医療法人メディカルビットバレー/エールホームクリニック/エールホームクリニック長岡

医療を通じた街づくり、仕事づくり、そして人づくり-地域医療を変え、社会を変えていく- …

医療法人メディカルビットバレー/エールホームクリニック/エールホームクリニック長岡

医療を通じた街づくり、仕事づくり、そして人づくり-地域医療を変え、社会を変えていく-  2020年4月、新潟県長岡市で創業し、「好きな仲間と、好きな場所でワクワク仕事して、サイコーの業績をあげる!」をテーマに、地域医療の医師偏在問題をはじめ、社会的課題の解決に全力を尽くします。

マガジン

記事一覧

組織化せよ

今、当医療法人では「組織化せよ」という標語を掲げています。 昨年10月に長岡駅前にエールホームクリニック長岡(駅前)を開院し、もう少しで半年が経ちます。 信濃川の…

子宮頸がんワクチンとキャッチアップ接種~接種開始するなら、9か月以内に~

子宮頸がんは、女性がかかりやすいがんの一つで、年間約11,000人が子宮頸がんを発症し、約2,800人が亡くなっています。好発年齢は、30歳代から40歳代ですが、近年は20歳代…

節目の年を迎えて

長岡市下柳でエールホームクリニックを開院し、早くも3年が過ぎました。 内科・皮膚科・小児科がチームで日々の診療に携わらせていただき、おかげさまでクリニック業務も…

今年を振り返って

早いもので、今年も12月になりました。 月並みですが、一年を短く感じます。 年齢を重ねるに連れ、時間を短く感じるといいますが、本当にそうなんだなあと思っている次第で…

皮膚科医としての使命と患者さまへの寄り添い

この度、初めてコラムを担当させていただきます皮膚科専門医の田中真百合です。 メディカルビットバレーが掲げる長岡の地域活性への熱意に心動かされ、2023年10月のエール…

雨降って地固まり、初心に帰る。

いつも、ありがとうございます。 MBVでは、9月30日にエールホームクリニック長岡の竣工式・内覧会を行いました。 竣工式では各界を代表する精鋭のゲストから激アツのエール…

疥癬の診断・治療と感染予防策

院内勉強会で疥癬についてお話しました。本コラムはその内容を覚書としてまとめたものです。一般的にはあまり馴染みのない疾患かもしれませんが、医療福祉関係のお仕事をさ…

先見之識

コロナ禍があけ、海やキャンプ、バーベキューなど楽しむ人が増え、去年に比べて日焼けによる皮膚障害で受診される方が増えています。 去年まではレジャーを主体とする行動…

行動開始

長かったコロナ禍があけ、先日久しぶりに屋外ライブをみに行ってきました。 複数のアーティストが順に登場し30分ほどのパフォーマンスを行う、といった内容でした。 あいに…

学会発表にて

先日、東京で開催された内科学会、呼吸器学会に参加し、演題を出させていただきました。 内科学会では、「COVID-19流行下における新しいクリニックの形の提案」という演題…

step by step

今回、5年ぶりに日本リウマチ学会学術集会へ現地参加しました。 福岡での開催ということで、日々の診療や家のことなどの日常をしばし忘れ、学会の雰囲気にどっぷりと浸かり…

チャンスは一瞬

いつも、ありがとうございます。 この4月でMBVは創業3年を迎えました。 いろいろありましたが、過ぎ去ってみればあっとゆーまで楽しく充実した日々でした。 このままでは…

注射への備え。

「注射ヤダー!」 小児科で外来をしていて、ほぼ毎日耳にする言葉です。 ほとんどの人がワクチンなどの注射を経験したことがあるはずです。 もちろん注射には多少の痛みは…

漢方診療について

漢方は約2000年前の古代中国・漢の時代に始まり、5-6世紀ごろ日本に伝わり、日本で独自に発展した医学です。 「日本漢方」あるいは「和漢」ともいいます。 近年、漢方薬は…

頑張れ、はじめちゃん。

いつも、ありがとうございます。 1月21日大安に毎年恒例のMBV医師新年会を行いました。 弘前大学から、親友でMBV監事の中野創先生も参加してくれました。 MBVの終わりなき…

新しい年の長岡に寄せて

2023年1月21日、メディカル・ビット・バレーのコアスタッフが会する新年の宴にお招きいただきましたので、10時58分に弘前を後にしました。 およそ5時間30分の鉄道の旅です…

