これで完璧!決算書の読み方を理解しよう!

こんにちは!MBrosのぽんたです!

もうすぐ3月、ということで「決算期」を迎えるという企業も多いのではないでしょうか?

これから5月末に向けて決算処理を行い、決算報告書を作成しなければいけませんよね。

でもなかには「決算書って実際どういうもの?」「決算書の読み方が分からない…」という方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は決算書とはどういうものなのか、そして決算書の読み方についてご紹介していきます!

決算書は言わば「会社の成績表」

決算書は、会社の1年間の活動をまとめたものです。基本的に自分の会社に投資してくれた人、具体的には投資家銀行などの債権者のために作成されます。外部の人にとって会社の業績を知る手段は、決算書しかありません。

決算では、入ってきたお金(収入)と、出ていったお金(支出)を計算します。お金の出入りを全て計算することで、1年間にどれだけ稼いだか、どれだけ使ったかが分かるようになっています。

決算書にはプラスだけでなくマイナスの情報も書かれているので、決算書の読み方を理解すれば会社の状態を理解しやすくなります。また、決算書の内容によって投資家は投資判断を、銀行は融資判断をします。つまり決算書は「会社の成績表」と言っても過言ではないのです。

決算書の種類は主に3つ

会社で作成する決算書には、主に次の3つがあります。

貸借対照表(BS:Balance Sheet)

損益計算書(PL:Profit and Loss Statement)

キャッシュフロー計算書(CS:Cash Flow Statement)

この3つの決算書を総称して「財務三表」と呼ぶこともあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。

貸借対照表(BS:Balance Sheet)

貸借対照表では会社がどんな財産をどれほど持ち、どの程度の資本や借金があるのかを知ることができます。

つまり、会社にあるお金のバランスを示している表と考えると理解しやすいかもしれません。

貸借対照表には、以下の3つが記載されます。

資産:どれだけお金やお金に変えられる資産を持っているか(商品や建物など)

負債:いくら借金があるか(銀行からの借り入れなど)

純資産:利益の蓄えや株主から集めたお金(株主からの出資金)がどのくらいあるか

損益計算書(PL)

損益計算書は、1年間の収益と費用から会社の経営成績がわかる表です。「損益計算」の文字通り、収益・費用・利益が計算してまとめられています。

収益:どれだけ売上が上がったか

費用:どれだけの費用を何に使ったか

利益:どれだけ儲かったか

キャッシュフロー計算書(CS:Cash Flow Statement)

キャッシュフロー計算書は会社の保有する現金に着目し、1年間のお金の流れや出入りをまとめたものです。

会社の売上として入ってきたお金だけでなく、銀行から借りたお金や、お金をどのくらい使ったかが、この表でわかるようになっています。

決算書を読むことで分かる3つのこと

今出てきた貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書などの決算書を読むことで分かることが主に3つあります。

収益性:どれだけ稼いでいるか

安全性:支払い能力はあるか

成長性:今後の会社は大きくなっていくか

「収益性:どれだけ稼いでいるか」
決算書を見ることで、会社がどれだけ稼いでいるかが分かります。稼ぎはもちろん多いほど良いですが、会社の収益性、つまり効率的に稼げているかどうかを見ることも大切です。

「安全性:支払い能力はあるか」
会社の支払い能力が危うくなってくると、決算書の様々な箇所にサインが現れます。借金が増えていたり、現金が不足していたりすると、会社の安全性が低いと判断できます。

「成長性:今後の会社は大きくなっていくか」
会社も人間と同じように成長していきますが、寿命はさまざまです。会社が長く、大きく成長していく為には、設備投資や人員増加など会社の努力が必要です。

決算書の様々な活用場面

企業活動や会社のお金の流れは、以下の図のように循環しています。

それを1年間ごとで区切り決算書を基に経営を見直し、資金は十分あるか、利益は出ているかなどを確認します。そして、その後の事業計画を立てるようになっています。

経営の見直しや事業計画を立てる上で、決算書は様々な活用場面があります。

・税務署に対して会社の確定申告をするとき
・金融機関が融資判断する際の資料として提出するとき
・会社と利害関係にある人が会社の経営状態を判断するとき
・経営陣と出資者とが異なる場合に、出資者に対し資金の運用状況を報告するとき
・会社の経営状況の客観的な判断材料として活用するとき

自分と会社の今後の為に決算書の読み方を理解しよう!

ここまで決算書とはどういうものなのか、そして決算書の読み方についてご紹介しましたがいかがでしたか?

それぞれの決算書は独立していますが、実はお互いに関連する書類なんです。会社の何を表している書類なのか、基本の読み方を知っておけば、問題点を見つけて改善策を立てることができます。

決算書が読めるようになれば、今まで見えなかった側面が見えるようになります。会社のために、そして自分自身のためにぜひこの記事を役立ててください!

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