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社会人通信大学生、卒業できたって。

あっという間に過ぎていった4年間、とうとうこの時がやってきました。学位取得、卒業。晴れて4年生大学卒になったわけです。

何を今さら、そんな勉強をして転職がしたいの?などなど他人の意見は止まることを知りませんでした。ホント、お世話付きな心配性の人が世の中には多いものです。

なぜ大学生になったのかといえば、これは一重に日本語教師としての幅を広げるためでした。就学校で働くつもりはありませんでしたが、それでも専門卒の養成講座出身という薄めの経歴は履歴書上では頼もしいものとは言い難かったのです。どこか後ろめたさもありました。通信だし、専攻は言語学でも日本語学でもないけれど、これで晴れて四大卒です。

この4年の間、色々な出来事がありました。父の他界、愛犬の他界、コロナウィルス発生、コロナ感染、新しい人たちとの出会いなど。いいこともあれば、もちろん辛いこともある。新しい人たちとの出会いは、コロナ禍だったこともありSNSを通してでしたが、あぁ、時代は変わったんだなと実感せずにはいられませんでした。

今では4大卒なんて当たり前のような時代ですけれど、大学なんて必要ないと考えている人もいるでしょう。実際私自身がその1人でしたから。今回は、大学で勉強して良かったことをいくつか記しておこうと思います。

大学に入って良かったこと その1
リベラルアーツが学べたこと。高校でも専門学校でも扱わない、世界を幅広く眺めて選択肢をくれるのがリベラルアーツなんだと思いました。そこから、社会学との出会いがありました。社会学の中でも、現象学との繋がりが深い現象学的社会学との出会いに感謝です。この世界に導いてくださった浜日出夫教授にはどれだけ感謝の言葉を述べても足りません。社会心理学に出会ったことも、心の安寧を保つために役立っています。中でもポジティブ心理学、コンボイモデル、役割離脱論、選択理論心理学、フロー理論、GRITなどは大きな支えになっています。

大学に入って良かったこと その2
情報マネジメント学部だったので、ICTに関して一通り学べ、コードもなんとか読めるようになりました。書くのは下手くそで、プログラミング界レジェンド教授に「キミはプログラマーには向いてないよ〜」と言わせてしまうほどでした。ですが、0ベースの無知から少しは理解できるベースに成長しましたよ。数学のおもしろさ、アルゴリズムと自然界の関係など、無限につながっていく世界があることを知りました。

大学に入って良かったこと その3
世の中には頑張っている人が大勢いると言うことがよくわかりました。自分と同じように、むしろ自分以上に仕事と学業を両立させている人が多くいて感心しました。リカレントとかリスキリングとかいうけど、学びたい時に学びたいことが学べる環境が整いつつあるのかなと、うれしくなりました。

大学に入って良かったこと その4
SNSを通じて学友やプロのエンジニアに出会えました。そして、一緒に勉強していたみんながとても素敵な人たちだったと言う事実。ガチのエンジニアが多い中、私なんか恐れ多くてお話しできないと思っていたのだけれど、全然そんなことはなかった。できない私に救いの手を差し伸べてくれる懐の深い方が多かったこと。どれだけお礼を言っても足りないくらいです。本当にどうもありがとうございました。

大学に入って良かったこと その5
もちろん望んでいた学位が受けられたこと。日本語教師としては、これから設けられるであろう国家資格を受験するためのスタートラインにとりあえず立てるようになりました。日本語教師には一定数大卒ではない教師がいます。私もその1人でした。もちろん養成講座に行き、教育実習も体験し、レッスンをしています。海外経験だって、英語講師経験だってあります。大卒や院卒だから素晴らしい教師かというと、そうでもないのですよね。教えることは簡単ではないのです。大学生になって、教授の講義を受講して、自分が教える立場で授業構成を見てみて、授業の流れや教材の作り方、使い方、話し方も本当にそれぞれで、いい勉強になりました。インストラクショナルデザイン、ルーブリックに沿っている講義は頭に入りやすいと感じました。教科以外にも収穫の多い4年間でした。

心残りなのは学位記がPDFであること。やっぱりTPOを考えてしまいます。PDFで学位記って、なんだかNFTみたいじゃないですか。結局所有者の署名がよく証明できないような。

とにかく、2022年度第2期卒業生になりました。
今後も大学学友や先輩後輩とのつながりは大切にしていきたいな。


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