組織化せよ

今、当医療法人では「組織化せよ」という標語を掲げています。 昨年10月に長岡駅前にエールホームクリニック長岡(駅前)を開院し、もう少しで半年が経ちます。 信濃川の西岸のエールホームクリニック(下柳)と併せて、医師10名、スタッフ約70名の規模となり、スタッフは流動的に両クリニックに勤務しています。 スタッフ数が増えたこともさることながら、両クリニックでの物理的な隔たりで、今まで1つのクリニックでやっていた運用方法が通用しなくなりました。 毎日顔をあわせていれば、何気ない会

子宮頸がんワクチンとキャッチアップ接種~接種開始するなら、9か月以内に~

子宮頸がんは、女性がかかりやすいがんの一つで、年間約11,000人が子宮頸がんを発症し、約2,800人が亡くなっています。好発年齢は、30歳代から40歳代ですが、近年は20歳代前半から増加傾向にあり、幅広い年齢層で注意が必要です。 近年はワクチン接種による予防が注目されていますが、まだ接種していない人や、接種を途中でやめてしまった人もいるのではないでしょうか。 公費での接種対象者は小学校6年生~高校1年生ですが、実は、現在高校2年生以上でも公費で子宮頸がんワクチンを接種で

節目の年を迎えて

長岡市下柳でエールホームクリニックを開院し、早くも3年が過ぎました。 内科・皮膚科・小児科がチームで日々の診療に携わらせていただき、おかげさまでクリニック業務も軌道に乗っていること、本当に感謝の念でいっぱいです。 昨年の10月には、長岡駅近くにエールホームクリニック長岡も無事に開院し、新しいチャレンジが続いています。 スタッフも増えて、今年はまた時代が変わっていくなという予感がしています。 一方、新年早々に能登半島での地震があり、被災された方に思いを馳せながら毎日ニュー

今年を振り返って

早いもので、今年も12月になりました。 月並みですが、一年を短く感じます。 年齢を重ねるに連れ、時間を短く感じるといいますが、本当にそうなんだなあと思っている次第です(ジャネーの法則というらしいですね)。 とくに今年は、長岡市内で2箇所目となる「エールホームクリニック長岡」が10月に開院という節目がありましたので、わたしはなおさら一年を短く感じたのかもしれません。大きな変化や節目は、時間を短く感じる理由になると思います。いままでの自分の人生で、職場が急速に成長していくという

皮膚科医としての使命と患者さまへの寄り添い

この度、初めてコラムを担当させていただきます皮膚科専門医の田中真百合です。 メディカルビットバレーが掲げる長岡の地域活性への熱意に心動かされ、2023年10月のエールホームクリニック長岡の開院時から一員となりました。 ご縁あって、歴史あるこの長岡の地で医師として働けることは大変光栄に思います。 すでにたくさんの方に受診していただき、処方薬で治った患者さま、手術で治った患者さま、レーザーで悩みがなくなった患者さまなど、たくさんの方々に出会うことができました。診断から治療まで

雨降って地固まり、初心に帰る。

いつも、ありがとうございます。 MBVでは、9月30日にエールホームクリニック長岡の竣工式・内覧会を行いました。 竣工式では各界を代表する精鋭のゲストから激アツのエールをいただき、内覧会では2時間で500人を超える地域の方からご来場いただきました。 そして、10月6日、なんとか無事にオープンすることができました。 エールの患者さま、支えてくださる多くの皆さま、すべてのスタッフの皆さまのおかげです。ありがとうございます。 今年の目標は内から外からの圧をいなしながら、エールホー

疥癬の診断・治療と感染予防策

院内勉強会で疥癬についてお話しました。本コラムはその内容を覚書としてまとめたものです。一般的にはあまり馴染みのない疾患かもしれませんが、医療福祉関係のお仕事をされている方を対象に最低限知っておくべき内容としてまとめました。お役立ていただければ幸いです。 1.疥癬について疥癬は、ダニの一種であるヒゼンダニがヒトの皮膚(角層内)に寄生することで発症する皮膚疾患です。ヒトの皮膚同士の直接接触もしくは寝具・衣類を介した間接接触で感染していきます。高齢者施設等で流行することがあります

先見之識

コロナ禍があけ、海やキャンプ、バーベキューなど楽しむ人が増え、去年に比べて日焼けによる皮膚障害で受診される方が増えています。 去年まではレジャーを主体とする行動が制限されていたため、数年前までは当たり前に行っていた最低限の日焼け対策を忘れている人が多い印象を受けます。 私は学生時代9年間、硬式テニス部に所属していたため、今と比べるとかなり日焼けをしていました。 大学時代にテニスをして日焼けした際に、高校生の時と比べ、明らかに皮膚がガサガサに乾燥したり、痛みが強かったり、にき

