公園遊びで学ぶ人間関係
土曜日は3歳ムスメを連れて公園に遊びに行った。
四国4県の真ん中ほどに位置するいなかに住む私たちの公園遊び、歩いていける範囲に遊具などはないため、休みの日には「今日はどこの公園にしようか~?」という感じで県外に出ることもあり遠足のようでもある。なので、公園デビューみたいなものもないし、知っている人に会うこともほとんどない。
昨日はお隣香川県の運動公園みたいなところに行った。
以前行ってみて、3歳のムスメにもちょうどよいチャレンジ具合のアスレチック遊具もあり、また妊婦の自分にとっては車が近くに停められ、トイレも比較的キレイで近いというのも選んだポイント。
ついて間もなく、ブランコで遊んでいると隣のブランコに座った女の子が
「一緒にあそぼ~」
とムスメに声をかけてきた。
ムスメより少しお姉ちゃんで、下に男の子兄弟2人もいるようで、お母さんは下の子を見るのがメインで、女の子はときどき声をかけつつ自由に遊ばせていた。
「いいよ~」
と言って嬉しそうについていくムスメ。
最近、公園に行くと同じくらいか、ちょっと年上の子と仲良くなって遊ぶこともよくあるが、その方がムスメも楽しそうだし、私も楽なので、特に問題がなさそうであれば私は子供同士で遊んでいるのをとりあえず見ている。
声をかけてきた女の子は人見知りゼロのなかなか積極的な子だった。
「次はあれしよーついてきて!次はこれだよー私はコレしたい!」
みたいな。
ムスメはついていくのに必死だが、いい感じの運動になっていそうでいいかも。という感じだった。
すると、次に女の子は私に
「鬼ごっこしよう!私とこの子(ムスメ)が逃げるから鬼やって!」
と言ってくる。が、妊婦だから走るのおっくうだし、面倒だったので丁寧に断った。が、通用しない。
「なんで追いかけてきてくれないの!」
と、バシバシ叩かれる。
ちょっと〜お母さん〜って思うけどお母さん下の子の対応でコッチは気にしてない。私もあのお母さんの立場だったらきっとそうしている気がするのでなんだか恨めない。
そうこうしているうちに女の子は帰らないと行けなくなったようで向こうのお母さんとも互いに会釈をし、ムスメも
「遊んでくれてありがと〜ばいばい〜」
と言ってお別れした。
我がムスメも、最近は人見知りがなくなり、お店の定員さんとか公園の他のお母さん子どもにも割と絡んでいくようになってきたが、なんだか考えさせられた。
そして次。
トイレに行きたくなってしまったのだがすぐ近くだったのでムスメにちょっとトイレ行ってくるね、ここで遊んでてね、と言ってダッシュでトイレに行く。
戻ってくると、ベンチに座っていたおばあちゃんと話している。足元には乗って遊べるショベルカーのおもちゃ。ムスメこれに興味津々。
「砂いれてもいい?」
「いいよ〜」
などやり取りしているので会釈して挨拶。
目の前の砂場で使いたそうなムスメ。使いたいなら聞いてみな、と言うと
「貸してください」
とおばあちゃんに言いに行き、
「どうぞ。」
と言ってもらえる。
「ありがとう」
と言ってお借りする。
砂場に運んだところで、持ち主らしき男の子が気づき、コッチに来てそのオモチャにまたがる。おばあちゃんが、ちょっと貸してあげなよ、と言うが、ダメ。だそう。
男の子のお父さんもいて、お父さんも説得するが、嫌みたいでまたがったまま遠くに逃げていく。ムスメ悲しくなって泣く。大人たち困惑。
そうしているうちに、お父さんの携帯が鳴り、男の子たちは帰らなきゃ、という感じになるので、申し訳なさそうに帰っていく。私も笑ってスミマセン、という感じで。男の子は同い年だった。
まあでも、アレ、男の子のモノだし、誕生日に買ってもらったものらしいし、責めることじゃないしなあ。と思いながらも大泣きするムスメを抱っこして考える。
ムスメはしきりに男の子を追いかけろと私に指を指すがまあまあとなだめる。
「そんなこともあるよ。しょうがない。」
と言いながらも、どうしたらいいんかなあ。と思い、とりあえずムスメに
「どんな気持ち?」
と聞くと
「悲しかった〜」(うわーん)
とムスメ。おお、ちゃんと答えれてる。すごいなと思いつつ。
「そっかー」
と返す。
「アレ、あの子の誕生日プレゼントだったんだって。どーしても欲しかったらムスメの誕生日に買ってもらえるか、パパに相談しよう。」
と言うと、
「うん。パパに言って買ってもらうー。」
と言うので、あ、ちょっと違うかも…と思いつつも、私も色々考えさせられた本日の公園遊びだった。
帰宅して夜、夫にこの2つのエピソードを話しながら、どちらの場合も相手方の親だったら自分どうしてたんかなあ、どうするんがいいんかなあ、という話をした(特に結論はない)。
ちなみにこれ書きながら今思うこととしては、私がもし男の子の親でその場にいたら、きっと相手方に気を遣って自分の子供に「貸してあげなよ」、とか下手したら怒ってしまうかも。と思った。
けど、それはちょっと違う気がしている。
どうして貸したくないのか、どうしてもダメなのであれば、とりあえず「ごめんね」って言ってあげたら。くらいかなあ。
正解はわからんが、とにかく、人と関わると面倒もあるけど、そういう面倒を経験するのってきっと大事なんだろうなあ。と思いながら。
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