見出し画像

牧師夫人の徒然なるまま」(七七五) 「人は自分の道はみな正しいと思う」(箴言21・2)

 私は自己中心な言動をしている自分に、反省を迫られることしきりな毎日を過ごしています。
 車の運転中に危ない自転車乗りに出会うと、心の中で、「気をつけろよ」と叫びます。自分が歩行者の立場の時には「方向指示も出さないで曲がって来るなよ」と車の運転手に不満を呟きます。
 犬の散歩をすれば、放置してある糞に大いに憤って「後始末も出来ないのなら、散歩させるな!」と心の中で怒ります。そして、自分の愛犬の物なら、決して汚いとは思わないのに、他人様のご愛犬の残したお土産は、とても汚くて触れないと思ってしまいます。それを片付けるほどの優しさも、奉仕の精神も私は持ち合わせていないのです。 
 先日、夜の散歩で愛犬が雑草の伸び始めた場所で用を足しました。暗闇の中、私はいつもの様に片づけをしました。いつもより量が少ないかなあとは思いましたが、何しろ暗かったし、懐中電灯を忘れたので、そのまま帰宅しました。
 翌朝、前夜のことなどすっかり忘れていた私は、芝の上に残された糞を見て叫んだのです。「いったい誰?こんなことするのは」前夜のことを思い出したのは散歩も終わるころでした。片付けに戻ってからつくづく自分中心を恥じました。「私の道は間違いだらけです」

安食道子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?