行動開始

長かったコロナ禍があけ、先日久しぶりに屋外ライブをみに行ってきました。 複数のアーティストが順に登場し30分ほどのパフォーマンスを行う、といった内容でした。 あいにくの曇天でしたが、席が結構良かったのと、出演予定のアーティストが有名な方ばかりで、しかもメジャーどころの曲を披露してくれたので大いに楽しめました。 バックバンドの演奏も素晴らしく、途中ジャズ調のインストゥルメンタル(歌なし)曲があったのですが、個人的には今回のライブのハイライトでした。 バックバンドとしてあまり個

学会発表にて

先日、東京で開催された内科学会、呼吸器学会に参加し、演題を出させていただきました。 内科学会では、「COVID-19流行下における新しいクリニックの形の提案」という演題でした。 内容は2022年1月から9月(第7〜8波)の長岡市での新型コロナ陽性報告者数の1割強を当院でトリアージし診断・加療したこと、どうやって安全性・効率性に関して配慮して診療を行っていたか、などについて報告しました。 実際に振り返ってデータをまとめてみて、スタッフ一人一人の頑張りや当院のシステムがはまったこ

step by step

今回、5年ぶりに日本リウマチ学会学術集会へ現地参加しました。 福岡での開催ということで、日々の診療や家のことなどの日常をしばし忘れ、学会の雰囲気にどっぷりと浸かり、楽しく有意義な時間を過ごしてきました。 旧知の先生方にご挨拶ができましたし、大学の同級生からは、うれしいことに多くの同期達の横浜での活躍ぶりが聞けました。 たくさんの知的刺激を受け、今後の診療のモチベーションも上がりました。 私がこのクリニックに勤めて丸2年が経ち、3年目に入りました。 リウマチ膠原病疾患も、病状

チャンスは一瞬

いつも、ありがとうございます。 この4月でMBVは創業3年を迎えました。 いろいろありましたが、過ぎ去ってみればあっとゆーまで楽しく充実した日々でした。 このままでは先が見えない地方都市において、若い思考、行動で稼ぐことの必要性を、もっとも伝統的な医療界から広めるために取り組んできました。 高校を卒業するとき、長岡が嫌で嫌で堪らなくて、ただそれだけで東京に行きました。 紆余曲折を経て、7年前、ひょんなことから二十数年ぶりに長岡に戻ってきました。変わらずに閉鎖的なままで居続

注射への備え。

「注射ヤダー!」 小児科で外来をしていて、ほぼ毎日耳にする言葉です。 ほとんどの人がワクチンなどの注射を経験したことがあるはずです。 もちろん注射には多少の痛みはありますし、子供としては大きなストレスになると思います。 実際に恐怖のあまり診察室から逃げ出してしまう人もいます。 予防接種が充実するのは良いことですが、注射をする機会は次第に増えており、ストレス対策の重要性は増しています。また、近年では予防接種のストレスをきっかけに身体症状(めまいや動悸・気分不快など)を生じる予

漢方診療について

漢方は約2000年前の古代中国・漢の時代に始まり、5-6世紀ごろ日本に伝わり、日本で独自に発展した医学です。 「日本漢方」あるいは「和漢」ともいいます。 近年、漢方薬はドラッグストアや通販サイトなどで手軽に購入できるようになり、より身近なものとなりました。 複数の市場調査によると、6-7割の人は漢方薬の服用経験があると回答しています。 また、医師を対象にした実態調査では、約9割の医師が漢方薬を日常的に処方していることがわかっています。 かぜ、胃腸炎などの急性症状はもちろん、

頑張れ、はじめちゃん。

いつも、ありがとうございます。 1月21日大安に毎年恒例のMBV医師新年会を行いました。 弘前大学から、親友でMBV監事の中野創先生も参加してくれました。 MBVの終わりなき旅の始まりを感じることのできた感動的な新年会でした。 弘前大学は、僕を含めて3人の医師の出身大学であり、また同学の皮膚科学講座とは遺伝子診断で共同事業をしています。 歴史、伝統ある大学と革新的なクリニックが500キロの距離を超えて、今の時代に必要な新しい医療のカタチを試行錯誤しながらともに創ろうとしてい

新しい年の長岡に寄せて

2023年1月21日、メディカル・ビット・バレーのコアスタッフが会する新年の宴にお招きいただきましたので、10時58分に弘前を後にしました。 およそ5時間30分の鉄道の旅です。 長旅のように思われるかもしれませんが、本を読んだり、スマホで音楽を聴いていると、あっという間に時間が過ぎていきますので、何の苦にもなりません。 それどころか、大宮で降りて、上越新幹線に乗るころには、また長岡の素敵な先生方やスタッフの方々にお会いできると思い、自然とワクワクして来るのです。 予定通り、