丹波哲郎、最後の芝居(1)
ひさしぶりに大河ドラマ「義経」見てましたが、おもしろいですね。
大河は、だいたい途中で「見てられん!」とか思ってやめちゃうんですが、13話まで我慢した甲斐がありました。
主演はタッキーこと若き日の滝沢秀明。当時からジャニーズの力は相当あったと思いますが、それでも大抜擢ですよね。例のごとく牛若丸が幼少期から若者・義経へ成長していく物語は(見る人にとっては)面白いのでしょうが、やや苦笑シーンの連続の話で、清盛役の渡哲也と、途中から出てきた頼朝役の中井喜一がリアリティを支えてきた感がありますが、ここにきて丹波哲郎がものすごい存在感出してきた。
ほんと病気なんじゃないか?くらいに老け込んだ丹波哲郎が演じる源頼政が平家に対して謀反を起こし炎の中でニヤリとするシーンはちょっとしびれました。
丹波哲郎はいいですよ。
皆さん知ってたと思いますが、日本にこんなスケールの役者はいない。
実際、2005年の大河「義経」は丹波哲郎の実質的な遺作となったのです。
そう考えると、「007は二度死ぬ」「キィハンター」「Gメン75」「砂の器」「二〇三高地」「真田太平記」「大霊界」、いろいろあっての、役者としての仕上げのこの表情なのだと考えると万感迫るものがあります。
この後の殺されるシーンも見たくなりました。
源行家役の大杉連や、平知盛役の阿部寛もいい、
藤原秀衡役の桃太郎侍・高橋秀樹もいいですしね。
そもそも原作の「平家物語」からして、脇キャラが抜群なんですよね
だから何度となく見てしまう。大河向きかもしれません。(続く)
https://note.com/mazetaro/n/n5291d8dad623
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