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日記

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2023年2月の記事一覧

20230224

 自室から見える駐車場の、アスファルトの隙間から生えている雑草が完全には枯れきっていなくて、所々に緑色が見える。去年はすべて黄褐色に染まっていた。今年はたぶん雪が積もらずに終わる。
 マックで若いカップルの隣の席に座る。コロナ対策として導入されていた多くのもの―――レジカウンターの透明な仕切りやテーブルが消毒済みであることを示すステッカーなど―――は撤去されたけど、席同士を仕切るアクリル板はそのま

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20230223

 2001年の10月、テニスの王子様とヒカルの碁のアニメ初回が放送された。小学校低学年だった自分は、テニプリのスタイリッシュなーーーポスターを切り貼りして作られたようなーーーopが流れた瞬間から惹き込まれた。利き手を隠していた越前リョーマも主人公として魅力的に映った。その後にヒカ碁が始まって、見終わった後にどっちが面白かった?と兄に聞かれた。自分はテニスの王子様の方が面白かったと答えて、兄はヒカル

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20220222

 ストレッチをすると身体がやや硬いことに気づいた。昨日、ストレッチを怠ったからだ。昨日していないだけでこうも容易く原因と結果が結びつくものなのか、不思議に感じる。先週も行った大きな街道沿いのスタバへ行く。途中、白いシャッターがついた青い倉庫の傍に梅の花が咲いていて、素敵なコントラストだったから写真を撮った。いい写真が撮れる日だった。スタバのカウンターで並んでいると、大好きなワッフルが売り切れている

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20230220

 仮に「芸術を普及することは社会にいい影響をもたらすか」みたいな設問があって、a.はい、b.いいえ、c.どちらとも言えない、と選択肢が与えられたら、たぶん多くの人はcを、きっとこう答えるべきなんだろうという考えで、選ぶと思う。aやbを選ぶのはあまりにも素朴というか。現代に生きているとどんどん素朴でいられなくなってくる。でもいつまでもc.に縋っているだけではどこにも行くことができない。

20230219

 朝ごはんを食べながらテレビを見るともなく見ていたら、AOKIのフレッシャーズスーツのCMと、ハウスメイトの新生活を迎える人に向けたCMが立て続けに流れた。今日は暖かくなりそうだった。
 午前中の仕事を終えて、スカイツリー近辺から西に、墨田川を渡って御徒町駅まで写真を撮りながら歩こうと思った。所々に梅の花が咲いている。どこかの会社の荷物の搬入口でたむろしていた中年の従業員からは、どことなく日曜日の

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20230218

 ベランダから見える家の屋根に猫が丸くなって寝ている。少しすると起き上がって、ブロック塀の上に渡ってどこかへ消えてった。雲がいい感じにたなびいていて、土曜日だなって思った。『海辺のカフカ』を読み始めている。自分もタフになりたい。

20230217

 だらしなく過ごしてしまったけど、シャワーを浴びる前にhiitを数セットこなしてなんとか今日という日に意義が与えらえた。いや、意義というほどではないけど、昨日と明日をつなげる一日にはなったと思う。特にフィジカル面はもう一度やり直すということが本当にしんどい。FPSゲームの配信を眺めていたらコメント欄に配信と関係のない今日の出来事を伝えるコメントが流れてきて、これも一つの日記だなって思った。どこにも

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20230216

 フランスで『寅さん』上映が大盛況しているようだ。「寅さんを通して日本を知った」とあったけど、作品内で描かれている寅さんと周りの人々の暮らしと地続きで今の自分たちが存在しているかと聞かれるとどうだろうと思う。か細くつながっている気もするし、どこかで断層が生じているかもしれない。そういえば、『男はつらいよ』シリーズがテレビ放送されるたびに父が録画して何度も観返している。同じアーカイブを擦り切れるまで

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20230215

 知人からの誘いを一度OKした後でギリギリのタイミングで断ってしまった。直前になって行きたくなくなる現象。行ったら行ったで楽しい、というのは多少無理やりにでも楽しもうという意識が潜在的に働いているような気がする。以前はそうではなかったのに、どこかのタイミングで人と共同して何かを楽しむことが倒錯的なものになってしまった。

20220214

「時間がいびつなかたちをとって進み得ることを天吾は知っている。時間そのものは均一な成り立ちのものであるわけだがそれはいったん消費されるといびつなものに変わってしまう。ある時間はひどく重くて長くある時間は軽くて短い。そしてときとして前後が入れ替わったりひどいときにはまったく消滅してしまったりもする。ないはずのものが付け加えられたりもする。人はたぶん時間をそのように勝手に調整することによって自らの存在

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20230213

 ヘアセットについての動画を見る。ドライヤーのあて方ひとつで髪の整い方が全然違うようで、ずぼらな自分でもこれくらいは意識してみようと思う。今ではYoutubeなんかでジャンプカット編集を多用した動画をよく見かけるけど、それはつまり、普段自分たちが整った文章を構成してつっかえることなく口にすることに慣れていないこと、それがいかに不自然かということを表しているように思う。口が上手い人よりも、言いたいこ

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20230211

 VAR判定が普及されて以来、すでに失われてしまった時間を遡って新たに効果が生じるということが一般になりつつあるけど、フットボールのようなプレーしているあいだ時間が経過するスポーツ―――ランニングであれプレーイングであれ―――とは本来は相性が良くないのかもしれない。ゲームの最中に一度ピッチから離れて、一定の手続きを踏んだ上で戻ってきて判断するのもなんだかおかしな話だし、やっぱりその空間にいる人たち

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20232010

 同姓同名の人の集まりギネス記録保持者の242人のタナカヒロカズさんたちの記録が、セルビアのベオグラードに集まった256人のミリツァ・ヨヴァノビッチさんたちによって破られたらしい。それを伝える田中宏和さんのツイートの下にあった「#タナカヒロカズを探しています」というタグが、他のハッシュタグ運動とちがってなんだか多義的に感じられた。
 
 ベローチェに行くとよく利用している自閉症らしいお客さんがいた

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