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読書記録* 夜明けのすべて

瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」を読みました。

以前に電子書籍版で読んでいて、良すぎて何度も読み、Audibleでも楽しみ、そして最近書店に文庫版が並んでいるのを見かけて思わず購入しました。
大好きな作品です。


PMS、パニック障害に悩む二人が主人公。
パニック障害についての知識は全く無かったので、誰もがなり得る病気なのだということをこの作品で知りました。
読んでいてこちらまで息苦しくなるような描写もありました。
電車に乗って美容院に行ってカフェに行って…が出来ることって当たり前じゃないと気づかされました。


この作品の好きなところは、病気を絶対に治す!と頑張る話ではないところです。
もちろん病気は早く治ったほうがよいのだけど、
今の自分でもいい、ゆっくりでいい、と言ってもらえているような感覚になりました。

人の関係性の描き方も好きです。
人に優しくしたい、気遣いたいと思う気持ちって、男女だから、上司だから、歳が離れているからこうでなくてはいけない、という決まりはないよなあと改めて感じさせてもらえました。
真っ直ぐな気持ちをそのまま相手に出すことって素敵だなと思います。
人の優しさに溢れていて、心地の良い作品です。

来年上白石萌音さん(エッセイ「いろいろ」がとても素晴らしくて愛すべき本です。新たな著書の発売を心待ちにしています…!)が主演で映画化されるとのことで、ものすごく楽しみです。
それまでにまた何度も読み返すだろうと思います。

:)



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