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うなぎのダンス/いしいしんじ






購入本の中から、いしいしんじさんの対談集
『うなぎのダンス』を拝読しました📖´-
(2023,7,15 読了)





私の中で『疲れた時に頼る作家四天王』というカテゴリーがあります。
益田ミリさん、ヨシタケシンスケさん、穂村弘さん、そして今回感想を書くいしいしんじさん。
心身ともにヘトヘトでも拝読できるライトさで、優しく包み込んでくれたり気づきを得て自分と向かい合わせてくれたり。
ともかく疲れた私をそっと休ませてくれる四天王作家たち。
私はここぞとばかりに四天王に頼り切るのです。




本書はいしいしんじさんが20名の人々(?)との対話をまとめた一冊。
有名人から聞いたことないような人、中には人ではなく機械だったり、故人との空想対話まで含まれていて、いしいしんじさんは相変わらずぶっ飛んでるなあと思いました。
ただのおふざけにしか見えないけれど、いしいしんじさんがやるとなぜかそこに深みがあるように思えるから不思議。
きっと、穂村弘さんと同じくしっかりとした知的センスがあるからなのでしょう。



対話とは相手ときちんと向き合ってお互いの話を引き出し合うもの。
本書を拝読して改めて対話の大切さを実感しました。
私は、最近疲れているを言い訳にして大切な人たちときちんと向き合って対話できていなかったと反省もしました。



大切な人たちの中には含まれませんが、今特に職場の上司との対話が必要な気がします。
対話を避けていたのでお互いの気持ちがどんどんすれ違い、仕事効率も悪くなり、職場の雰囲気は悪くなるばかり。
正直いうとどうして私が譲歩して気遣わねばならぬのかと思うところもありますが、そんなことを言っていたら良い方向へ進むこともないのでしょう。


そんな職場にいつまでも固執せず辞めてしまうのは簡単なことだけれど、その前に一度上司としっかり対話してから決断しても遅くはないはず。
たった一人の上司ですし、決して嫌いな訳ではないのです。
お互いに思っていることを言えない質なので、歪みが入ってしまっているだけ。
きっとね。




本書の話に戻しますが、いしいしんじさんが真剣に(ふざけながらも)向き合うからこそ、相手も真剣に向き合ってくれる。
その中で楽しく有意義な対話が生まれる。
そんなことをまざまざと見せつけられた一冊でした。




本書は文庫版の解説まで面白いです。
なにそのシチュエーション、最後までふざけるのかっ!という感じで書いてあることはほとんど理解できないけれど、最後の1ページまで読者を楽しませようと真剣に向き合ってくれてるのかなとも思ったり。



もしこのブログを読んでいる方の中で疲れを感じている方がいるのならば、たまには頭を休めるためにいしいしんじさんのおふざけに付き合ってみるのもいいかもしれませんよ。
知らんけど🙄笑




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