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生成AIシンドローム:生成AIとの共創時代における課題

基本的に私個人は、AIの普及はポジティブに捉えていますが、今回はややネガティブな想定をしつつ、基本、AIと共創することを述べれたら、と思います。

生成AIシンドロームとは、今後、起こってくるかもしれない事象であるため、起こるかもしれないし、起こらないかもしれない、というスタンスでご覧いただければと思います。

生成AIシンドロームとは



生成AIシンドロームとは、過度にAIに依存し、人間のアナログな部分であるコンセプトや創造性を失うことにあります。これが生成AIシンドロームです。

以下、私の文章生成からChatGPTに出力させたものです。

この生成AIの普及で、個人規模ではできなかったものが制作できるようになると思われますが、自動生成されますので、そこにその人のコンセプトやアイデンティティの欠如が起こる可能性があります。

こうした人間性の欠如したコンテンツが氾濫し、情報オーバーロードとなる可能性もあります。そして、これは人間性の欠如にもつながる可能性があります。

前世代では、創造性の欠如はステレオタイプを生むとされてきました。
AI世代では、AIの生成情報で意思決定する可能性もあるので、これも行動に画一性が出てくる可能性があります。

例えば、情報を検索すると、AIが特定の情報を生成しますが、これが画一的になる可能性があります(使用するAIによって違う可能性もありますが)。また、AIがスコアリングをし、そのスコアを過度に信じ込む、という現象も考えられます。今で言う、AmazonのレビューのようなことをAIが行う可能性があり、それを人間が参考にする未来が来るかもしれません。

身体性の欠如

人間の言語の獲得は身体性が関係している可能性があります。

例えば、幼児が言語を学ぶ過程で、身体的な活動や感覚的な経験が重要な役割を果たすとされています。幼児は言語を学ぶ過程で身体を動かし、物を触ったり、音を聞いたりすることで言語の意味や表現方法を理解し、発話やコミュニケーションを獲得していくのです。

また、身体的な動作や感覚が言語の処理にも関与しているという研究結果もあります。例えば、手のジェスチャーや表情などの身体的な情報が言語の理解を補完し、意味の解釈やコミュニケーションの効果を高めるとされています。

このような視点から、人間の言語獲得には身体性が重要な要素となっている可能性があると考えられています。AIには身体が存在せず、身体的な経験を通じての言語獲得ができないため、人間の言語理解や表現能力と完全に同じレベルの理解や生成を行うことは難しいとされています。

この身体性の問題は、メタバース空間にAIの身体を投影させることで、幾分、補われる可能性もあります。人間で言うボディイメージのようなものとなります。また、肉体の部分はロボティクスとなります。そして、メタバース空間からAIは自身の機械的身体を操作する、ということになります。

ただし、ロボティクスは時間がかかると思われます。

未解明な人間の心的要素

人間の心については未解明な部分が多く存在します。心の本質や起源、心的現象の生成機構などについては、科学や哲学の領域でも研究が行われていますが、まだ完全に解明されているとは言えません。

人間の心が言語を創造し、その言語には心の要素が組み込まれているという考え方は一般的です。言語は感情や思考、意図、意味の表現など、人間の心的な要素を反映しています。言語を通じて人間は自己表現やコミュニケーションを行い、感情や思考を伝えることができます。

一方、AIが生成する言語には、人間の心の要素が欠如している可能性があります。AIはデータとアルゴリズムに基づいて情報を生成し、人間の心的な経験や感情を持っていないため、完全に人間の言語創造と同じレベルの言語表現や意味理解を行うことは困難です。

ただし、AIの生成する言語においても、人間が与えたデータやアルゴリズムの選択によって一部の心的な要素が反映されることもあります。また、AIの進化や発展によって、より高度な言語処理や理解が可能になる可能性もあります。しかし、現時点ではAIが完全に人間の心的要素を持つ言語創造を行うことは難しいと考えられています。

AIと人間の言語創造において、人間の心の要素を重視することや、AIの生成情報を人間の心との相互作用に基づいて評価することは重要な視点です。AI共創心理学の枠組みにおいても、人間がAIと対話しながらその生成情報を適切に評価し、創造的なコラボレーションを進めることが求められるでしょう。

これは、現代の心理学でも問題であり、人間の心理現象については研究されていますが、心の本体については、脳に依存度が強く、唯物論的な説明しかできていないのが現状です。

ハルシネーションの問題

AIはハルシネーションを起こします。これはAIが知らないことを聞くと起こるのですが、もしかしたら、部分部分で起こっている可能性があります。そうなると、やはりハルシネーションを見抜く専門的な知識が必要となります。しかし、わからないからAIに聞くのであって・・・、とジレンマが起こりそうです。

AIは身体性が欠如し、心理性が欠如している可能性があるので、完全な情報を生成できない場合は、そこの文脈を推論で補うことを行います。そこにハルシネーションが起こる可能性もあります。

これは将来的には、データセットのトレーニングによってなくなるかもしれません。しかし、身体性・心理性の問題があるので、完全に消えるかどうかはわかりません。

これはMicrosoft社のBingAIのように、厳格モードやクリエイティブ モードのようなモード変更を全てのAIにつけた方がよいと思います。

一応、この身体性・心理性とハルシネーションの関係をChatGPTに聞いてみました。

まとめ


これらの生成AIシンドロームは、私の予想なので、どのような未来が来るかはわかりませんが、このようなことを防ぐには、人間が自分のコンセプトを持ち、自己とAIとの創造性を融合させていくことだと思います。これがAI共創心理学となります。

ChatGPTによる生成AIシンドロームのまとめ

AI共創心理学については、次回、述べたいと思います。

それでは、また。


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