医学生の就活

先月末にマッチング結果(医学生の就活)の発表があった。私は無事行きたかった病への内定となったが、友人の何人かはアンマッチとなり、二次募集に申し込むようだった。

関西や関東などの倍率が高い地域でマッチングを目指した人で、マッチする人とアンマッチになる人で何が違うのか。マッチングが終了するまでその答えを見つけることができずにいたが、ようやく分かった気がする。

友達を自分から増やすことができる人は必ずマッチすると思うのだ。
「コミュ力が高い人が受かる」という言い方だと必要十分条件にはならない気がする。コミュ力とは各個人の理解がさまざまで、自分と気が合う友達の中で話を回すことができるだけで、自分をコミュ力が高いと評価する医学生もいる。しかし実際にコミュ力とは、自分とは正直性格が合わないと思っても、相手を理解しようと試みたり、自分を理解してもらおうと試みたりすることだと思うのだ。

ここで重要なのは、「試みる」ことである。相手が試みてくれるのを待つのではなく、自分を主語にして仲良くなろうと試みることができるタイプの友人は関東や関西でも問題なくマッチしていた。

なぜ、この「コミュ力」が重要なのか。もちろん、面接の時の受け答えにも関係するだろう。しかし、それ以上に面接前に面接の練習をする友達がいたり、履歴書を書いたときに内容を修正してくれる友達や先輩がいたり、マッチングに向けた活動の中で起きる各イベントごとに、お互いを高められたり履歴書を読まれても問題ない深い仲の友達がどれだけいるのかということが最終的な完成度に影響を与えていると思う。

もちろん運もあるだろう。縁もあるだろう。
しかしその運や縁を事前に引き寄せる作業さえできればやはり大はずれはしないと分かったマッチング結果だった。

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