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短期入所事業で体験した、たくさんの経験値から、現在の相談支援の手法に見えてくるもの。

10月19日の研修テーマは、
くじらの好事例、経験した事例についてです。
事例紹介だけではなく、そのケースから学んだことを踏まえて、今の相談支援の手法にこのようにいかしていますというお話です。

ご利用者様の個人的・プライバシー的情報になるので、詳細は、こちらには掲載できません。

なので、私の自己紹介を載せておきます。

短期入所事業所

平成21年6月に短期入所事業所(以下「短期入所」)を開設し、様々なご利用者様とかかわることができました。様々な経験もさせていただきました。対応がうまくいかず、お断りしたケースも正直あります。短期入所で学んだことは、今の私の相談支援の在り方にかかわってきています。

短期入所の利用が必要なケース

虐待ケースでは、身体的なものと金銭的なものを経験しました。ご家族様の状況の変化で急に受け入れが必要な事例もたくさんありました。対応が難しいケースもありました。対応の難しさというのは、暴力がある、他害がある。メンタル的な不調がある。病院ではない、福祉事業所としての困難さがあるという意味でもあります。

短期入所における支援とは

短期入所において、虐待のケースの面倒をみるということは、保護をすることになります。この視点はとても重要。支援の前提として、「保護」がついています。保護とは、その方の身柄を預かり、さらなる虐待が行われないようにする必要があるということです。家族との面会制限を事業所として面会ルール作りをしたりします。面会連絡不可。電話可。面会月一回だけ。面会時間を決める。ルールを変更したりすることもあります。変更後は、電話のみ➤月一回の面会に変更など。ご本人の意向・気持ちや加害者側の意向も踏まえながら、徐々に関係改善を図ることができるかをチェックしていきます。ルールの作成や変更については、担当されている相談支援に対しても事前に了解を得る必要があります。勝手に行うことは許されない。行政にももちろん、了解を得る必要があります。定期的な報告も必要です。短期入所の虐待ケースは正直、関係機関が多く、連絡も多くなるため、正直面倒でした。でも、その連携と呼ばれるものは必要なのです。その連携を経験したことで、現在も活用させてもらっています。何かあったら、行政に連絡する。委託相談支援さんに連絡するのは、この時の経験からかなと思います。

短期入所利用におけるOJT

そこでかかわりを持たせていただいたケースは、本当にリアルな現実を私に教えてくれました。相談支援だけでは、得ることのできない、そんなリアルなものです。
実務経験を豊富に得ることが前の会社ではたくさんできました。有難いことです。泊りの職員さんには何を伝えたらいいのか、どういった情報が必要なのか等。(基本情報だけでは、必要な情報とはならない。リアルな介助・支援の内容(21時に就寝薬、1時に最終服薬。それ以降は服薬をさせないなどの具体的な指示。グループホームや短期入所に入所する当日は環境整備をしっかりする。荷物を出して、ご本人が自宅と同じように暮らしが出来る環境を整えることが何よりも大事。不足しているものがあれば、購入等をしてでも、クリアするなど)を情報をして提供しないと短期入所の支援者さんが困る。

相談支援のアセスメントとして

視点(短期入所を経験した結果)として、年金を本人が管理しているか否か、していない場合は、こづかいと残りのお金が貯金なのか、どうなのか。本人に小遣いがない場合は、さらに突っ込む。金銭的虐待が起きていないかの確認を、これは、初回アセスメントの時にしかできないので、そこでやる。あとから、ええっと、年金はどうなんでしたかとは聞けないので注意が必要。不審がられてしまうので。金銭虐待のケースに触れたことで、トラブルになることも経験できたので、そういったアセスメントをするようになっています。



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