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横浜教育ビジョン2030をどこよりも分かりやすく解説してみたー後編ー

皆さんこんにちは!

日常の中で様々なことに疑問を持ち、学んでいっているのですが、せっかくなのでそれを発信していき、共有していこうと思っている、そんな企画でございます。

今回は前回の続きです。

おさらいおさらい

前回までの記事では、

①横浜教育ビジョン2030は「目指すもの」「育むもの」「方向性」の3つの軸があるんだよ
②目指すものは「自分で学ぼうとする人」だよ
③育むものは「知・徳・体・公・開」なんだよ

というところまで解説しました。

自分で学ぼうとする人になってもらうために、子供たちの知・徳・体・公・開を育て、
じゃぁどうやって育てるの?っていうときに考えるのが方向性です。

ポケモンの世界大会優勝という目標を達成するために、
ミミッキュを育てるんだけど、その努力値をどう振るかって考えると分かりやすいと思います(一部の人にだけ

今回は「方向性」についてです。

方向性

さぁ!努力値を振っていきましょう!

教育界において、努力値を振る先は4つです。

1.子供に対して
2.学校に対して
3.環境に対して
4.社会に対して

この4つですね。

それぞれの部門に対して「頑張ってねー」って言うだけでは説得力がないので、スローガンをつけて応援しています。

そんなスローガンがこちら↓↓

「多様性」 「つながり」

まぁよくあるやつですね。
多様性とかしょっちゅう出てきています。
それだけこれからの社会で重要な要素になるということでしょうかね。
「重要な要素」ってなんか言葉が被ってますね。

つながりってのも、多様性を認めた上で、みんなで手と手を取り合っていこう!みたいなニュアンスなんですかね?

てなわけで、このスローガンを元に多様な社会を乗り越えていきましょう!!

子供に対して・・・可能性を広げる

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まずは子供に対しての方向性です。
可能性を広げます。
今まで散々言ってきたことがここにまとめられてます。
4つほど格言があるので見ていきましょう。

1.主体的に学ぶ

今更って感じですよね。
何度も言われてきています。
社会の変化がどうなんでしたっけ?
そうです。急速に変化してきているのです。死に物狂いでそれに喰らいついていかなくてはいけないのです。
5Gの意味、分かってますか?
老後2,000万円問題の意味、分かってますか?

自分で調べていかなくてはいけないのです。
もはや学校での授業だけじゃ圧倒的に時間が足りなくなってきているのです。

2.様々な教育的ニーズ

国籍とか障害とかによって学べる方法って変わりますよね。
フィリピン人に無理やり日本語だけで授業するってどうなんですか?
スロープのない学校で車いすの人は生活できますか?

それだけではありません。
「学校には行かなくてはいけない」って考え方はもう古いってみなさん気づいていますよね。
ゆ〇ぼんさんの様な子供たちはこれからどんどん増えていくだろうし、それが社会の流れなんです。
逆らっちゃいけないんです。その流れに乗らないと。

もちろん、義務教育なんだし、行けるんだったら行ってくださいね!?
いじめられているのに無理やり登校させるとか、適応障害になってるのに無理やり登校させるとか、そういうのはやめようって話でございました。

3.多様な価値観を認める

出ました!お決まりのセリフ「多様性」
みなさん、道徳が教科になったって聞いたことありますか?
いや、前から授業では扱っていたのですが、この度、ちゃんと教科書がつくられたんですよ。
僕が小学生のころなんかは「がんこちゃん」を視聴する最強ぬる授業だったんですけどね、近頃の小学生は大変ですね。。。

色んな考え方の人、
色んな人種、性的マイノリティの人
スポーツが得意、勉強が得意
ドラマが好き、アニメが好き

色々あっていいじゃないですか。認めていきましょうよ。
そして少しでもいじめを減らしていきましょう。
そんな話です。

4.学びの連続性

「中学ギャップ」って言葉、ご存じですか?
中学生になると授業のレベルが爆発的に上がって、今までイキってた子供たちが急にしおらしくなるあれです。
そして、急激に見せつけられる上下関係、更にスクールカーストの上位にいるヤンキーたち・・・

今までの生活とは圧倒的に違う「何か」によって中学一年生たちは別人へと生まれ変わってしまうのです・・・

そんな中学ギャップを少しでも軽減するために、
幼稚園、小学校、中学校、高校と連携を図っていきましょうねっていう考え方です。

そして、意外と節穴なのが
「センセー、その遠足の場所去年も行ったよー」
ってやつです。

なんと小学6年生と中学1年生で同じ場所に遠足行っちゃうんですね。
ギャグみたいな話ですが、確かに言われてみれば小学校の先生も中学校の先生もお互いに何やってるか知らないからこういうことが起こっても不思議じゃないですよね。

流石にそれはまずいのでちゃんと調整します。

よく、「学校の先生って夏休み何しとんねん!」という疑問を聞きますが、
そういう期間を使って中学校の先生は小学校の様子を聞きに行ったりしているらしいです。中学校の校長先生が言ってました。


はい。
ここまでが子供に対する方向性。
何となく理解できることばっかですよね。
まぁ理想論と言われてしまえばそれまでですが、でも何も考えないよりかは何か目的があった方がいいのではないでしょうか。
そんな気がする方向性でした。

次!

学校に対して・・・魅力を出す

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すーぐ「学校はクソ!!」って言われちゃうじゃないですか。
もうそれは仕方ないことなんですけどね。
それでも、少しでも魅力を出していきたいじゃないですか。
それを目指します。

と建前を言いつつも、スーパーブラック企業よりもブラックになってる奴隷の皆さんを解放することばっか書かれてます。

「もっと給料上げろ!」ですぐ解決するのですが、それ以外の方法を頑張って模索します。公務員なんでね!!

