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書店アルバイトの一押し漫画!! #04

 今回、私が紹介する漫画は月刊アフタヌーンで連載している、山口つばさ先生原作の「ブルーピリオド」という作品です。この作品は、普段やんちゃなことをしている高校生の主人公が美術と出会い、本気で美大の最高峰である「東京藝術大学」の合格を目指すという話になっています。美術や芸術のことなんてわからないという方も多いと思います。安心してください。私もこの漫画を読むまで、芸術の「げ」の字も知らずに生きてきました。ブルーピリオドは、どんな人でも芸術とは何か、美術では何が大切なのかがわかるように描かれています。今回は、そんな「ブルーロック」の魅力について記していきます。
 
 この漫画の大きな魅力の1つが、美術に対する考え方がとても分かりやすいことにあります。ブルーピリオドの主人公である「矢口八虎」は、もともと不良生徒であったこともあり、初めは全くの美術初心者なのです。つまり、同じく多くが美術初心者である読者は八虎と共に、美術とは何なのかを学んでいくことになります。そのため、主人公に非常に共感できるようになります。また、美大受験の流れや東京藝術大学の厳しさが身に染みるように伝わってくるのです。美術というのは、明確な正解がなく、自分の感覚や感性を頼りにしなければならないという厳しい世界であること。そのなかで、日本で最難関の美大に挑む熱い話となっています!
 
 また、主人公の矢口八虎もこの作品の大きな魅力の1つです。前述したように、八虎は普段は不良生徒とよく絡んでいるのですが、根はとてもまじめで成績も良い生徒なのです。人脈も広く、先生とも仲が良いのですが、本人は「人よりも時間を使っているから」、「自分は天才じゃない」とたびたび口にしています。見た目とは裏腹にネガティブな性格の持ち主なのです。そのため、作中で悩んでいない期間のほうが短いんじゃないかというほど、ずっと何かに悩んでいる印象です。受験のプレッシャーから体調を崩してしまうこともありました。ですが、本人が言う通り、人一倍努力を続け成長をしていきます。このように、見た目とのギャップとひたむきな姿勢が魅力的なキャラクターとなっています!
 
 私の一押しする「ブルーピリオド」は、不良生徒である美術初心者の主人公が1から美術を学び、最難関の美大の東京藝術大学の合格を目指す漫画です。美術とは何か、美術の世界はどのようなものなのかがわかるように描かれています。少しでも気になった方は、ぜひ手に取って見てください。