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パリ、テキサス/ヴィム・ヴェンダース






今日は早起きしてkinoシネマ天神へ。
読書会仲間さんと合流して、ヴィム・ヴェンダース監督の作品
「パリ、テキサス」を鑑賞してきました🎥
(2024,5,30 観了)




広がる荒野、流れ出すライ・クーダーのしんみりとした曲、そして突如1人の男が登場し歩き出す。
静かに始まった「パリ、テキサス」。
ネタバレお構い無しの母に大体のストーリーを聴いてはいましたが、それでもこれから何が起こるのかこの男にとグッと胸を掴まれる始まりでした。
先日ご縁があったお客様から聴いていたライ・クーダーの曲もいい。ヴィム・ヴェンダース監督の選ぶ音楽は本当にいい。音楽が物語を語りだす。



ライ・クーダーの曲からこのズタボロの男性には思いもよらない背景があり、深い物語を抱えているのだとイメージされます。
どのようにしてその男性の物語へ私を導いてくれるのかと胸を高鳴らせながら次の展開を待ちました。



4年間行方知れずだった兄(ズタボロの男性)は、弟夫婦と実の息子と再会し、同じように行方知れずになっている元妻を探しにまた息子と一緒に旅を始めます。
旅物語。こういうのをロードムービーというのですって。


私は旅行という趣味がありません。
わんズをお迎えしたからというのもあるけれど、人生そのものが旅のようで結構あちこちに住む場所を変え、生き方もずっと自分の居場所を探し求めていたような気がするのでわざわざ旅をしようとも思わなかったのかもしれません。
未だに自分の生き方は定まっていないけれど、居場所は見つけました。
私はやっぱり両親の元にいるのが心地よい。


話が逸れましたが、「パリ、テキサス」を見ていてなんとなく「PERFECT DAYS」と繋がっているように感じました。
本来の自分とは?愛とは?と常に問われているような。あとはやはり人それぞれの背景と手放すべきもの。

「パリ、テキサス」はスッキリするようなラストではなく、なんで?と疑問が残るものです。
でも、そのなんで?は観た者が自分で答えをだして行かなければいけない。
ヴィム・ヴェンダース監督から考えることを怠けてはならないと言われているのでしょう。



余韻を残す映画です。だから、また観たくなる。
「PERFECT DAYS」と同じように。
いやー!ヴィム・ヴェンダースにしてやられてる私。
でも、そんなしてやられた感嫌いじゃない。こういう作品と出逢えるのは嬉しい。
そしてあえて映画館で観るというのも至福のひととき。








kinoシネマ天神の”午前十時の映画祭”は観たい作品が盛りだくさん。
小津安二郎作品「宗方姉妹」「小早川家の秋」、ウォン・カーウァイ作品「花様年華」、ヴィットリオ・デ・シーカ作品「ひまわり」が特に観たい。




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