パリとアウシュビッツとコロナ

こんにちは！おはようございます！こんばんは！
パリでハンドメイド・ブランドを運営しているMAZです。

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2020年3月4日アウシュビッツに行ってきた。
色んな気持ちがあって整理しきれないので
ここに書いて整理していこうと思う。

まず、一番強く思った事は、今、世界中でコロナウィルスが流行っている中でアウシュビッツに行ったことには意味があったと思うこと。

なぜかといえば、(もちろん大方何も問題はなかったのだけど、)、ごくたまに、差別の末の負の遺産といえるアウシュビッツの中ですら、アジア人である私達とすれ違う時にそれまで覆っていなかった口元をマフラーで覆う人や、飛行機の中であからさまにマスクをつける人達と出会って(差別というより、体や家族の事を考えるとウィルスを避けたいという事は理解できることなんだけれど、自意識過剰の部分もあってか、少なくとも良い気はしなかった)(と同時にマスクをつける人や口を覆う人を白い目で見たり、隣の人が咎める姿もあって、そこに混乱がある事も見て取れた)、やっぱり私はアジア人だし、ヨーロッパの中ではマイノリティなんだよなぁ。なんか排斥されてるようで(←もちろん相手にはそんな気持ちはなく私の自意識過剰である事を考慮しても)ちょっと悲しいなぁ。と少しネガティブな気持ちになっていたからだ。

そんな中でアウシュビッツでの中谷さん(アウシュビッツ初の外国人ガイド)のガイドを通して、今コロナウィルスの流行の中でヨーロッパの中で嫌な出来事に会うかもしれないけど、日本国内ではなかなか感じられないマイノリティであるって事を強く感じる事のできる良い機会だということを教えて頂いた。本当にそうだと思う。

アウシュビッツはユダヤ人のみならずドイツ政府に反抗的な人など様々な人が徐々に差別・迫害されたことから始まり、最終的にホロコーストという悲劇が起きた。

ガイドの中で印象的だったのは、当時アウシュビッツには汚水処理施設まで作られており高度に文明的だったはずであるにも関わらず、ガス室での殺害が必要であるとホロコーストが公然となされていた点である。それはどんなに文明化した社会であっても(現代ですら)ホロコーストはいつでも疑いなく起こりうるとうことを強く感じさせた。

では、どうすれば悲劇がまた再び起こる事を防ぐことができるか。

私の中で、今できる回答の一つは、マイノリティである人達の気持ちや立場を深く理解するという事ではないかな、と実感として思った。当たり前のような事だけれど、実感として感じられたのが自分としては大きい。

今、コロナが流行する中で、ヨーロッパで自分がマイノリティだなと感じる時、アジア人の見た目でもヨーロッパ内にアジア系の移民は沢山いるはずで、且つヨーロッパ内ではイタリアでもコロナが流行している中で、アジア人＝コロナと捉えるのは(確率論的に確かに多いかもしれないけど)、なんか御門違いではないかと思えるのは、私自身がマイノリティである故だろう。

逆に例えば、私がコロナの被害のない土地の生まれでそこで育っていれば異様に差別していたかもしれないとすら思う。そして、それは(人間関係におけるある種のマウンティングが気持ち良さをもたらすように)優越感に浸るようで気持ち良さすらあるかもしれないなんて思うようになった。(考えすぎとも言えるけど。)

そう。差別の気持ちは悲しいかな、自己防衛や優越感のために人間に潜在的に備わっているものかなと私は感じはじめたのだ。(自意識過剰かもしれないけれど。)

だからこそ、その潜在的な気持ちを理解しつつも、互いに対話や理解を通じて、コントロールしていく事がこのグローバル化の現代にすごく必要だし、今回のように歴史から多くを学ぶことも凄く必要だと思った。

いずれにせよ、子供の頃にも口酸っぱく言われてきた事だが、相手の気持ちになって考える。この事は意外にすごく難しいと同時に現代にこそ必要な事ではないだろうか。

最後に少し前向きな話を。

上の話と関連するのだけれど、
今、アフリカのルワンダはツチ族とフツ族間の民族大虐殺を経て、ITを用いて、アフリカの奇跡と言われるほど発展すると同時に、ツチ族とフツ族の和解も凄く進んでいると聞く。
そこにも何か答えはないだろうか。
次に住んでみたい国の一つだ。

ヨーロッパに来て以前から興味のあった難民、移民問題に余計に興味を持つようになった。

あと、最近よく言われる格差の問題も、友達がフランスに政治亡命した難民で生活のために週7日間無休で、Uberドライバーをしているんだけれど、生活が厳しいようで、一方で親の金で毎日遊ぶ学生なんかも沢山いて、それも政治と格差社会に翻弄された結果生じてる問題のようで納得がいかないし興味深い。これについてももうちょっと整理できたら書いてみようと思う。

今日はちょっと書きすぎましたね。
なお、差別なんかの問題は一方的な受け取り方の問題、自意識過剰という点もあると思います。
少し強く書きすぎている点は、私の個人的な一方的な見方であり、問題を捉えるには他の様々な観点が必要である点を考慮して読んで頂ければ幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

早く暖かくなって全て問題が収束していきますように。

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