魔法の手
今年から幼稚園に通い始めたお姉ちゃん。
入園してすぐ、新型コロナ流行の影響で感染予防のため2ヶ月の登園自粛が続き、やっと幼稚園が再開して1週間後。朝娘を送り出した後、予定日を過ぎてもなかなかお腹から出てこない2人目の健診に行くと、もういつ生まれてもいい時期だし推定体重も大きめの子だったので誘発分娩をしようということになり、その日にそのまま入院となりました。(結果、その日の夜から陣痛がきて促進剤を使わずに明け方自然分娩で弟くんは生まれました。)
予定日が近くなるにつれ、そろそろ赤ちゃんが生まれるからその時はママは赤ちゃんと病院にお泊まりだよとは繰り返し伝えていましたが、まさに今日、今から行ってくるねと直接言えないまま娘と暫しお別れ。(いつもママにべったりなので、今思うとかえってこの方が離れられて良かったのかもしれない*)
お迎えにママが来ないし、5日間も家にママがいない。毎日テレビ電話しましたが、案の定、
「ママ今どこにいるの?」「 ママ帰ってきて〜」
主人や主人の両親の協力もあって、本人も休むとは言わず幼稚園には毎日通いましたが、園生活の中でふとママを思い出して涙が出ることがあったそうです。その時期はいつも教室での遊びの時間などもぬいぐるみ🧸をずっと抱えていたようでした。(→不安な気持ちの拠り所だったお人形は、弟が生まれてから今ではママごっこするときの赤ちゃん役になったようです☺️)
そんなあるとき、担任の先生が娘の手の甲に、にこにこマークを書いてくれました。
元気の出る、魔法のおまじないをもらった娘。
入院生活後半の頃には、それまでずっと電話の向こうで泣きそうに寂しそうだったのに、自分から
「ママ、もういいよ、切るね、ばいばーい」
とあっさり。(それでもきっと寂しさを我慢していたのだろうな)
娘の手に魔法をかけてもらってることを聞いて、私も安心できました。
退院して自宅に帰り、5日間ぶりに会った娘は少し照れくさそうでしたが、しっかりと自分で“お姉ちゃん”の第一歩を踏み出して少し大きくなっていました。
その後も先生からマークを書いてもらうことが楽しみな習慣になり、今でも時々、お友達と一緒に先生からいろんなマークを手に書いてもらって帰ってきます。
お迎えに行く私も、今日は何マーク?と教えてもらうのが楽しみの1つに。♪ 娘の魔法の手を繋いでお家に帰り、また翌日その手を繋いで、元気に行っておいでと送り出します。
お星さまやハートやお花から、パンダやねこ、おにぎりやコップまで!いろんなお顔のマークがとても可愛い(*^_^*)このあいだの金曜日は、初めて手の甲ではなく人差し指の腹ににこにこマークが…ゆびちゃん!☝️と教えてくれました。なんと園長先生にマークを書いてもらったという日もありました(レア!)。きっと先生も一生懸命子どもたちの笑顔のためにいろんなアイデアを絞ってくださってるんだろうなと思います😌✨
もちろん帰って手も洗うしお風呂にも入るけれど、先生からのマークをきれいに消すのが嫌なようで、いつも前日や前々日のマークが消えかけのまま、また元気に登園していきます。まだうっすら残る魔法が、次の日の力になっているみたい。
弟が生まれてまだまだ甘えん坊だけど、お姉ちゃんの世界で成長していってくれてる姿を嬉しく思います。
これからも、大好きな先生、お友達との時間や空間の中で、めいっぱい楽しんでたくさんのことを吸収してね。
そして、娘もいつか、その手で誰かに優しい魔法をかけてあげられる人になりますように。