人知を超えた神のような存在に人がどうやって勝つか?

■永瀬王座が先勝=藤井五冠の連勝止まる―将棋・棋聖戦
(時事通信社 - 06月03日 22:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6982504

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2回千日手という泥沼流に持ち込んでの末の決着。一部に永瀬王座への批判(?)めいた声もあるが私は素直に「すげぇ」と感動した。ずるいとか卑怯とか言うならルールで禁じればいいだけであり、千日手を回避する手段、選択肢が藤井五冠にもある。「批判者は何を言ってるのか?」という感想である。

そもそも藤井五冠相手に2連続で千日手に持ち込むのが至難の業ではないか?
藤井五冠が先手番と後手番で1つずつ用意してた作戦を千日手で無効化しつつ持ち時間を削り、作戦の貯金が豊富で将棋の体力無尽蔵の永瀬王座が「自分だけ作戦のある状態」にして勝利した。

人知を超えたあたかも神のような存在(藤井五冠)に人である永瀬王座がどうやって勝つか?という1つの答えを見たように思っている。まあ、すでにして永瀬王座の今回実行したこと自体が人類を超越しているように見えるが(笑)。

野球なら「敬遠」「カット打法」「バント攻め」、サッカーなら「パス回し」、相撲なら「横綱の立ち合い変化」などなど。

それがいけないというならルールで規制すればいいのであり、それは「ルールの不備」ということであり、責められるとしたら「ルール設定者」だろう。ルールの中で最善を尽くす選手、ルール変更の権限のない選手を責めるのは「お門違い」というものだ。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。