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あたたかい春の日

春ですねー。

今日、クリーニング屋さんに行ったら
半年前に入った新人さんが担当の日だったのですが

帰る間際に、

「あの、私 今日で最後なんです。
最初の頃、励ましてくださってありがとうございました。」

と声をかけられました。

彼女とお会いするのは二回目なのだけれど、
初めて会った日の彼女は
レジ打ちも仕分けも
慣れないことばかりで失敗の連続。
お客様に怒鳴られることが続き
半泣きだった。

そのとき、
いっしょうけんめいな彼女が
あまりにも健気で
「焦らないで、ゆっくりでだいじょうぶですよ」ということばと
お客様がピリッとしたときの対応アドバイス(わたくしこれでも本業です)を少しだけ伝えた。

そのことを覚えていてくださったのだ。

一度しか会っていないのに
顔も そのときのことも 
しっかりこころにとめて
素敵なことばのギフトをくださった。

お客様のお顔と名前を覚えて
以前に交わした会話などをもとに
「そのお客様のみにマッチするひとこと」
を添えることができる、というのは
接遇においては
とてもたいせつなことなのだけど
簡単にみえて、できる人は意外と少ない。

こういった細やかなお声がけがあると
お客様にとっても
「名も無きたくさんのなかの誰か」
ではなく
「私」というひとりの人として認識してくれている
と感じられ
こころの距離感もグッと近づく。

彼女は
「わたしは、なかなか仕事も覚えられなくて
お客様にも迷惑ばっかりかけて
ダメダメなんです…」
とおっしゃっていたけど
とんでもない!
正真正銘ポンコツだった私より、
軽く100倍は優秀です。

きっと、
どこへいっても
どんなお仕事に就かれても
だいじょうぶ。
たくさんのファンを獲得できる、
そんな温かさと誠実さ
お客様への愛を
彼女は持っている。

接客を愛する私には
こんな素敵なかたが
接客に携わってくださっていることが
とてもとてもうれしい。

心にも春が来たような
あたたかなできごとでした。

どうか彼女に
たくさんの幸せがありますように♡


#接客 #接遇 #ホスピタリティ #クリーニング屋さん #春  










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