダと言うものに似つかわしい言葉を探していたところ思いついた。
私は、言葉の持つイメージや雰囲気、ニュアンスを大切にする。
できるだけ、自分の思ってるもの、考えているものに沿った言葉を探して使うことにはこだわりがある。
もともと読書が好きだったり、作文が得意だったりはしたが、テレビマン時代に、限られた尺の中で正確に表現する作業はとても大切で、言葉を選ぶ、という能力がものすごく訓練されたと思っている。
「つまびらか」と言う言葉は日常ではほぼ使わないし、意味を知らない人もいるだろう。
だから、テレビで使うには躊躇する言葉だが、テキストで書くには美しいなと思ったので、しばらく多用すると思う。笑
今回のテーマは火のエネルギーと毒素
さて、話を戻して今回のゲスト。
京都在住で占い師で、施術家で、アクセサリー作家でもある、なんばひろこさんだ。
ひろこさんは、私が働く大阪平野区と言うへんぴなところにある銭湯、入船温泉に施術に来てくれている。もちろん今は休止中だが。
今回のポイントをまとめてみる。
まずは事実から。
・かなり小さい頃からアトピーがあり、20代前後で悪化
・18歳ぐらいで肺疾患が見つかり、20代後半で悪化
・以前から自律神経が乱れやすい
・すっきり起きられず、日中にも倦怠感がある
これを一つずつ見て行こうと思う。
アトピーの原因とは
一般的なアトピーの症状を考えてみると、
・カサカサ、乾燥(風のエネルギーの悪化)
・かゆみ(水のエネルギーの悪化)
が考えられる。
だがアーユルヴェーダの理論では、多くの皮膚病は、火のエネルギーの悪化が原因とされる。火のエネルギーの悪化=血液が汚れることが、皮膚病を発症させると考えるからだ。
つまり、アトピーは、風、火、水、すべてのエネルギーが悪化している状態であり、非常に治しずらい疾患であると言われている。
そしてアトピーになると言うことは、三つのエネルギーを乱すような生活習慣によって発症、悪化したのではないかと考えるわけだ。
ここで、生まれた頃から症状がひどい場合は、どういうこと?と言う疑問が出てくる。
これは当然、生活習慣によってではなく、受精時に親から引き継いだものや、自分の魂が生まれてくる前からもっているものによって発症する、そんな風に考える。
※アーユルヴェーダには輪廻転生的な考え方、
魂は繰り返し生まれてきている、と言う考え方がベースにある。
で、今回のゲストの場合。
ひろこさんは、小児の頃はあまりひどくなかったアトピーが、20代前後で悪化している。
私は、この間にアトピーを悪化させる、つまり3つのエネルギーが増悪することが起ったと仮定して、その間に何があったか見てみた。すると、ひろこさんの10代は、両親のちょっと特殊な関係性の中にいたことが分かった。
完全に仮説なのだが、こういう家庭環境で子どもが傷つかないかと言えばウソになるだろう。
悲しい、寂しい、転じてはなぜ?と言う怒りも生まれたのではないかと考えている。怒りは皮膚病の原因となる火のエネルギーを増加させる。
また、変化が激しい環境と不安定な精神状態は、風のエネルギーを悪化させる。
さらに私が見る限り、ひろこさんは元々、水のエネルギーが多そうなので、そうして生まれ出てきた感情をためこみやすかったはずだ。
そんな風に3つのエネルギーは乱れ、10代でたまりにたまったものが20代前後で表面化したように感じた。
※参考文献(今は売ってないけど)
肺疾患と自律神経の乱れ
肺は、水のエネルギーの悪化の影響を受ける場所。
自律神経の乱れは、風のエネルギーの悪化。
ここからも、ひろこさんは、風も火も水も悪化していたのが分かる。
だが、3つともが悪化していると、その対処法はなかなか難しい。一つの要素を沈静しようとすると、別の要素を増やす可能性があるからだ。
例えば、風のエネルギーは乾燥、軽い、冷たいという性質があるので、
鎮静させるには、その逆のしっとり、重い、温かい、と言うものを足す。
※オイルマッサージや温かいスープなど
だが、しっとり、重い、というのは水のエネルギーの特徴。
