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【写真日記】気分転換の為森へゆく

徐々にまた、賑やかな音が聞こえてくるようになってきた。放課後、小学生の遊ぶ声が住宅街に響き渡り、少し離れた校舎からは吹奏楽部が奏でる音楽がこの部屋まで届く。近所の再開発もどうやら再開したようだ。

ここ数か月、辺りは静かだった。飛行機のジェット音や家の近くを走る電車の音も、心なしか少なかった様に思う。人の気配はうっすら感じられる程度で、正に社会活動が停滞している事実を音だけで想像する事ができた。基本的に静寂を好むが、時には音を通じて活気を感じたくなる場合もある。

さてさて、先日、久しぶりに新緑か紫陽花か、初夏を感じられる被写体を探しに近所の森へ足を運んでみた。天気は快晴。青い空に雲がフワフワと浮かんでおり、何だか穏やかな気候だ。向かった先は林道が整備された自然公園で、地元住民の定番の散歩コースとなっている。携帯する機材は一眼レフカメラと60mm単焦点レンズ、他に、NDフィルター、CPLフィルターも持っていくことにした。

■程なくして虫との格闘が始まり帰りにムヒを買って帰る事を決意する。

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■暗い森の中に差し込む日差しが青紅葉を照らす。

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■三脚を使わない接写は微動だにしない忍耐力と身体能力が必須。

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散策すること小一時間。丁度良い疲労感と共に家路につくことにした。

写真の仕上がりを見てみると、いつもに無く明るい。ここ最近の鬱蒼とした空気感の反動なのか、現場の雰囲気がそうさせたのか分からない。ただ言える事は、特段何も考えずそのまま撮ってみたらこうなった、と言う事だ。得てして、撮影者の“この様に撮ろう”が無い場合、大抵カメラは明るく綺麗に撮ってくれる。同じ様な絵を量産してしまう恐れはあるがオート設定は便利だし肩の力を抜いて撮る分には心強い。

世の中には色々なカメラがあり、ある意味出揃った感じはある。写ルンですに始まり、スマホ、コンデジ、最近ではミラーレス一眼が市場を賑わせている。それぞれ得手不得手はあるだろうけど、個々に特徴がありどれをとっても性能は高いと思う。選択肢が沢山ある事は時々困惑してしまうけれどまぁ悪い事ではないだろう。

自分が愛用しているカメラは一眼レフカメラだ。OVFで撮影している感覚がとても心地よく、設定においても遠回りしながら撮影するのが楽しい。EVFの場合はある程度完成された絵が見えている為、撮っている最中は少々面白みに欠ける。個人的で感覚的な話になってしまうが、OVFは見ている、EVFは見せられている、その様な感じがあり、EVFの場合はカメラ側から「こんな感じでどうでしょう?」と提案を受けている感覚になってしまう。瞬時に綺麗な写真を見せられたならば「はい。文句のつけようがありません。」とシャッターボタンを押すだけになってしまう。どっちが機械なのだか。。

しかし、今まさにミラーレス一眼カメラが欲しいと思って仕方がない。喉から手が生えてきそうなくらい。一眼レフはなんだかお散歩カメラには不向きだなぁとこの度思ってしまったからだ。ふらっと出かけ、気になるものがあったらポケットからすっとカメラを出して撮影するスタイル。こればかりは一眼レフにできない業。また、テンポよくシャッターをきっていくには最適であろう。持ち運ぶカメラもTPOに合わせて選びたいものだ。

買うのか、買わないのか。お散歩して気分転換のつもりが物欲を刺激するとはなんともまぁ。。おいそれとはいかないお値段、懐具合と相談だ。


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