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MBA日記 自分が行動にうつすことが大事 ~自然共生社会の実例から

先日のMBAの授業の内容。
前回の続き。

生活に困った農民は政府に内緒で違法な間作を実行した。
サツマイモを間作をすると活着率がよくなるためである。

一例を紹介すると、
何も間作しなかった場合の雲南ポプラは、
施肥を怠るため平均樹高は1m25cm。
雑草が茂り、施肥もされず、雲南松の苗は死んだ。

一方でサツマイモを間作をしていた雲南ポプラは、
平均樹高は1m98cmと、圧倒的な成長となり、
また、雲南松の活着率も良かった。

もちろん、政府の植林政策では“間作”が許されていないため、
植林のために農業をストップさせた。
しかし、この農家は間作したほうが
木が定植しやすいのを知っていたため、
政府から補助金がもらえなくなっても間作を続けた。
自分たちの自給作物である。

間作せずに政府の言うとおりにした場合、
限られた期間に補助金をもらっても、
期間が終わればまた同じ状態であった。
環境改善や自給のための作物も得られず、
農家には何のインセンティブがなかった。

そして違法な間作を実行している農家ほど、
樹木の管理はしっかりしていたわけだ。

★雲南松の活着率
(G村でのサンプル調査)
・間作した場合 → 68.2%
・間作しない場合 → 15.4%

G村では植林初年度に旱魃被害が発生し苗木大量死。
しかし、間作した農地では堆肥・除草が熱心に行われ、
堆肥から水分が供給されたためか、活着率がよかった。

以上が政府の上からの戦略を無視して
地元農民たちが自分たちで自然を取り戻した実例。

これはどこの国でも、どのコミュニティでも、
さらに環境経営以外でも同じことが言える。
上からの戦略だけでなく、
下からの取り組みも大事であるということ。

我々日本人も国任せにするのではなく、
ひとりひとりが何かしら自主的に取り組むことが必要であるのだが、
日本人はそれを忘れてしまっており、
国任せ、国のせいにしてしまっているといった指摘がある。

何事も自分で行動にうつすことが大事。
いい学びになった。

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