与えすぎれば、水のエネルギーを悪化させてしまう。
バランスとは、こういうシーソーのようなものなのである。
だから、三つのエネルギーが絡み合って悪化する皮膚病は治しづらいと言われる。一気に一つのエネルギーにアプローチすることは出来ないので、少しずつ対処しては、バランスを確認していく必要があるのだ。
朝や日中の倦怠感は毒素がある証拠
朝、スッキリ起きられたことがない、ひろこさんはそうアンケートに書いていた。
日中も眠気があったり、食べ物を食べた後も消化されるまでかなり時間がかかるとのこと。
実はこれらのすべてが、病気の元である毒素(アーマ、未消化物)が体にたまっている人の特徴だ。
「3つのエネルギーが悪化している+毒素がたまっている」
これは、完全にいつ病気が発症してもおかしくない状態。
そして、今の生活を聞いたらそれはそうなるだろうという、状況だった。
・眠くなるまで寝ない
・消化に時間がかかる感じでおなかがいつも重い
寝る時間、起きる時間、食事の時間が不規則であることで、風のエネルギーを悪化する=消化力にムラがでる。
まずは、ここを調整するのに生活習慣を見直すことをすすめた。
当たり前のようだが、規則正しい生活はすべてのベース。
そんなことは、5000年前から分かっていることなのだ。
そして、たまった毒素(未消化物)は消化させなければ消えないので、消化力に余力をつくること。食べるものを軽く、量を減らすことと、消化力を下げないようにする味覚や「食前ショウガ」を取り入れることをお勧めした。
3つのエネルギーがどれも乱れている人に、どこか一つにかたよるアドバイスは弊害を生む可能性もあるので、まずホントの基本的な部分、誰もがやっていいこと、やるべきことから始めてもらいたい。
だけど「やってください」とは言わない
私は、アーユルヴェーダのカウンセリングでも、パーソナル演出のコンサルでも、やってください、とは言わない。
私だったらこうする、
こうした方がこんな風によくなる、
そういう話をした後、でもそうしなければいけないわけではない、と話す。
なぜなら、やるかやらないかは、クライアントが決めることだ。
すべては、「どういう自分でありたいか」の選択でしかない。
今のままでもいいなら、それもいいと思う。
でも、今の状態から変化したければ、何か行動を変えなければ変わりませんよ、と言うことを伝えている。
アーユルヴェーダの考え方は「因果応報」だ。
過去の自分が、今の自分を作っているのである。
今、体が重く、痛い所やつらいところがあるのであれば、それは過去の自分の選択によってそうなっている。誰のせいでもない。
それが嫌で、「体が軽く、痛いところもつらいところもなく、毎日を快適に過ごす自分」になりたいのであれば、行動を変えなければ変わらないのだ。
それは、自分の意志で選ぶもの。
ただし、今から変えれば未来の自分は確実に変わる。
自分の未来を自分で作っている、と言うのはそういうことだ。
やらないことも悪ではない
私は、その人がちゃんと自覚をもって選択しているなら、どんな選択も間違いではないと思っている。
みんな、自分にとって必要な道を選んでいると考えているからだ。
病気や疾患が時に学びになる、というのはそういうこと。
あえて、そういう道を選ぶ魂を持っている人もいるのであろうと考えている。
だが、今回のゲスト、ひろこさんは変わる道を選ぼうとしている様子。
自分の体調不良が、能力のポテンシャルを下げている可能性を考えたら、ひろこさんの伸びしろは計り知れない。
飽きずに取り組んで、もっと能力を世の中のために役立てて欲しいと思う。
ちなみに私のアーユルヴェーダ・カウンセリングは、私の個人的な直感や考え方も多分に含んでいるので、そこは含みおきいただくとして。笑
興味ある方がいれば、ぜひ。
2~3時間かけて、しっかり話し合って詳しくひも解きます。
現状と本質がかけ離れていることは持っている能力を発揮しきれておらず、社会の損失だから。
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