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牧師夫人の徒然なるままに(七三二)  「暖かな愛にふれて」 (ヤコブ2・17)

 息子の所に三人目の孫が生まれた日のことです。帝王切開が決まった後、私は友人たちにお祈りをお願いいたしました。そして、息子の家で、二人の孫の世話をしながら、祈りつつ不安な時間を過ごすことになったのですが、その時に主は暖かな愛のプレゼントをしてくださいました。
 孫たちとブロックのおもちゃで遊んでいると、玄関のチャイムが鳴りました。訪ねてくださったのはお祈りをお願いした友人でした。私の苦境を電話口から察して励ましに来てくださったのです。
 実は、その方には息子の住所を知らせてありませんでした。ただ、大きな雑貨屋さんの近くだということだけです。その方は現在、ほとんど車の運転をなさいません。そんな彼女が、私のために、久しく握ったことのないハンドルを握りしめて、雑貨屋さんの近くだという事と、見慣れた私の車の停まっている家という手掛かりだけで自ら運転をして、訪ねてくださったのです。どんなにか勇気が必要だったことでしょう。しかも作り立ての暖かな美味しいパンを沢山携えて。
その方の厚意を通して私はイエスさまの深い御愛に触れました。暖かな愛に感謝が溢れました。わき目もふらずに危険をも顧みずに、訪ねてくださった勇気に私は報い得る人に成長したいと思いました。

安食道子

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