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シートベルトの着用って結局…義務?努力目標?

シートベルトの着用って結局…義務?努力目標?

自信をもって答えられますでしょうか?

結論:
全ての座席でシートベルトを着用しなければなりません。

(道路交通法第71条の3)


運転席と助手席は必ずシートベルトをしているけど、後部座席は・・・
という人もいますよね。詳しく説明しますね。

後部座席は、高速道路(高速自動車国道又は自動車専用道路)での違反は、
行政処分の基礎点数1点が付さる点に注意が必要です。

法令違反、ということですね。
一時停止無視とか速度超過などと一緒ですね。


シートベルトをしないと、死亡率が上がりますよ~
とかよく聞きますよね。


私は、損害保険会社の自動車事故の保険金支払担当をしていましたので、
本日のテーマ「シートベルト未着用」の方の顛末を日々、目にしました。

当然ながら、シートベルトさえしていてくれたら・・・との感想です。辛いやるせない記憶が多いです。

具体的にイメージしやすい話をします。

60km/hで電柱に衝突しました。衝撃(G)はもの凄いことは想像しやすいですよね。


では、高速道路で80km/hで、渋滞でハザードを焚いて停止中の車両に衝突、その時のGは?

想像してみてください。怖いですね~~


最後に、一般道路では気を付けて運転するし、死ぬことはないでしょうという方向けにお伝えしたいことがあります。


あなたが、法定速度を守って60km/hで走行していて、対向車の居眠り運転音車両が60km/hであなたの走行している車線にはみ出してきて正面衝突、その時のGは?
運転者のあなたはシートベルトをしていましたが、後部座席の家族・同僚、大事な人は?大事な人の命は?・・・


平成20年6月に後部座席のシートベルトの着用が法的義務化(その前は、努力義務)されています。着用率は、全国で高速道路が74.4%、一般道路36.4%というデータがあります。
出典:平成29年警察庁・JAF

着用率に高速道路と一般道路でここまで大きな差が出るのは、冒頭の違反点数は高速道路走行時のみに適用されるのであって、一般道路での違反点数はないという事情が影響しています。

義務はあれど処分されなければ、やらない、という国民性。でも、それでいいのでしょうか?

一般道路では後部座席のシートベルトをしなくてよいという考えは改めた方がよさそうです。あなたが気を付けていても、相手の責任が100%の事故に遭遇するかもしれません。

避けられたはずのケガをおってしまったり、まして死亡してしまうなんてことを避けるためにも、多少窮屈でもシートベルト、お勧めします。

家族にシートベルトをさせなかったために、自損事故を起こして、家族がなくなり一生後悔することになってしまった方を知っています。

安全運転を心がけましょう。

安全運転を心がけても、ヒューマンエラー(ミス)はどうしても0にはできません。

解決のためには、自動運転車両の市場投入が待たれます。。。

損保の収入は減りますが、人命第一に一日でも早く市場投入されてほしいと切に思います。

MBA損保マンでした。

参照: