医者も知っておきたい狭義・広義のSEO:本当のSEO対策してますか?

1.SEOと聞いて思い浮かぶこと

「SEOって、検索した時に上位に表示させることでしょ? 地域名+医院名で検索すれば1番上に出てくるから、SEO対策なんて必要ないよ」

なんて思ってる先生いませんか?

たしかに、検索結果で上位に表示させることはSEOの1つです。しかし、それはSEOのうちの1つで、「狭義のSEO」といえます。

2.ざっくりと覚える、狭義のSEOと広義のSEO

SEOとはSearch Engine Opimizationの略で、日本語では検索エンジン最適化といい、Webサイトへアクセスを増やすための非常に重要な手段の1つです。

SEOは大まかに2つに考えられます。ざっくりと、

・検索結果で上位に表示させること:狭義のSEO
・キーワードを選定しサイトのアクセス数を増やしたり、良いコンテンツを作り目的を達成すること:広義のSEO

と考えて下さい。
また、両者の大きな違いは、

・狭義のSEO:トップページのみを考えている
・広義のSEO:トップページ以外を考える

と考えてしまっても良いかもしれません。
「トップページ以外のページを検索される工夫をされていますか?」

以下、狭義と広義のSEOについて述べますが、ざっくりと考え方をまとめたのみにしているため、データ作成上でのこまかいことは省いています。

3.医療機関での狭義のSEO対策

では、医療機関での狭義のSEOは何でしょうか。

一番は、「地域名+診療科」、「駅名+診療科」など、「患者が検索するであろうキーワードの組み合わせ」での検索で上位に表示させることになります(医院名はキーワードに含めません)。

通常は、トップページが検索結果に表示されることを想定されているので、ホームページのタイトルに地域名や診療科などのキーワードを入れることが対策の1つとなります。ホームページタイトルは、検索結果に強く影響を与えます。

その他、検索結果画面に表示される文章(メタディスクリプション)を、クリックさせるような魅力ある文章に修正する作業も必要です。メタディスクリプションを設定しない場合はページ上部から文章が抜粋されて表示されます。
メタディスクリプションは検索結果のランキングに影響ないと言われていますが、検索結果に表示される文章なので、一般的にはクリック率に影響ある箇所です。

4.医療機関の広義のSEO対策

では、医療機関での広義のSEOは何でしょうか。主には、

1.検索されたいキーワードに関するページを用意し
2.検索結果画面で選ばれるような文章を提示し
3.ページを見ていただき内容に満足させて(=満足させるページを作る)
4.目的(予約、受診、問合せなど)を達成する

となります。

4-1 何をすればよいのか
まず、「検索されたいキーワードに関するページを用意する」とは、「推したいことを決めて、それだけで1ページ用意すること」となります。

例えば、眼科や形成外科のクリニックで「眼瞼下垂」が得意and/or患者を増やしたい場合は、眼瞼下垂だけのページを作ることになります。そうすることで、

・ページタイトルに「眼瞼下垂」が入り(検索されやすくなる)
・メタディスクリプションも眼瞼下垂ページの説明になり(魅力ある文章にすることでクリック率を高める)
・見出しにも眼瞼下垂の文字を入れ(検索されやすくなる)
・「このページを見た人が予約・受診・問合せしてくれるような充実した内容にしよう」と思うことで内容が充実したページとなり
・目標が達成される

となります。

その他、産婦人科クリニックで「里帰り出産の妊婦さんを増やしたい」場合や、皮膚科クリニックで「小児皮膚科が得意」な場合など、いろいろ考えられます。

つまり、「推したいことを決めて、それだけで1ページ用意」して、それなりの作りをすれば広義のSEO対策の1つとなるのです。この際に、どんなキーワードで検索されるのかを検討したうえで、キーワード対策を行ったページを用意することも重要になります。

SEO対策の目的は「予約・受診・問合せ」となり、目的を達成するためにはしっかりとした内容のページが必要で、そのページを見てもらうためには見てもらうための仕掛けが必要になります。この一連の流れが広義のSEOとなり、そのための行う施策が広義のSEO対策となります。

5.改めてSEO対策とは

自院の特徴を踏まえてライバル医院との差別化を図るページを作り、目的(予約・受診・問合せ)を達成する・増やすことがSEO対策とお考え下さい。

検索結果で上位に表示させても、見てもらったページの内容が乏しければ目的を達成できず、上位に表示させた意味がありません。

以上のことを踏まえて、適切なSEO対策を行ってください。

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