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丸亀製麺への愛を語りたい

私は引越し先を選ぶ時、近くに丸亀製麺があることを条件にするくらいに丸亀製麺が好きだ。

フードコートにあれば大体丸亀製麺を選ぶし、なんなら妻との初デートも丸亀製麺に行った。初デートでサイゼリヤはありかなしかみたいな論争があったけど、何を言ってるんだと思う。丸亀製麺でしょう!

今日はそんな私の丸亀製麺への愛を語りたい。


まず、丸亀製麺は「製麺」というだけあって本当に店内で麺を打っている。打ちたて茹でたての麺が食べられるわけだが、ちょっと置いてあったうどんと茹でたてでベストなうどんって違う。その差はすっごいあるわけじゃないんだけど「超えられない壁」みたいなのがある気がする。

茹でたてのうどんは噛むとプチプチしている。それから小麦粉からできているだけに表面がヌトヌトしている。口の中がプチプチフィーチャリングウィズヌトヌト。この食感を楽しめる茹でたてこそ至高なんである。列に並んでる時たまに「今茹でてるので3分くらい待ってください」とか言われた時はあたりだ!と思って嬉しくなる。

私のおすすめはしっかりと麺を楽しめる釜揚げうどんだ。麺を茹で汁と一緒に昔ながらの洗面器みたいな桶に入れてくれる。この桶の目に映える演出からして、もううまい。この桶に入っているだけでうどんがおいしそうに見える不思議。ネギと生姜とすりごまをたっぷり入れたつゆに浸して口までたくし上げたら一気。すすりながらヤバイよヤバイよ、と出川状態の私。ぶっかけもいい、肉もいい、カレーもいい。だが変化球にはないストレートの重さが釜揚げうどんにはある。

例えばカルボナーラでヤバイよヤバイよってお店で思うことはあまりない気がする。なぜかっていうと「そりゃまあ、こんな味でしょうよ」って思っているからで驚きにまでいかない。でもうどんの場合、ナメてるところから入っている。

だってうどんをつゆに浸しただけじゃん?シンプルなのがうまいっていってもたかが知れてるだろ…みたいな油断している部分が少なからずある。シンプルさが驚きを呼ぶのではないか、と釜揚げうどんを食べるとき思う。

あとは釜揚げうどんって好きな料理は何ですか?のベスト3に入っている人をあまり見ない。他にもっと世の中においしいものはあるし日常で釜揚げうどんの存在を忘れている。

でも釜揚げうどんは忘れられても我々を恨むこともしない。ひっそりとただそこにいつも待っている。決して表舞台に出ようとかあなたのお気に入り一番になるのとか面倒臭いことを主張しない。しっとりと待つ女。それが釜揚げうどんなのだ。

あと自分で作るうどんよりお店で食べるうどんの方がうまい。職人の「湯で踊る麺を見つめる真剣な眼差し」からして実はうまさは始まっているのではないかと思う。つまり先ほど桶に麺が入っているところからしてうまいと思っていたけど実は列に並んで割烹着を着た職人を眺めている時点でもううまかったわけ。列に並んだが最後、もううまさが約束されているわけ。

そうそう、丸亀製麺は天ぷらの種類も豊富だが調子に乗っていると意外と高くついて「え、こんなうどんで使ったっけ」となって驚くという車などのオプションみたいなことになっているのである。これを「丸亀の罠」と呼んでいる。

恐ろしい。どこまで私を陥れるつもりだ丸亀製麺。

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