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たかまつななさんとの対話で気付いたSDGsの根深い問題。

中高生が20年後の総理大臣として社会課題の解決策を考えるラジオ番組「ボクらの未来会議」に芸人でジャーナリストとして活動されているたかまつななさんにご出演頂きました。

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お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs」(くもん出版)を出版されたたかまつさんと高校生総理がSDGsの問題点について対話を行っていますが、そちらの内容はマゼルプロジェクト公式HPでご確認頂ければと思います。

ここでは僕なりに思うSDGsについて書き記したいと思います。
実は今回の番組を収録する前と収録後で認識が変わった部分があって、今までは“SDGs”ってちょっとファッション性が高いというか、「わざわざ言わんでも普通にモラルがあれば考えるっしょ。」くらいに思ってました。
ただ一方でそれでは結局意識高い一部の人だけが気にするだけという構図になってしまうので、ファッション性を高めてでも一般層の意識改革も図らないとそろそろヤバイ。ということも理解が出来る、くらいの考えでした。

実際今回たかまつさんとの対話の中で出版された本の中身について触れていて「今の地球がヤバイことを認識しないといけない。その為に地球の未来を予測して具体的に伝えることが必要。」ということで様々な未来予測についてご紹介頂いたのですが、確かにこのアプローチでしか響かない人はいるし特に小学生〜高校生くらいの子に届けるのは非常に効果が高い内容だと感じる(そういう意味でこの本の意義は大きい)一方で、大人の中には「大変な問題ですね!」とは言いつつも数日経てば忘れる、というか「でも自分は大丈夫っしょ。」と思う人もいるだろうなとも思います。
こういうどこかで「自分は大丈夫」という思い込みガチガチの層には一体どうやってアプローチをかければ良いんだろうかと考えてみたんですが、本当に答えが出ない。

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これについては「SDGsが自分ごとにならない問題」に対して高校生総理が法案を考える際の「国民をあんまり信用してないので、ある程度国が強制力を持って取り組むべき」という意見にはっとさせられました。この「国民を信用してない」というのは決して傲慢な意味ではなくて、古代ギリシャの時代から「衆愚政治」と言われるように、人間はそもそもそんなに賢くないというのが真理ではないかと思います。

ただ民主主義の中ではもちろんそんな強引な政策を打ち出すことも難しいので結局のところ、僕が思う最適解はまずは“賢い”若い層を増やしてその若者達に世界を救う術を考えてもらうしかないんじゃないかと今は思っています。

次回放送のボクらの未来会議のテーマがSeventh Generation Project 代表の牧貴士さんからの「夢を見れない大人が社会を停滞させる件」について。
この「夢を見れない」という現象は諦めの引力を発生させて若者のエネルギーを奪ってしまうのではないかとも思います。
僕たち大人が心懸けることは、子ども達に何かを与えることではなくて、子ども達の邪魔をしないことなのかも知れません。

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