1.子供を理解

まぁ非常に当たり前なんですが。
結構大真面目にみんな「子供の気持ちを理解しよう」としているのです。
そのためにクラスの先生だけじゃなくて、色々な大人たちがかかわってくれていようとしています。
(ぶっちゃけいい迷惑なこともありますが)

まともな人生歩んできた方々はご存じないかもしれませんが、
世の中には児童相談所やカウンセラーというものがあって、そういう外部機関が話を聞いてくれたりしています。
第三者の方が話しやすいこととか結構ありますしね。

2.地域と連携

これは1と関わりが深いですが、というか似たような内容ばっかなんですけど、
地域の人にも協力してもらって子供たちを指導していこうということです。

が、
中身としてはブラック化を防止するためって意味合いの方が強そうです。
先生だけに押し付けると過労死してしまうので、労働を分散しようという試みですね。流石に隠ぺいするのも無理が出てきましたしね(^-^)

部活動を学校の近くに住んでるOBにお願いするとかいうあれです。
むしろなぜ今までやっていなかったんだって話ですが。

3.働きやすい職場

はい。
更にストレートな内容になってきました。
要するに「働き方改革」です。

最近では、学校の業務を肩代わりしてくれる企業とかも増えてきたので、大分働きやすくなりましたよね。

まだまだ穴場な気がするので、ベンチャー企業としてやっていくならねらい目なんじゃないですかね!?
分からないけど!!

4.まだまだ勉強

世の中いろいろと変化してきてるんだよー
って言ってる立場の人間が何もわかってないとお話にならないですよね?

というわけで、先生もちゃんと現代のことを勉強していきましょう
ってことです。

「SNSの危険性」を語ってる先生がスマホ持ってなかったら大草原ですよね。

あとこれは、そもそも採用の段階で良い教員を見極めようということで、採用方法の再考ということもしているそうです。

「もっと給料上げろ!」ですぐ解決するのですが、それ以外の方法を頑張って模索します。公務員なんでね!!

環境に対して・・・学べる場所を増やす

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教育委員会の記事でもお話ししましたが、

教育委員会の守備範囲って実は学校だけじゃないんですよね。
図書館とか博物館とかそういう学術的な施設も運営しています。

そういった施設をもっと充実させようという項目です。

1.安全な設備

大阪で大地震があったときに塀が倒れて小学生が犠牲になったって事故がありましたよね。

本来安全な場所である学校でこのような事故が起きるとは何たる・・・

定期的に施設を建て替えて安全な生活をちゃんと確保していこうということです。

(めっちゃお金かかりそうですね・・・)

2.地域と協力

教育委員会ってのは「地域」って言葉が大好きです。

ご近所さんと仲良くして少しでも敵を作りたくないということでしょうか?

先ほども出てきた安全に関して、防災面で手伝ってもらったり、
一方、地域の人々に生涯学習の場を提供したりと、一緒に仲良く共生していこうってことですね。

僕が中学生のころ、学校に「コミュニティハウス」っていう地域の人が自由に使える教室的なものがあったんですけど、
子供ながらに「よくこんなヤンキーばっかの学校に来ようと思うな・・・」って感じてました。

まぁどういう状況であれ、市民に利用できるスペースがあるってのはいいことですね。

3.学習の場を増やす

先ほどのものと重なっている部分がありますね。

最初に言ったように、教育委員会の仕事は学校だけではありません。
文化施設の管理・運営も立派なお仕事の一つです。

文化財を保護したりして国民が学べる空間をちゃんと用意していきますよー

っていう意思の表れです。


社会に対して・・・学校だけに頼らないでください・・・

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ここも「脱・ブラック化」が掲げられている項です。

もうね。お前ら学校に何でも頼り過ぎなんだよ!

っていう気持ちが前面に出てきていますね。
できることは自分でやってねってことです。

1.家庭でも教育

「学校では○○も教えてくれないのか!!」
って・・・

それくらいは家でしつけてくれよ。。。

というあれです。

普通、学校で箸の持ち方とか教えないでしょ。
我が子にちゃんと愛情をもって教育してください。

お願いします。

2.世界中で協力

今までの項に出てきたことを再度お願いしています。

地域の皆さんも学校運営を手伝ってください。

防災に協力してください。

そして、地域だけでなく、企業にも投げかけます。

一緒に協力していきましょう!!(企業連携)

最近は企業の方も進んで教育に手を差し伸べてくれていますね!

3.福祉、医療と連携

地域、企業だけではありません。

もうちょっと重い案件も手伝ってくださいということです。

区役所・・・虐待とか
児童相談所・・・子供が問題起こしたとか
療育センター・・・障害を持った子供とか

それぞれスペシャリストがいるので、そのスペシャリストの意見を参考にしながらやっていこうってことですね。

改めて見てみると、学校って色々と絡み合っているんですね。


まとめ

以上が「方向性」でございます。

これらの方向性で運営していって、
頭とか心とか体とかを育てていくのです。
すると自ら考えることのできる人間が出来上がるのではないでしょうか?

というお話でした!

いやぁー、思ったよりちゃんと考えられてますよね。
「どうせ何も考えられてない」って思ってる人が多いかと思いますが、やることはやっているのです。

しかも、結構皆さんも協力していかないといけないことが多かったですよね。
これを機に「うちの子、もうちょっとちゃんとしつけようかしら・・・」とか思ってくれてもよかったりよくなかったり。

実は内容の大部分は学習指導要領の焼き増しなので、どの県でも同じこと言っているかもしれません。
気になった人は是非、自分で調べてみてね!



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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!!バイバイ!

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