満月珈琲店の星詠み/望月麻衣、桜田千尋(絵)

読友さんにいただいた望月麻衣さんの連作短編集｢満月珈琲店の星詠み｣を拝読しました📖´-
(2023,1,1 読了)

2023年1冊目はずっと気になっていて、先日読友さんがくださった本にしてみました。
”カフェ”と”星詠み”というモチーフがまず魅力的。
そして、そのカフェに導かれた悩める人たちの心が掬われるというストーリーも素敵でした。
私はこういうストーリーが大好物です。
｢深夜食堂/安倍夜郎｣｢マカンマラン/古内一絵｣｢木曜日にはココアを/青山美智子｣｢スナックキズツキ/益田ミリ｣etc.....




満月の夜にだけ現れるトレーラーカフェ｢満月珈琲店｣。
マスターも店員もみんな猫。
メニューはなくてお客様に合わせたスイーツとドリンクを提供するスタイルで、マスターがその人の星を詠み悩める人たちに気づきを与えてくれます。



連作短編なので登場人物が色んなところで繋がっていて、人それぞれに抱えているものがあるということが実感できストーリーに入り込みやすかったです。
元々占星術に興味はありましたが星詠みで自分のことをきちんと知りたいとも思いました。



今の私は羅針盤となるものが必要な気がするのです。
何かに頼りたいというよりも、自分のことを理解する必要があると。
今が不幸せという訳ではないけれど、きちんと見えていない状態で日々をやり過ごしているような感じなので、そこから抜け出したいというのが本音かもしれません。
だからか、このストーリーの登場人物たちを他人事のようには思いませんでした。
私も同じだなぁって。



近々、私も満月珈琲店のような場を探してみたいと思います。

満月珈琲店の星詠み (文春文庫)

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