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夏本番が近づき、ますます暑くなる日々が続いています。この季節、特に気をつけなければならないのは紫外線です。
私たちが普段太陽の光として浴びている紫外線は、身体にとって良い面と悪い面の両方があります。

まず良い面としてはビタミンDの生合成があります。ビタミンDは骨粗鬆症の予防に必要ですが、これはあえて日光を浴びなくても日常生活で知らず知らずに浴びてしまう程度の紫外線で十分まかなわれ、食物からも摂取できるため、まず不足することはありません。

一方、紫外線を浴びすぎると肌にとっては良くないこともあります。まず、一度に大量の紫外線を浴びれば日焼け(サンバーン)を起こしてしまいます。また、少量でも長年にわたって浴び続ければ慢性障害として光老化が起こります。これは色素斑(シミ)、しわ、皮膚の良性・悪性の腫瘍として歳をとってからあらわれてきます。最近は更に、紫外線が皮膚の免疫反応を抑えてしまうことも分かってきました。

光老化とは、紫外線(UV)を含む太陽光によって引き起こされる皮膚の老化現象を指します。自然老化と異なり、光老化は主に環境要因によって進行し、露出する部分に顕著に現れます。顔、首、手の甲などがその典型的な部位です。

具体的な症状として、シミやそばかすが増加したり、しわ、たるみが現れたりします。

対策としては、日焼け止めの使用が効果的です。
紫外線は窓から室内に降り注いでいるため、家の中でも日焼け止めを塗ることが大切です。

光老化は、日常的な紫外線対策によってその進行を大幅に遅らせることができます。適切なケアを心がけることで、若々しく健康的な肌を維持し、紫外線の有害な影響から自分を守ることが重要です。長期的な視点でのスキンケアが、光老化を防ぐ鍵となります。

日本では紫外線による肌への影響への知識を持っている人は増えていますが、実際に対策をしている人はまだ少ないようです。化粧水や保湿などのスキンケアは男性でも行う人が増えてきましたが、日焼け止めの使用も毎日のルーティーンにしてみてはいかがでしょうか。

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